MotoGPオランダFP1｜マルク・マルケス、転倒なんのそのトップタイム。KTMとアプリリア勢がトップ3に入る

　TTサーキット・アッセンでMotoGP第10戦オランダGPが開幕し、初日のフリー走行1回目が行なわれた。最速タイムを記録したのは、ドゥカティのマルク・マルケスだった。

　伝統のアッセンでのレースウィーク初日はMoto3クラスの走行時には雨の影響が残っていた。しかしその後コースは乾いていき、MotoGPのFP1はドライコンディションで行なわれた。

　そのFP1は開始から10分が経過しようという頃に、マルク・マルケスがターン15でハイサイド気味に転倒。グラベルを転がったマルケスは、左手の指を気にする素振りを見せつつ事故現場を後にしており、怪我の有無が心配された。

　コース上ではマーベリック・ビニャーレス（テック3）がここ数戦の勢いを維持し、1分33秒182をマークして暫定トップタイムとした。2番手と3番手にはファビオ・ディ・ジャンアントニオ（VR46）、フェルミン・アルデゲル（グレシーニ）が続いた。

　その後、前戦イタリアGPで序盤にトップを争う走りを示したフランチェスコ・バニャイヤ（ドゥカティ）が、1分33秒135まで自己ベストを更新。暫定トップタイムを更新した。

　FP1序盤に転倒のあったマルク・マルケスは一時モーターホームに篭っていたが、セッション折り返しとなる頃にガレージに戻り、その後コースイン。走行を再開した。

　残り時間20分を切った頃、ビニャーレス、ファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）が続けて暫定トップタイムを更新。さらにマルコ・ベッツェッキ（アプリリア）がそれを超える1分32秒912をマークするなど、ドゥカティ以外のメーカーが存在感を見せた。

　ベッツェッキはその後もタイムをさらに更新し、暫定トップタイムを1分32秒730とした。ただ、転倒からコースに戻ってきたマルク・マルケスがペースを上げ始めると形勢は逆転。マルク・マルケスはいきなり1分32秒389を記録してみせたのだ。

　残り時間が10分を切った後は周回を重ねたタイヤで走るマシンが多く、自己ベストタイムを更新するライダーはまばらになった。とはいえビニャーレスは、2番手に食い込む1分32秒529をマークした。

　ただマルク・マルケスはまだ余力を残しており、FP1の最終盤に1分32秒216まで自己ベストを更新。これがFP1最速タイムとなった。2番手にはビニャーレス、3番手にはベッツェッキと、異なる3メーカーがトップ3に並んだ。4番手にはバニャイヤが続いた。

　ランキング2番手につけるアレックス・マルケス（グレシーニ）はFP1ではあまり目立たず、最終的に7番手でセッションを終えた。

　日本人ライダーの小椋藍（トラックハウス）はトップから約1.6秒差の19番手タイムだった。

Comments

[第6護衛隊]

ドルナから運営が変わって共通ECUなんてクソレギュレーション廃止して純粋にメーカー競争が出来るように戻して欲しいね

[hidekix]

マルクはよく転倒するんだが、
それは自分のギリギリのラインを
見極めている証なんだよな。
そこまで攻めきれるからこそ彼は速く強い。