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今季2勝目を挙げたダン「シーズンのなかでも難しいレースだった」/FIA F2第4戦レース2会見

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今季2勝目を挙げたダン「シーズンのなかでも難しいレースだった」/FIA F2第4戦レース2会見

 5月18日、2025年FIA F2第4戦イモラのフィーチャーレース(決勝レース2)がイタリアのイモラ・サーキットで開催され、アレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/マクラーレン育成)が今季2勝目を飾った。

 ルーク・ブラウニング(ハイテックTGR/ウイリアムズ育成)が2位、ディーノ・ベガノビッチ(ハイテックTGR/フェラーリ育成)が3位を獲得している。

マクラーレン育成ダンが独走。6.5秒の大差をつけて今季2勝目を挙げる/FIA F2第4戦レース2

 5番グリッドから優勝を勝ち取ったダンは、レース後の記者会見で「シーズンのなかで難しいレースのひとつだったと思う」と語りはじめた。

「序盤は優勝を狙えるほどのペースは感じられなかったし、周りの何人かは自分よりも少し速かったから、思っていたよりもペースをコントロールしなければならなかった。そういった状況下では他のドライバーのペースを読むのがとても難しいし、オプションタイヤで走るのは苦しかったから、他のドライバーと一緒にピットインせざるを得なかったんだ」

「コース上で無理してタイヤを消耗させることなく、ピットで2人のドライバーを抜き去ることができたから、今日の勝利はピットストップのおかげだと思う。あと1周長く(オプションタイヤで)走っていたら、レースは違った展開になっていたと思うよ」

 セーフティーカー(SC)導入後、ターン7でオーバーテイクショーを繰り広げたことについては、前のクルマがDRS圏内となっており、ターン2で仕掛けることが非常に難しかったことが理由だという。

「タイヤのロスがあったおかげで、ターン2、3、5、6では比較的近くにつけることができたから、(ターン7の)インから仕掛けて、あとはうまくいくことを祈った。それが功を奏して、2回も相手のドライバーの不意を突くことができたんだ」

「正直に言うと、オーバーテイクは予想以上に難しかった。誰かは覚えていないけれど、リスタート後に僕の前にいた最初のマシンは簡単に抜いたと思う。その後はこう着状態が続いて、苦戦するかもしれないと思ったけれど、後ろのクルマもオーバーテイクに苦労しているようだった。トップに立って数周するとタイヤに付着していた汚れが取り除かれて、レース終盤は良い状態で走ることができた。難しい立場だったけれど、うまく対処できたと思うよ」

 第2戦のフィーチャーレース以来の優勝を勝ち取り、ドライバーズランキングのトップとなったことについては「本当に嬉しい」とコメント。

「チャンピオンシップをリードするポジションにいられることは最高だよ。でも一番大切なのは年末にチャンピオンシップに残ることで、道のりは長い。それでもとても良い位置につくことは出来ているから、今のところは僕もチームも良いパフォーマンスを発揮できていると思う」

 スプリントレースに続いて今季4度目の表彰台を獲得したブラウニングは「僕たちに相応しい順位だったと思う」とレースを振り返る。

「今日のペースが僕らの限界だったし、アレックス(アレクサンダー・ダン)に追いつくことはできなかったと思う。アレックスと同じようにピットストップでポジションをあげて、アウトラップで最大限のプッシュができたおかげで、前のドライバーたちをリードする位置につけることができた。あのラップはこれまでで最高のラップだったね」

「ピットストップ後、プライムスタートのドライバーに挟まれてしまったから、レースマネジメントが非常に重要だった。DRSを使っているドライバー、そしてインシデントに巻き込まれないように適切なタイミングでアタックするドライバーを見極めることが、レースの鍵だったと思う」

「他のドライバーが不運なスタートを切ったことで僕は少しの運をつかんで、そのチャンスを最大限に活かす必要があった。それがFIA F2の戦い方だからね」

 タイヤ交換後の首位争いで僚友ベガノビッチと接触したことについては、「お互いにベストを尽くしたいのは当然だが、キャリアのためには仕方のない接触だった」とし、タイトル争いについて言及した。

「昨年は十分に勝利したけどチャンピオン獲得には至らなかったから、(レースで優勝を勝ち取ることは)気にしていないよ。チャンピオンシップで最高の結果を出すことが目標だから、たとえ勝てなくてもコンスタントにポイントを獲得していければ、満足だよ」

 ベガノビッチは「決して楽なレースではなかった」とコメントしつつも、今回の結果をポジティブに捉えているようだ。

「オプションタイヤでは全体的に良い仕事をできたと思うから満足しているよ。チームのピットストップは素晴らしく、レースペースも良かったし、プライタイヤもうまくコントロールできて良い感触だった。ピットストップ後はかなりダメージを受けたけれど、ポジティブな要素とポイントをもってポールスタートから最終的に表彰台に上がることができた」

「ルーク(ブラウニング)が言ったように、誰といつ戦うのか、誰をDRSに留めておくのか、そういった決断力が今日のレースの鍵だったと思う。これまで経験したことのないレースで、将来にとって良い経験になったよ」

「ここでポイントを獲得して良い流れでモナコに臨むことができるから、(これからの)ヨーロッパでのシーズンに向けて、僕はとても前向きな気持ちでいるよ。モナコは僕のお気に入りのコースのひとつだから、モナコでの週末が待ち遠しいね」

[オートスポーツweb 2025年05月19日]

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