6月21日、2025年NTTインディカー・シリーズの第9戦が行われていたロード・アメリカにて、シリーズは新型車両の導入計画を公開し、サプライヤーやテスト時期などを含む一部詳細を明かした。
2012年シーズンにダラーラのDW12シャシーを導入して以来、13年間同一シャシーを使用し続けてきているインディカー。ダラーラ自体は、1997年から同シリーズ向けにシャシーを製造しており、2008年からは独占シャシーサプライヤーとなっている。
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DW12は導入以来、安全性向上を目的としたアップデートを数回行い、近年ではハイブリッドエンジン投入による重量増にも対応。幾度も刷新を重ねながら、ハードなインディカー・シリーズを支えてきたシャシーだ。
今回、第9戦の場にてチームオーナー向けに新型シャシーについての情報が公開され、シリーズはリリースを発行して情報の一部を公開した。新型シャシーの開発は、すでに共同設計作業が進められており、2026年初頭にはトラックテストが予定されているという。
リリースにてインディカー会長のJ・ダグラス・ボールズ氏は「NTTインディカー・シリーズに新しいシャシーを導入する時が来た」と述べている。
「DW12は、驚異的なホイール・トゥ・ホイールのレースと安全性の大幅な向上を両立させ、シリーズに大きく貢献した。しかし、エアロスクリーンからハイブリッドパワーユニットに至るまで、近年の大幅なアップデートにより、全く新しいマシンの必要性が高まっている」
リリースによると新型車は、「スーパースピードウェイ、ショートオーバル、ストリートサーキット、そして常設ロードコースという、シリーズが参戦する4種類のサーキットすべてにおいて、より優れたレース性能を発揮することで、NTTインディカー・シリーズの極めて高い競技性をさらに高める。新型シャシーの進化には、ダラーラによる開発と、総合的なレース能力の向上を目的とした最近開発されたシミュレーション技術が盛り込まれている」とされている。
名称未定の新型車は、シャシー設計を引き続きダラーラが統括し、多くの部品サプライヤーと連携しながら製作される。車両全体の設計では、現行のDW12から85~100ポンド(約35~45kg)の軽量化がターゲットとなっているという。
また、2.4リッターV6ツインターボエンジンの搭載も計画されている。現在はホンダとシボレーの2メーカーがサプライヤーとなっているが、新型車両についての言及はない。またハイブリッドエンジン技術は継続し、駆動時間の延長や馬力向上が予定されている。
トランスミッションについては、2000年から独占サプライヤーであるXtracが引き続き供給し、現行ユニットから25ポンド(約11kg)の軽量化を予定。さらに、下位シリーズのINDY NXTのマシンで使用されるギアボックスと部品を共有することで、両シリーズを戦うチームの助けとなる部品構成を構想しているという。
ブレーキシステムは、2017年から独占サプライヤーとなっているパフォーマンス・フリクション・コーポレーション(PFC)のものが引き続き使用される。
新型車のレンダリング画像や詳細情報、そして追加パートナーについては、後日発表される予定だ。
[オートスポーツweb 2025年06月27日]
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みんなのコメント
ホンダも厳しいから無理なんだろうな...
昔はいい時代だったよ。眼の前で走ってたんだから。
導入前年の2011年にレース中の事故で亡くなった
ダン・ウェルドンのイニシャルです
日本人的感想ですが14年間ご苦労さまでしたと伝えたいですね