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フェルスタッペンが完勝で今季7勝目。ペレスが15番手から3位と健闘【決勝レポート/F1第10戦】

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フェルスタッペンが完勝で今季7勝目。ペレスが15番手から3位と健闘【決勝レポート/F1第10戦】

 7月2日、2023年F1第10戦オーストリアGPの決勝レースが行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季7勝目、自身通算42勝目を飾った。2位にシャルル・ルクレール(フェラーリ)、3位にセルジオ・ペレス(レッドブル)が続いた。角田裕毅(アルファタウリ)は18位となった。

 オーストリア・シュタイアーマルク州シュピールベルクに位置するレッドブルリンクを舞台に開催された今季9レース目。今大会ではC3タイヤがハード(白)、C4タイヤがミディアム(黄)、C5タイヤがソフト(赤)と、もっとも柔らかめのコンパウンドが割り当てられている。

【順位結果】2023年F1第10戦オーストリアGP決勝

 スタートタイヤは、多くの車両がミディアム(黄)を選択。7番手スタートのフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)、14番手スタートのバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、ピットスタートのケビン・マグヌッセン(ハース)の3台がハード(白)をチョイスした。

 今年もフェルスタッペン大応援団『オレンジアーミー』がスタンドをオレンジ一色に染め上げるなか、気温22度、路面温度32度、湿度52%という快晴に恵まれたドライコンディションで、71周の決勝レースはスタートを迎えた。

 ポールスタートのフェルスタッペンがターン1のホールショットを守る。2番手ルクレール、3番手カルロス・サインツ(フェラーリ)が続くなか、5番手スタートのルイス・ハミルトン(メルセデス)がランド・ノリス(マクラーレン)をかわし4番手に浮上。また、ランス・ストロール(アストンマーティン)をかわしたアロンソが6番手に浮上する。

 そんななか、オープニングラップのターン1で角田がエステバン・オコン(アルピーヌ)のリヤと接触しフロントウイングを破損。続くターン4では止まりきれずグラベルにコースオフしてしまう。

 その直後、ターン1での破片回収のためセーフティカー(SC)が導入されると、角田、そしてケビン・マグヌッセン(ハース)の2台がこのSC中にマシン修復とハードタイヤへの交換をすませ、大きなタイムロスなく戦列に復帰した。

 レースは4周目に再開。フェルスタッペンが隊列をリードする一方、最後尾に後退した角田はリスタートでニック・デ・フリース(アルファタウリ)、ボッタスの2台をパスし17番手に浮上する。

 6周目よりDRS解禁となるも、フェルスタッペンはすでに1.933秒のリードをルクレールにつけていた。一方ルクレールの後方1秒以内につけるサインツはDRSを使用し、ルクレールの背後に徐々に接近する。

 ただ、チームメイト同士ということも影響してか、サインツはなかなかルクレールを攻略せず。その間にフェルスタッペンは後続とのギャップを一気に広げにかかる。

 14周目、ターン3の立ち上がりでニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)がマシンを止めた。12周目にハードタイヤへの交換を済ませたばかりのヒュルケンベルグだったが、「パワーを失った」と無線。これで15周目よりバーチャル・セーフティカー(VSC)が導入される。

 そのタイミングで4番手ハミルトンらを筆頭に続々とピットイン。翌15周目にはルクレール、サインツとフェラーリ勢はダブルピットインを選択し、これでサインツは一時6番手にポジションを下げることとなった。

 16周目にハードタイヤスタートのアロンソがミディアムに交換したところでVSCは解除となる。そんななか、トラックリミット違反により4番手走行中のハミルトン、この時点で見た目上9番手走行の角田に5秒のタイムペナルティが下される。

 首位フェルスタッペンと15番手から3番手まで追い上げたペレスはミディアムタイヤのままステイ。2セット目のミディアムに交換を済ませたフェラーリ勢はルクレールが2番手、サインツは21周目にペレスをパスし、3番手に浮上する。

 24周目、角田が2度目のピットストップでハードタイヤに交換。また25周目にはフェルスタッペンがハードに変え、サインツの背後3番手でコースに復帰となった。

 この時点で暫定首位ルクレールとフェルスタッペンのギャップは約6.5秒。ただ、26周目のターン3の立ち上がりでフェルスタッペンがサインツをパス。フェルスタッペンはファステストを更新しつつ、ルクレールとの間合いを1周0.5~1秒近く縮める。

 一方、3番手のサインツに対し、トラックリミット違反により5秒のタイムペナルティが下った。その後ろではノリスが28周目のターン4でハミルトンをかわし4番手を取り戻す。

 レースは折り返しを迎えようかという33周目、ルクレールとフェルスタッペンのギャップはついに1秒を切った。フェルスタッペンはDRSを使い一気に間合いを縮めると、34周目のターン3でトップに返り咲いた。

 そこからフェルスタッペンはふたたび後続を突き放す走りで単独走行に。レースも折り返しを迎えた37周時点でフェルスタッペン、ルクレール、サインツ、ノリス、ハミルトン、アロンソ、ペレス、ガスリー、ラッセル、アルボンというオーダーへと変わった。

 40周目ごろより2度目のピットストップに入る車両も現れ、上位勢では43周目にハミルトン、44周目にアロンソ、45周目にサインツがピットイン。これでフェルスタッペン、ルクレール、ペレスを除く走行中の全車が2ストップを終えた状況に。サインツはノリスの後方でコース復帰も47周目に攻略し、4番手に浮上。

 フェルスタッペンに14秒差を広げられたルクレールは47周目にピットインし、サインツの前の3番手でコースに復帰する。一方のフェルスタッペンは50周目に新品のミディアムに交換。一方、ペレスは51周目にハードタイヤに交換し、5番手でコースに復帰する。

 56周目、ターン4でペレスがノリスをオーバーテイクし4番手に浮上。続いてペレスは3番手サインツを狙うが、サインツも応戦。59周目、60周目とサイド・バイ・サイドの激しい戦いなるも61周目のターン4でペレスが3番手に浮上する。続いてペレスは2番手ルクレールの背中を追うも、その時点ですで13秒ものギャップが開いており、その後の戦局は動かず。

 69周目、ルクレールに対し23秒のリードを築いていたフェルスタッペンが3度目のピットインを敢行。ソフトタイヤを履き、ルクレールの2秒前でコース復帰を果たすと、ファステストラップ獲得にかかる。

 フェルスタッペンはファイナルラップで1分7秒012のファステストラップを記録しながらトップチェッカー。今季7勝目をポール・トゥ・ウインで飾った。

 フェルスタッペンは今回の勝利でアイルトン・セナを越え、単独で通算勝利数歴代5位(42勝)となった。2位にルクレール、3位に15番手スタートのペレスが続いた。なお、ルクレールは5戦ぶり、ペレスは4戦ぶりの表彰台登壇となる。

 以下、4位サインツ、5位ノリス、6位アロンソ、7位ハミルトン、8位ラッセル、9位ガスリー、10位ストロールまでがポイント獲得。角田はオープニングラップでのアクシデントの影響もあり18位と入賞には届かなかった。

 次戦となる2023年F1第11戦イギリスGPは7月7~9日に、シルバーストン・サーキットで開催される。

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