「寒いほうが速い」のは何故? 冬にサーキットを走る「メリット」と「意外な注意点」とは
2021/12/08 11:41 Auto Messe Web 4
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メリット多しだが注意点もある
今年も寒い冬がやってきた。スーパーGTをはじめ、多くのモータースポーツはシーズンオフを迎えるが、雪が少ない地域にあるサーキットのほとんどは営業中。レースのようなイベントこそ少ないものの、人によっては「冬こそタイムアタック!」と、今の季節に狙いを絞るケースも少なくない。寒い時期にサーキットを走るメリット、そして注意すべき点を解説したい。
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エンジンの負担が減って本来の力を発揮しやすくなる
まず冬になるとタイムアタック派が意気込む理由。夏に比べて気温が低いためエンジンの負担が減り、さらに外気温が低ければ空気の密度が上がって充填効率もアップする。つまり過給機の有無に関係なく暑い季節よりパワーが出やすいのだ。そのような理屈は知らずとも、実際に冬のサーキットを走ってみて、大きくタイムアップしたりエンジンに力があると感じた人も多いだろう。
タイヤなどが熱ダレしにくくなる
もうひとつのメリットはタイヤも熱ダレしにくいこと。重量級のハイパワー車で真夏に全開アタックすれば、タイヤの美味しいところを使えるのはせいぜい2~3周だ。ところが冬は路面温度が低いためグリップの低下が緩やかで、アタックするチャンスは増えるし、クーリングも早いといいことずくめ。もっとも寒いことによるメリットは、デメリットと背中合わせでもある。
朝一番などでは熱が入りにくいため準備は念入りに
続いては冬のサーキット走行における注意点を解説しよう。一番はタイヤが温まりにくいこと。路面温度が低いせいでタイヤに熱が入らず、ほかの季節と同じように1~2周のウォーミングアップを済ませて全開走行したら、タイヤが思った以上にグリップせずスピンやコースアウトを喫した、なんて苦い思い出を持つ人も少なからずいるに違いない。安全のため通常より長い時間をかけてタイヤを温め、グリップの状態を確かめながら徐々にペースを上げていくべし。
なお温まりにくいのはタイヤだけじゃなくブレーキも同様なので、最初のうちはいつもより早めのポイントから減速し、少しずつ詰めていくように走ればリスクは減らせる。
夏の高温対策のままではエンジンが冷えすぎることも
寒さがマイナスに働く可能性があるのはエンジンも同じだ。水温や油温が低いまま全開すればエンジン内部にダメージを与えたり、運が悪ければブローという残念な結果を招くことも。また冷却系を強化すると『オーバークール』という、いくら走っても水温や油温が上がらないケースに陥る場合もある。事前にわかっていればサーモスタットを純正に戻したり、ラジエターやオイルクーラーのコアを部分的に覆うなどの対策を行おう。エンジンにしろタイヤにしろブレーキにしろ、夏よりも入念なウォーミングアップが不可欠なのだ。
最後は番外編だが意外と見落としがちな注意を。サーキットは山間部や交通量の少ない場所にあることが多く、早朝や太陽の当たりにくい日陰は路面が凍結している可能性もある。事前に天気予報をチェックして、可能ならスタッドレスタイヤで移動したり、チェーンを積んでおくといった安全策を講じてほしい。注意点はあれど、夏よりタイムを出しやすいしクルマに優しいのも事実だ。以上を理解したうえで冬のサーキットを満喫しよう!
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