【MotoGP】アレックス・マルケス、今季8度目スプリント2位でも「うんざりとかは無い。開幕戦の2位と同じくらい嬉しい」

　MotoGP第9戦イタリアGPのスプリントレースで、アレックス・マルケス（グレシーニ）は2位フィニッシュ。兄マルク・マルケス（ドゥカティ）にまたしても敗れる展開となった。

　アレックス・マルケスは2周目にフランチェスコ・バニャイヤ（ドゥカティ）を追い抜いて首位に立ったものの、その後マルク・マルケスに追い抜かれてしまうと、以降は反撃できないままフィニッシュを迎えた。

　今季8度目のスプリントレース2位という結果に、うんざりしてしまわないのかという厳しい質問が浴びせられたが、アレックス・マルケスはこう答えた。

「いや、そういったことは無いんだ。こういった結果に慣れてしまえば、価値が低く感じられたり、重要視しなくなったりするかもしれないけど、開幕戦でめちゃめちゃ嬉しかった2位と同じ価値があるんだ」

「2位続きだと、ライダーとしてもっと上を目指したいと駆り立てられるのは確かだ。シルバーストンやヘレスでそうだったように、僕は勝ちたいと切望しているライダーだからね」

「チャンスがあれば挑戦していく。そしてここムジェロではそうだと思っているわけだけど、チャンスがないようなら”計算”高くしていくんだ」

　なおアレックス・マルケスを取り巻く話題のひとつに、イタリアGP予選で兄マルク・マルケスが弟の真後ろを走ってスリップストリームを活用していたことがある。

　当該のアタックでマルク・マルケスは暫定トップタイムとなる1分44秒500をマーク。”兄弟プレイ”で兄に譲ったのではないかとSNSなどでは論争を呼び起こした。なおその後マルク・マルケスはQ2終盤に1分44秒169をマークしてポールポジションを獲得した。

　ただアレックス・マルケスは誰が後ろを走ろうと自分は気にしないと主張し、自分に集中するだけだと論争を切り捨てた。

「まず、そういったコメントについては答えるつもりはない」

「僕はQ2でアレックス・リンス（ヤマハ）やマルコ・ベッツェッキ（アプリリア）、フランコ・モルビデリ（VR46）などが集団になっていても、構わず行くことに決めたんだ」

「何度も言ってきたことだけど、前に出て行けるのは分かっているし、後ろに誰かがいようが気にすることはない。今行くかとか、後ろは誰だとか考えるよりも、先頭を走って後ろにつかれるほうがマシなんだ」

「そういったことを意識すると、かえってミスを犯してしまう可能性がある。自分の仕事をこなせば、後ろにつかれようが前に並ぶことができると分かっているからね。だから、自分のことに集中している」

Comments

[ケン]

兄を追ってのノーポイントが1番マズイ。
それは分かっていると思う。
グレシーニとしてもコンスタントに表彰台に立てることは何より有り難いはず。
今後ペッコが復調してきた時にマルケスも含めて戦えるかどうかだ。
それと今年は最低限ランク3位以上で複数回勝てばその先のファクトリー入りが見えてくると思う。