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【2020年秋、ドイツ車トップ10!】「第3位・メルセデス・ベンツ Sクラス」完熟のフラッグシップ

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【2020年秋、ドイツ車トップ10!】「第3位・メルセデス・ベンツ Sクラス」完熟のフラッグシップ

メルセデス史上最高峰の安全性と快適性を獲得したモデルとして、歴史に名を刻むW/V222 Sクラス。既報の通り、新型が出るとわかっていながらもこのSクラスを推すのには、それだけの価値があるということだ。熟成を極めたシャシーとともに、極上のドライビングを体験するならいましかない。

どれを選ぼうと揺らぐことのない魅力

【2020年秋、ドイツ車トップ10!】「第4位・フォルクスワーゲン・ゴルフ」揺るぎない世界基準

「底しれぬ包容力。」
メルセデス・ベンツのSクラスの魅力をひと言で表現するとすれば、そんな言葉に尽きると思う。ハンドルを握って走り出せば、大柄なサルーンは抜群の安定性とともにドライバーの意思に忠実に操縦していけるし、路面のうねりから受けるはずの外乱は、何事もなかったかのようにいなされて、乗員に不安な要素を与えることはない。もちろん、後席に大切なゲストを乗せるショーファーカーとして、居心地の良さも抜群だ。グローブボックスには調香師がプロデュースした香水を忍ばせて、時おり香しいアロマを漂わせたりする高級車に相応しい空間演出も現行型のSクラスが最初だった。

中でも、Sクラスの凄さを思い知らされたのは、「S400d」と呼ばれるディーゼルモデルに試乗した時のこと。ディーゼル特有のブルつきや雑味など、ネガな要素を一切排除しただけでなく、タイヤが分厚いトルクをどこまでも滑らかに、そして濃密に、路面に伝えて走っていく。搭載されるパワーユニットがガソリンエンジンでも、ハイブリッドでも、SクラスはSクラス以上でもそれ以下でもない。過度な主張は無意味と言わんばかりに、どれを選ぼうがSクラスならではの懐の深い走りと包容力は揺らぐことを知らない。

藤島知子/T.Fujishima

熟成の進んだ最終型を乗り継ぐことこそが正解

さる9月2日、新型SクラスW223が発表された。新たなMBUXをはじめ大幅にアップデートされたユーザーインターフェイス、レベル3相当の自動運転機能を搭載するなど、メルセデスがいまもてる技術のすべてを投入したモデルだ。こんなタイミングにあえて旧型をおすすめするなんて訝しく思われる方もいるかもしれないが、欧州車では熟成の進んだ最終型を乗り継ぐことこそが正解といった説があり、それはこのメルセデスであっても例に漏れない。

パワートレインはISG搭載モデルのS450やPHEVのS560e、そしておそらく遠くない将来に終焉を迎えるであろうV12ツインターボを搭載したS600などいずれも魅力的であるが、コストパフォーマンスの高さでは、この上なくトルキーでシルキーな3L直6ディーゼルOM656ユニットを搭載したS400dが群を抜く。

台頭するSUVモデルなどまわりを見渡せば1000万円オーバーもざらで、新車価格約1200万円はバーゲンプライスとさえ思える。もし運良く在庫車両が見つかれば、それなりのお値引きもあるやもしれない。

どんなにスポーツカーやSUVが快適性を手に入れようとも、いつの時代も最高峰であり続けている、Sクラスのとろけるような極上の乗り心地は別格なのだ。

藤野太一/T.Fujino

【Specification】S560 Long Chaufferured Limited
■全長×全幅×全高=5255×1900×1495mm
■ホイールベース=3165mm
■車両重量=2190kg
■エンジン種類/排気量=V8DOHC32V+ツインターボ/3982cc
■最高出力=469ps(345kW)/5250-5500rpm
■最大トルク=700Nm(71.4kg-m)/2000-4000rpm
■トランスミッション=9速AT
■サスペンション(F:R)=4リンク:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=245/45R19:275/40R19
■車両本体価格(税込)=17,300,000円

お問い合わせ
メルセデス・ベンツ日本 0120-190-610

 

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