キア最大の7人乗りSUV
キアは、2023年第3四半期に発売予定の大型EV「EV9」を公開した。3列シートを備えた電動SUVで、ラインナップの中では最大級のモデルとなる。
【画像】韓国ブランドが斬新デザインと先端技術で攻める【キアEV9をEV6やテルライドと写真で比較】 全83枚
キアのチーフ・ブランド・オフィサーであるアルトゥール・マルテンス氏は、「EV9は消費者がキアというブランドに対して持つイメージを再構築する」と述べている。
EV9は米国で販売されているSUVのテルライドとほぼ同じサイズで、価格はまだ明らかにされていないが、欧州では6万ポンド(約960万円)台近い価格になる可能性が高い。
今回公開されたのはデザインのみで、性能や仕様詳細については伏せられている。しかし、目標航続距離が540kmであること、既存のEV6よりもホイールベースが200mmほど長いことから、最大バッテリー容量は100kWh程度になると予想される。
EV9は、EV6やヒョンデ・アイオニック5とE-GMPプラットフォームを共有している。そのため、800Vシステムによる350kWの急速充電が可能で、V2Lの外部給電機能を標準装備する見込みだ。
後輪駆動と四輪駆動が設定され、高性能モデルの「EV9 GT」も登場する可能性がある。
相反する要素をミックスした外観
EV9のデザインは、BMW出身のカリム・ハビブ氏が指揮を執った。ハビブ氏が全面的にキア車のデザインを担当するのは今回が初めて。
シルエットは2021年に公開されたコンセプトモデルを引き継いでいるが、23インチではなく21インチのホイールの装着や、分厚いバッテリーパックの搭載によって、最低地上高はやや低くなっているようだ。鋭いエッジもいくらか和らげている。
キアは、EV9のデザイン・アプローチを「相反するもの」と呼び、「洗練された彫刻的デザインと自信に満ちたジオメトリーのユニークな融合」によってそれを体現したと述べている。
しかし、クロスオーバーライクなEV6よりもはるかにSUVらしいデザインとなっている。ハビブ氏は「EV9はSUVであり、その類型を明確にしたかったのです」と説明し、ブラックのボディクラッディングや、くっきりとした2ボックスのシルエットを例に挙げた。
「キアの製品は、わたし達自身にとっても、最初は少し未知で、少し違和感を感じるものであってほしい。それを乗り越えていくうちに、わたし達は製品によってより豊かに、より刺激を受けるようになると信じています。そして、そのプロセルはお客様にも感じていただけるものであってほしい」
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