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フェラーリが態度一転、2022年以降のPU開発凍結に賛同「未来を見据えて行動しなければ」

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フェラーリが態度一転、2022年以降のPU開発凍結に賛同「未来を見据えて行動しなければ」

 ホンダが2021年限りでF1でのパワーユニット(PU)供給活動を終了することを受けて、F1はここ数週間、来年以降のPU開発凍結の可能性について議論を行なってきた。

 現在ホンダPUの供給を受けているレッドブルとアルファタウリは、ホンダからPU開発プロジェクトの知的財産を引き継ぎ、2021年以降も同PUを使い続けたいと考えているが、自分たちで開発を続けていくことは困難であるため、このプラン実現のためには2022年以降のPU開発凍結が必要だと強調している。

■フェラーリ、レッドブルが主張する”PU開発凍結”案に「断固反対」

 メルセデスはこれまでPU開発凍結に賛成してきたが、フェラーリはCEOのルイス・カミッレーリが「F1の精神に反する」とコメントするなど、ルノーと共に反対する姿勢を見せていた。

 しかしフェラーリはF1やFIA、他のPUマニュファクチャラーとの議論を経て、その立場を変えたようだ。

 チーム代表のマッティア・ビノットはバーレーンGP初日の11月27日(金)、フェラーリはPU開発凍結を支持し、次世代PUの導入を当初の計画よりも1年早い、2025年に繰り上げることにも合意したと語った。

「我々は、レッドブルがどうにか解決策を得られるようなレギュレーションがすでにあると言っていた。他のマニュファクチャラー(ルノー)からPUを受けられるはずなのだ。それは間違いない」

 フェラーリの立場は変わったのかと訊くと、ビノットはそうmotorsport.comに答えた。

「彼らが今後もホンダのエンジンを使い続けたいという意向を持っていることを我々は理解している。この数日でF1やFIAとミーティングを行なった。フェラーリとして、状況を理解していると思う」

「我々はエンジンの開発凍結を1年前倒しすることに協力的だ。それは、PUの新レギュレーションの導入をを2025年に前倒しすることを意味するはずだからだ」

「状況を理解し、フェラーリが責任ある行動をするのは、これが初めてではない。だから我々は、エンジン、PUの開発を1年前倒しして凍結することを支持する」

 フェラーリのスタンス変更により、次世代のPUが導入されるまでの3年間、開発が凍結される可能性が高まった。

 またビノットは凍結に先立って、各マニュファクチャラーのPUの性能に大きな差がないことを確認するための議論が進行中だと述べた。

「FIAやF1との話し合いは進行中だ。あるマニュファクチャラーのPUが他のマニュファクチャラーと比べてパフォーマンスが劣るような状況になった場合、PU性能を収束させるメカニズムを検討すべきか協議している」

「そうなると、マニュファクチャラー間の相対的なパフォーマンスが3年間固定されてしまうからね。私はそうした細かいことが重要になると思う」

 ビノットは次世代のPUについて、現在のモノとは”全く異なるPU”になると考えているものの、その技術的な構成については2021年の半ばまでに明確にする必要があると述べた。

「2025年に全く新しいフォーマットのPUを導入するためには、来年の半ばまでにレギュレーションの明確化が必要だ」

「今日のパワーユニットとは全く異なるモノになると思う。少なくともフェラーリの立場から言えば、例えばコスト面など、設定しなければならない重要な目標があると思う」

「コスト面では、より持続可能なものでなくてはいけない。私は、PUのコストを現在の50%に削減すべきだと考えている。それを実現するための技術的なフォーマットをどうするかは、非常に難しい議論だと思う」

「持続可能性や、二酸化炭素排出量の観点からも、非常に野心的な目標を設定しなければならないと思う」

「我々は先を見据えて積極的に行動すると共に、F1やFIA、他マニュファクチャラーと協力してすぐにでも新たなレギュレーションを前に進めていかなくてはいけない。それが、2025年から2030年までのF1の未来を決めることになるだろう」

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