現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 質感アップの「マツダ2」はコスパも良い!? ディーゼル仕様の実燃費を徹底調査

ここから本文です

質感アップの「マツダ2」はコスパも良い!? ディーゼル仕様の実燃費を徹底調査

掲載 更新 145
質感アップの「マツダ2」はコスパも良い!? ディーゼル仕様の実燃費を徹底調査

■マツダ2にマイチェンで上質感アップ! 実燃費は?

 マツダの乗用車でもっとも小さいモデルの「マツダ2」は、もともとは「デミオ」として販売されていたモデルであり、2019年7月のマイナーチェンジのタイミングで車名が変更されました。

全長3.7m以下!? トヨタ新型「ウィゴ」初公開! 小さいけどスポーティなモデルとは

 マツダ2というネーミングは、海外では2代目デミオから使用されており、日本仕様がグローバルな名前になったというほうが正しいかもしれません。なお、初代デミオは海外では「マツダ121」と呼ばれていました。

 マツダ2は、マツダのブランド価値の向上を目指すことから改名するとともに、Gベクタリングコントロールプラスを標準装備。さらに、アダプティブクルーズコントロールを全車速追従式に変更したりと、よりプレミアムな雰囲気を持ったコンパクトカーに進化しています。

 燃費に直接関わる部分はとくに改良はないとのことでしたが、果たしてどのくらいの燃費性能を持ち合わせているのでしょうか。

 燃費テストで使用したマツダ2は、「SKYACTIV-D」という1.5リッターディーゼル直噴ターボエンジンを搭載し、充実装備にスポーティな雰囲気も併せ持つ「XD プロアクティブ Sパッケージ」の2WD(前輪駆動)、6速ATモデルです。

 WLTCモード燃費は21.8km/L、市街地モードが17.6km/L、郊外モードが21.9km/L、高速道路モードが24.2km/Lとなっています。

 また、今回の車両には、カタログ燃費には影響はありませんが、オプションの16インチホイール&タイヤが装着されており(純正は15インチ)その影響があるのかも気になるところです。

 燃費テストは、神奈川県横浜市をスタート地点とし、保土ヶ谷バイパスを経由して東名高速道路に入り、小田原厚木道路の小田原西インターまでの高速道路区間。

 そこからターンパイクを上り、大観山スカイラウンジを経由し、箱根新道を通って西湘バイパスまで下るワインディング区間、そして、国道134号線から国道1号線に入り、再び横浜市へ戻る一般道区間を経由し、約170kmの道のりを走破しています。

 その結果は、170.7kmの走行で燃費は24.86km/Lという数値になりました(車両の燃費計の数値から計算)。

 カタログ上での燃費数値はWLTCモード燃費で21.8km/Lとなっていますから、WLTCモード燃費を大きく超える結果となりました。
 
 なお、ドライブセレクションはノーマル、エアコンは25度設定のフルオート、クルーズコントロールは未使用としています。

●高速道

走行距離:63.9km
実燃費:33.0km/L

 横浜市内を出発し、横浜新道から保土ヶ谷バイパスを経由して東名高速に入り、小田原厚木道路を通る今回のルートでは、平日の日中に走行テストをおこなったため、基本的には働くクルマが多い状況でしたが、目立った渋滞はありませんでした。

 途中の工事区間では50km/h制限となりましたが、ほぼ一定速度で走破できました。

 250Nmという、このクラスではトップクラスのトルクを1500回転から2500回転の低回転で発生するディーゼルエンジンだけに、低速巡行はお手のもの。

 80km/h巡行では1500回転以下というギア比も手伝って、燃費は33.0km/Lとハイブリッド車顔負けの数値となりました。

■ディーゼルならではのパワフルな走りを堪能できる

●ワインディング路

走行距離:41.9km
実燃費:20.0km/L

 ワインディング路は、小田原西インターを降りてターンパイクを駆け上り、箱根新道を経由して一気に下るというコースは、どうしても燃費の面で不利になりがちな状況です。

 しかし、ここでもディーゼルエンジンの豊かなトルクは有効で、アクセルをそこまで踏み込むことなくスルスルと急坂を登ってくれました。

 続く下りでは、MTモードを使ってエンジンブレーキを併用しながら走行したのですが、シフトダウン時にギアが入っていない時間が思いのほか長く、空走感があったのは一世代前のモデルの辛いところかもしれません。

 とはいえ、燃費は41.9km走行で20.0km/Lと、良好な結果となりました。

●一般道

走行距離:64.9km
実燃費:22.9km/L

 一般道は、国道134号から国道1号を経由して横浜市内まで走行します。ほとんど渋滞はありませんでしたが、信号が多く、トラックの走行も多いルートのため、平均速度は低く、ストップ&ゴーもそれなりにあるシチュエーションです。

 このルートでは、64.9kmを走行して22.9km/Lと、ワインディング路よりも良い数値をマーク。ここでも回転を上げなくても十分なトルクと、アイドリングストップが効果を発揮したのかもしれません。

 振動面で不利なディーゼルエンジンではありますが、再始動のときの振動もそこまで気になるレベルではありませんでした。

※ ※ ※

 マイナーチェンジでマツダ2に車名が変更されましたが、前身となるデミオは2014年に登場。現行マツダ車のなかではベテランの部類に入ります。

 それでも燃費性能は、後発のコンパクトカーと比較しても、そん色ないレベルかそれ以上だといえます。

 使用燃料が軽油ということもあって、専用オイルなどディーゼルエンジンならではの出費もありますが、日々のランニングコストはかなり低いといえるでしょう。

 また、マイナーチェンジでGVCプラスなども備わり、静粛性も大幅にアップしたことで走りの質感もクルマとしての仕上がりもレベルアップした印象です。

 最新モデルと比較すると小さいままのナビモニターや、電動パーキングブレーキが備わらない点など、少々古さを感じる部分もありますが、クルマの完成度としては、熟成が進んだといえる仕上がりでした。

こんな記事も読まれています

SHOEIが新型フルフェイスヘルメット『GT-エアーIII』にグラフィックモデル「DISCIPLINE」を設定
SHOEIが新型フルフェイスヘルメット『GT-エアーIII』にグラフィックモデル「DISCIPLINE」を設定
レスポンス
フェラーリ、F1マイアミGPで”ブルー”を使った特別カラーを施す。アメリカでの伝統称える
フェラーリ、F1マイアミGPで”ブルー”を使った特別カラーを施す。アメリカでの伝統称える
motorsport.com 日本版
「新大阪駅ほぼ直結高速」実現間近? 新御堂筋の“ぐるぐるランプ”が見えてきた 「淀川左岸線」万博の準備着々
「新大阪駅ほぼ直結高速」実現間近? 新御堂筋の“ぐるぐるランプ”が見えてきた 「淀川左岸線」万博の準備着々
乗りものニュース
ゴルフバッグはラクに積める? レクサス新型「GX」のラゲッジスペースをチェック! アウトドアレジャーで重宝する便利装備も充実
ゴルフバッグはラクに積める? レクサス新型「GX」のラゲッジスペースをチェック! アウトドアレジャーで重宝する便利装備も充実
VAGUE
全長5m超え「トヨタ 大型セダン」実車展示! 驚く「使い方」で注目!? 正統派セダンの「クラウン」に対する声は?
全長5m超え「トヨタ 大型セダン」実車展示! 驚く「使い方」で注目!? 正統派セダンの「クラウン」に対する声は?
くるまのニュース
タイで中国EVが大増殖中! 中国メーカー「GWM」の現地ディーラーに直撃、売れ筋は見覚えのあるクルマのような…
タイで中国EVが大増殖中! 中国メーカー「GWM」の現地ディーラーに直撃、売れ筋は見覚えのあるクルマのような…
Auto Messe Web
交通事故&交通違反が増加中! 電動キックボードはどうすれば安全に乗ることができるのか?
交通事故&交通違反が増加中! 電動キックボードはどうすれば安全に乗ることができるのか?
LE VOLANT CARSMEET WEB
ワイズギア製XSR900GP用新アクセサリー発売。純正色用外装パーツ、機能パーツなど早くも登場!
ワイズギア製XSR900GP用新アクセサリー発売。純正色用外装パーツ、機能パーツなど早くも登場!
モーサイ
新グラフィック「DISCIPLINE」がツーリング用ヘルメット「GT-Air 3」に追加!首もと斜めストライプが目立つ!  
新グラフィック「DISCIPLINE」がツーリング用ヘルメット「GT-Air 3」に追加!首もと斜めストライプが目立つ!  
モーサイ
北海道のGW渋滞予測、ピークは3~5日 渋滞回数は前年より倍増
北海道のGW渋滞予測、ピークは3~5日 渋滞回数は前年より倍増
日刊自動車新聞
アイルトン・セナが所有していたホンダNSXが手に入るチャンス到来! 9600万円で中古車サイトに登場
アイルトン・セナが所有していたホンダNSXが手に入るチャンス到来! 9600万円で中古車サイトに登場
motorsport.com 日本版
【はたらくクルマ】モリタホールディングスが「第19回 未来の消防車アイデアコンテスト」結果を発表。100点を超える応募から入賞作品7点を決定!
【はたらくクルマ】モリタホールディングスが「第19回 未来の消防車アイデアコンテスト」結果を発表。100点を超える応募から入賞作品7点を決定!
Webモーターマガジン
マグヌッセン「1ストップでいこうとしたが、デグラデーションが大きすぎて諦めざるをえなかった」:ハース F1第5戦決勝
マグヌッセン「1ストップでいこうとしたが、デグラデーションが大きすぎて諦めざるをえなかった」:ハース F1第5戦決勝
AUTOSPORT web
スバルが新型「本格“2ドア”スポーツカー」発表! 6MTのみ&ガチガチボディ採用! 「超スポーティ仕様」どんな人が買う?
スバルが新型「本格“2ドア”スポーツカー」発表! 6MTのみ&ガチガチボディ採用! 「超スポーティ仕様」どんな人が買う?
くるまのニュース
ストロール「SC出動時に前方のクルマが急減速し、接触を避けられなかった」:アストンマーティン F1第5戦決勝
ストロール「SC出動時に前方のクルマが急減速し、接触を避けられなかった」:アストンマーティン F1第5戦決勝
AUTOSPORT web
FL5型シビックRに乗る伏兵が3戦2勝の金星。新王者も今季初勝利/TCRオーストラリア第3戦
FL5型シビックRに乗る伏兵が3戦2勝の金星。新王者も今季初勝利/TCRオーストラリア第3戦
AUTOSPORT web
[car audio newcomer]三菱 デリカD:5(神崎崇さん)by サウンドエボリューションログオン 後編
[car audio newcomer]三菱 デリカD:5(神崎崇さん)by サウンドエボリューションログオン 後編
レスポンス
【衝撃のGクラスEV】メルセデス・ベンツ「G580」を中国で発表…価格は?
【衝撃のGクラスEV】メルセデス・ベンツ「G580」を中国で発表…価格は?
driver@web

みんなのコメント

145件
  • 度重なるリコールや改善対策でも煤問題は根本的に解決できずじまい。グローランプもしくはエンジンチェックランプが点滅して吹けなくなること数知れず。仕舞いには高速で2回走行不能になって嫌気がさして売り飛ばしたわ。
  • ヤリスよりこっちのが好き。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

154.9262.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

82.0225.0万円

中古車を検索
MAZDA2の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

154.9262.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

82.0225.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村