1月27日、ポルシェは2023年からWEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に投入するLMDh規定の新型車両について、新たな画像を公開するとともに、採用するエンジン形式について明らかにした。合わせて、2023年1月のIMSA開幕戦デイトナ24時間レースでのデビューに向けて「集中的なテストプログラムを開始した」と宣言している。
チーム・ペンスキーをオペレーション・パートナーに、『ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ』として、WECとIMSAの両シリーズのトップクラスに2023年から復帰するポルシェ。1月14日にはドイツ・バイザッハのテストコースで新型LMDh車両のシェイクダウンを行なったことをSNSを通じて明らかにしていたが、今回はプレスリリースという形を取り、画像についても初めて車両全体のフォルムが分かるものを公開している。
ポルシェ、新型LMDh車両をシェイクダウン。2023年に向け第一歩を踏み出す
LMP2シャシーをベースに、共通ハイブリッドシステムが採用されるLMDh規定だが、エンジンについては定められた最低重量や出力レンジのなかで、各マニュファクチャラーが自由に選択できる。ポルシェは今回のリリースのなかで「大排気量ツインターボV8を選択した」とエンジンについて述べているが、具体的な排気量については明らかにしていない。
このエンジンはシリーズが新たに採用する環境対応燃料に適合し、スペック・ハイブリッドシステムと合わせて500kW(680PS)を発揮するものになるという。
「いくつかの有望なベースラインとなるユニットが採用可能だったため、LMDhプロトタイプのエンジン選択においては、どれを選ぼうかという贅沢が許された」とポルシェモータースポーツのバイス・プレジデントであるトーマス・ローデンバッハは述べている。
「我々はV8ツインターボに決断した。これは、パフォーマンス特性、重量、およびコストの面で、最良の組み合わせをもたらしてくれるものと考えている」
「アクティブなテストプログラムの開始は、このプロジェクトにとって重要なステップだ」
ポルシェ・モータースポーツのLMDh統括プロジェクトマネジャーであるウルス・クラトルは「LMDhレーシングカーのロールアウトは、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツにとっても、トラックでの初めての活動となった」と述べている。
「チームは、最初からうまく機能していた。これは、すべてのエリアにおいて高いレベルでプロ意識があることを意味している。現在、ハイブリッド車両を安全に走行させるためのオペレーション要件は、非常に高いレベルになっている。次の走行テストでは、必要なプロセスと手順をさらに深く掘り下げることに焦点をあてていく」
「バイザッハでのロールアウトの間、V8ツインターボはあらゆる点で我々に感銘を与えてくれた。我々は正しく、的確な選択をしたものと確信している」
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