7度のF1世界王者ハミルトンも老いには抗えない？ 元ライバルのロズベルグがパフォーマンス低下を指摘

　2016年のF1世界チャンピオンであるニコ・ロズベルグは、かつてメルセデスでコンビを組んだルイス・ハミルトンが年齢と共にパフォーマンスが低下しているのではないかと疑問を呈した。

　今年40歳を迎えた7度の世界チャンピオンであるハミルトンは、12年間所属してきたメルセデスを離れてフェラーリへと移籍。次期チャンピオン候補のひとりと期待されるシャルル・ルクレールのチームメイトとなった。

　しかしロズベルグは、ハミルトンがメルセデス最終年から調子を落とし、それが新天地での今年も続いているのではないかと考えている。

「昨年から彼は少し調子を落としており、それが続いている」

　Sky Sportsに出演したロズベルグは、かつてのライバルの2025年をそう分析した。

「メルセデスではジョージが優位に立っていたし、彼に勝っていた。今はそれが少し続いている。特に予選での真のペースが少し足りない」

「シャルルが素晴らしい予選パフォーマンスの持ち主であることは知っているし、ルイスはもう少しタイムを削っていく必要がある。彼が史上最強であったとしても、いつかは少しずつ遅くなっていくモノだ。40歳になれば、遅かれ早かれそうなる。問題は、少しずつ遅くなっていく年齢に達したかどうかということだ」

「このスポーツでは0.1秒でも大きな違いになる。特にシャルル・ルクレールのような、予選で絶大な強さを発揮する次世代の素晴らしいドライバーと戦う時はね」

　ちなみにフェラーリはシーズン8戦を終えた段階でグランプリ未勝利。F1スプリントでは唯一、中国GPでハミルトンがポールトゥウィンで勝利を手にした。

　しかし、グリッド上で43歳のフェルナンド・アロンソ（アストンマーティン）に次いで2番目に年長ドライバーであるハミルトンは、年齢という問題と正面から向き合っている。

　2025年初めにTimes誌とのインタビューでハミルトンは、年齢がF1での成功を妨げるという考えを否定した。

「老人とは、心の状態次第だ」とハミルトンは言う。

「もちろん、身体は老化する。でも、僕は決して老人にはならない」

　そしてハミルトンはこう続けた。

「他の誰とも比較しないで欲しい。僕はこのスポーツで、最初で唯一の黒人ドライバーだ。みんなとは育ちが違う。多くのことを経験してきた。自分だけの旅を続けてきた」

「過去も現在も、歴史上の他の40歳のF1ドライバーと僕を比べることはできない。彼らと僕とは似ても似つかないからね。僕はハングリーで意欲的で、妻も子どももいない」

「僕が集中しているのはただひとつ、勝つこと。それが僕の最優先事項だ」

Comments

[yos********]

ずーっとドイツチームだったから老いよりはイタリアのチームのやり方に苦労してる気はする。

[taizou02]

フェラーリの様にムラのあるチームが現代のF1みたいに最大24戦もあるGPでチャンピオンがとれるとは思えないな。

モンツァだけ勝てばいいみたいなチーム。