現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 「彼からF1ドライバーと仕事をする方法を学んだ」角田の担当エンジニアが語る“姿勢”とベストレース/F1 Topic

ここから本文です

「彼からF1ドライバーと仕事をする方法を学んだ」角田の担当エンジニアが語る“姿勢”とベストレース/F1 Topic

掲載 更新 12
「彼からF1ドライバーと仕事をする方法を学んだ」角田の担当エンジニアが語る“姿勢”とベストレース/F1 Topic

 2025年シーズン限りで一旦、F1の表舞台から退くこととなった角田裕毅。その最後のシーズンを共に戦ったのが、レッドブルのレースエンジニアを務めるリチャード・ウッドだった。

 ウッドはセルジオ・ペレスのレースエンジニアを務めていたヒュー・バードの下、パフォーマンスエンジニアとして活躍。2024年のシーズン途中に、バードが家庭の事情でレースに帯同できなかったとき、代役として数戦ペレスを担当し、そのときの仕事ぶりが評価されて、2025年からレースエンジニアに昇格した。

【F1コラム】2026年は日本人ドライバー不在。シート喪失から復帰果たした先人の事例と角田裕毅の立ち位置

 開幕2戦はリアム・ローソンを担当し、3戦目の日本GPから角田と仕事を開始するようになった。しかし、ウッドが角田と初めて一緒に仕事をしたのは、2025年の日本GPが最初ではない。

「じつは2019年や2020年に、ユウキがまだFIA F3やFIA F2のドライバーだったとき、レッドブルのファクトリーにやってきて、一緒にシミュレーター作業をやったことがあった。それから5、6年後にF1の舞台で再び一緒にレースをするとは、あのときは考えてもいなかったよ」

 さらに2024年の最終戦アブダビGP後に行われたタイヤテストで、レーシングブルズに在籍していた角田がマックス・フェルスタッペンのマシンを走らせたとき、担当したのもウッドだった。

 ウッドにとって、2025年シーズンは初めて正レースエンジニアとして、フルシーズンを戦った特別な1年だった。そのシーズンで24戦中、22レースを共に戦ったのが角田だ。

「ユウキはレッドブルでレースをするのは1年目だったが、F1ドライバーとしては5年目で、私のレースエンジニアとしての経験よりも豊富だった。彼が私を通してレッドブルでの仕事の進め方を学んでいたと同時に、私も彼からF1ドライバーと一緒に仕事をしていく方法を学んだ」

 時に角田はウッドに無線で厳しい言葉を発していたが、ウッドはそれをエンジニアにとって貴重な意見だったと語る。

「ユウキのいいところは、いいところはいい、悪いところは悪いと言えるピュアなところ。時にそれはとてもハードな言葉になることもあったけど、それは彼がどんな状況でも決して手を抜かず、全力だったと私は理解している。私はそんな彼の姿勢が大好きだった。不運も重なって、ユウキにとっては不本意な結果に終わったレースも少なくなかった。本来であれば、彼はもっといいリザルトを手にしていただけに残念で仕方ない」

 そんなウッドにとって、角田と戦ったなかでのベストレースはアゼルバイジャンGPだった。

「あのグランプリは、予選はレッドブル加入後の最高位となる6番手を獲得し、レースも大きな不運がなく、6位入賞を果たすことができた。本来であれば、5位も可能だったが、彼はマックス(・フェルスタッペン)とチャンピオンシップ争いを演じていたランド(・ノリス/マクラーレン)を押さえるために、敢えて6番手にとどまり続けた。それはチームからの指示ではなく、ユウキが自分の判断で行ったことだった。彼は自分の成績よりも、チームの利益を優先したんだ」

 そんな角田との仕事も最終戦アブダビGPで一旦、終了することとなったウッド。正レースエンジニア1年目に、最も多くのレースを一緒に戦った角田に、こんなエールを贈った。

「ユウキはとてもナイスガイで、チームのみんなから愛されていた。彼はグリッドにとどまるだけの才能の持ち主であることは私がよく知っている。彼が再びF1でレースをする日が来ることを願っている」

[オートスポーツweb 2026年01月08日]

文:AUTOSPORT web

関連タグ

【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

元マクラーレン育成、アレクサンダー・ダンがアルピーヌ育成に加入。2026年はFIA F2参戦
元マクラーレン育成、アレクサンダー・ダンがアルピーヌ育成に加入。2026年はFIA F2参戦
AUTOSPORT web
復帰のボッタス「会見出席がちょっと嬉しい」母国レースのピアストリは“冷静さと熱さ”を見せる/F1第1戦木曜会見
復帰のボッタス「会見出席がちょっと嬉しい」母国レースのピアストリは“冷静さと熱さ”を見せる/F1第1戦木曜会見
AUTOSPORT web
メルセデス勢はFP1で「バッテリーの最適化に苦労」FP2で問題をクリアし初日2、3番手。接触のラッセルは叱責処分
メルセデス勢はFP1で「バッテリーの最適化に苦労」FP2で問題をクリアし初日2、3番手。接触のラッセルは叱責処分
AUTOSPORT web
ル・マン優勝経験を持つ女性エンジニア、リーナ・ゲイドらがフォードのハイパーカープログラムに加入
ル・マン優勝経験を持つ女性エンジニア、リーナ・ゲイドらがフォードのハイパーカープログラムに加入
AUTOSPORT web
ルクレール、超ポジティブな同僚ハミルトンと対照的「彼は昨年チームに加わるときも非常に興奮していた」
ルクレール、超ポジティブな同僚ハミルトンと対照的「彼は昨年チームに加わるときも非常に興奮していた」
motorsport.com 日本版
そこには自分が“勝ってきた”相手もいる……ライバルの活躍を間近で見届けるF1リザーブ、岩佐歩夢の心情は「悔しさを抱いても何も変わらない」
そこには自分が“勝ってきた”相手もいる……ライバルの活躍を間近で見届けるF1リザーブ、岩佐歩夢の心情は「悔しさを抱いても何も変わらない」
motorsport.com 日本版
マクラーレンは初日2台にトラブルも0.214秒差で最速「ポールの確信はないが、目指す状態に近づいている」とピアストリ
マクラーレンは初日2台にトラブルも0.214秒差で最速「ポールの確信はないが、目指す状態に近づいている」とピアストリ
AUTOSPORT web
アロンソ、トラブルで走行時間をロス、トップとの差は5秒「信頼性とパフォーマンス両方を改善しなければならない」
アロンソ、トラブルで走行時間をロス、トップとの差は5秒「信頼性とパフォーマンス両方を改善しなければならない」
AUTOSPORT web
グランツーリスモ王者から最高峰GT500参戦のフラガ、デビューイヤーは「最低1勝して実力を証明したい」
グランツーリスモ王者から最高峰GT500参戦のフラガ、デビューイヤーは「最低1勝して実力を証明したい」
AUTOSPORT web
「現時点では勝利を争えない」周囲の予想とは反対に現実主義のフェルスタッペン。さらなる改善を求める“勝者の考え方”
「現時点では勝利を争えない」周囲の予想とは反対に現実主義のフェルスタッペン。さらなる改善を求める“勝者の考え方”
AUTOSPORT web
「ピレリとヨコハマはすごく違う」とブラウニング。注目の海外ルーキー勢の現在地/SF鈴鹿テスト
「ピレリとヨコハマはすごく違う」とブラウニング。注目の海外ルーキー勢の現在地/SF鈴鹿テスト
AUTOSPORT web
F1で活躍する女性エンジニアや戦略家を称え、F1オーストラリアGPのターン6を『In Her Corner』と命名へ
F1で活躍する女性エンジニアや戦略家を称え、F1オーストラリアGPのターン6を『In Her Corner』と命名へ
AUTOSPORT web
インディカーからF2参戦のコルトン・ハータ、チームメイト宮田莉朋の存在がプラスと語る「彼はF2特有のドライビングが洗練されている」
インディカーからF2参戦のコルトン・ハータ、チームメイト宮田莉朋の存在がプラスと語る「彼はF2特有のドライビングが洗練されている」
motorsport.com 日本版
異常振動に苦しむアロンソ、ホンダを信頼も「いつ解決するかが、僕のキャリアに影響する」
異常振動に苦しむアロンソ、ホンダを信頼も「いつ解決するかが、僕のキャリアに影響する」
AUTOSPORT web
ダニール・クビアトがついにスーパーGTドライブへ。相方の小暮卓史「どこまでできるかチャレンジする年にしたい」
ダニール・クビアトがついにスーパーGTドライブへ。相方の小暮卓史「どこまでできるかチャレンジする年にしたい」
motorsport.com 日本版
“恵みの雨”で充実のテストになった2陣営「すごくポジティブ。チームとして底上げできている」と佐藤蓮
“恵みの雨”で充実のテストになった2陣営「すごくポジティブ。チームとして底上げできている」と佐藤蓮
AUTOSPORT web
2026年型F1マシンで変わる予選の戦い方。2周の準備ラップでエネルギー&タイヤを最適化する戦略
2026年型F1マシンで変わる予選の戦い方。2周の準備ラップでエネルギー&タイヤを最適化する戦略
AUTOSPORT web
フェラーリ育成ベガノビッチが最速。波乱の予選で宮田莉朋は13番手/FIA F2第1戦予選
フェラーリ育成ベガノビッチが最速。波乱の予選で宮田莉朋は13番手/FIA F2第1戦予選
AUTOSPORT web

みんなのコメント

12件
  • tat********
    本人も自覚してるだろうけど、ウッドがしっかりしてればもう少しマシなシーズンだったんだよね。
  • sea********
    ウッディはじめ角田くんのガレージばかりトップチームとは思えないようなミスを連発した。何より、応援していたファンにはずっと苦しんで笑顔のない角田くんを観るしかないシーズンになってしまった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村