7月5日、2025年FIA F2第8戦シルバーストンのスプリントレース(決勝レース1)がイギリスのシルバーストン・サーキットで行われ、レオナルド・フォルナローリ(インビクタ・レーシング)がFIA F2初優勝を飾った。宮田莉朋(ARTグランプリ/TGR-DC)は20位となった。
第8戦決勝レース1のグリッドは4日に行われた予選トップ10のリバースグリッドで決定され、予選で10番手タイムを記録したフォルナローリがリバースポールを獲得。フロントロウ2番グリッドにクッシュ・マイニ(ダムス・ルーカスオイル/アルピーヌ育成)が並んだ。
宮田莉朋、マシントラブルでタイム計測できず。ポール獲得は僚友マルタンス/FIA F2第8戦予選
セカンドロウ3番手はディーノ・ベガノビッチ(ハイテックTGR/フェラーリ育成)となり、4番手にポイントリーダーのリチャード・フェルシュフォー(MPモータースポーツ)、5番手にジョシュア・デュルクセン(AIXレーシング)が続いた。
マシントラブルに見舞われ予選でタイム計測を行えなかった宮田は、赤旗提示の原因として予選最速タイムを抹消されたアムーリ・コルデール(ロダン・モータースポーツ)の前方、21番グリッドからスプリントレースを迎えた。
タイヤ交換義務のない21周もしくは45分+1周のスプリントレースは、日本時間21時15分(現地時間13時15分)に気温20度、路面温度27.8度、上空の雲の隙間から青空がのぞくなか、フォーメーションラップがスタートすると、ベガノビッチがグリッドからやや動き出したところで停止する。これにより、ベガノビッチはピットレーンからのスタートとなった。
スタートでは2番グリッドのマイニが抜群の蹴りだしを見せ、フォルナローリからホールショットを奪う。その後方では6番グリッドのセバスチャン・モントーヤ(プレマ・レーシング)、7番グリッドのロマン・スタネ(インビクタ・レーシング)が3つポジションを上げ、それぞれ3番手、4番手に浮上した。
2番手に後退したフォルナローリは果敢にマイニに仕掛けていき、2台はサイド・バイ・サイドの首位争いを繰り広げる。ターン9でトップの座を奪取したフォルナローリが首位争いを制し、レースは2周目に突入した。
トップのフォルナローリは1周目の勢いをそのままに、2番手マイニとのギャップを着々と築き、マイニの後方には3番手のモントーヤが迫る。しかしペースを上げたマイニが5周目に再びフォルナローリのDRS圏内に入り、上位7台が数珠つなぎとなった。
上位勢がしばし膠着状態となるなか、11番手争いを繰り広げるアレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/マクラーレン育成)とガブリエレ・ミニ(プレマ・レーシング/アルピーヌ育成)が軽く接触する。2台はそのまま走行を続けるが、ミニは翼端版を破損し、ダンはパンクのために一時ピットに戻ることとなった。この後、ミニに10秒のタイムペナルティが科されている。
スタートでコルデールにかわされ、21番手を走行していた宮田は、ダンのピットインにより20番手に浮上する。その後コルデールをかわし、19番手となった。
10周目、コース上に落下したマシンパーツの回収のために一時イエローフラッグが提示されるなか、トップのフォルナローリが再びマイニに1秒以上のギャップを築く。2番手マイニは再度モントーヤに追われる展開となった。
マイニとモントーヤによる2番手争いは15周目に動きをみせ、ターン15でマイニをパスしたモントーヤが2番手に浮上する。ペースの上がらない3番手のマイニは背後のスタネにも追い立てられる展開となるが、ここでは順位変動は起こらず。
そんななか、隊列最後尾を走行するダンが17周目に再びピットに戻り、ダンはそのままレースを終えることとなった。
3番手マイニを先頭に6台が数珠つなぎとなり、各車が接近戦を繰り広げるなか、20周目のターン15でスタネがマイニをオーバーテイクして3番手に浮上する。その後方では7番手を争うビクトール・マルタンス(ARTグランプリ/ウイリアムズ育成)、ルーク・ブラウニング(ハイテックTGR/ウイリアムズ育成)のウイリアムズ育成2台が接触し、マルタンスが9番手にポジションを落とすこととなった。
隊列先頭ではフォルナローリが独走状態でトップチェッカーを受け、FIA F2キャリア初優勝を飾った。フォルナローリの優勝は2021年のイタリアF4以来となる。2位にモントーヤ、3位にスタネが続き、インビクタ・レーシングの2台が表彰台を獲得した。
宮田は17位でチェッカーを受けたが、コルデールとのバトルの最中、走路外走行でアドバンテージを得たと判断され、10秒のタイムペナルティを受け、20位でスプリントレースを終えている。
2025年FIA F2第8戦シルバーストンのフィーチャーレース(決勝レース2)は日本時間6日19時05分(現地時間11時05分)より、タイヤ交換義務を有する周回数29周、もしくは60分+1周で争われる。
■2025年FIA F2第8戦シルバーストン スプリントレース正式結果
Pos./No./Driver/Team/Time/Gap
1/1/L.フォルナローリ/インビクタ・レーシング/36'53.118
2/9/S.モントーヤ/プレマ・レーシング/1.404
3/2/R.スタネ/インビクタ・レーシング/9.395
4/12/K.マイニ/ダムス・ルーカスオイル/11.188
5/20/J.デュルクセン/AIXレーシング/11.866
6/11/J.クロフォード/ダムス・ルーカスオイル/11.867
7/6/R.フェルシュフォー/MPモータースポーツ/13.534
8/14/V.マルタンス/ARTグランプリ/14.826
9/4/A.リンドブラッド/カンポス・レーシング/14.962
10/3/J.マルティ/カンポス・レーシング/15.872
11/5/O.ゲーテ/MPモータースポーツ/21.745
12/7/L.ブラウニング/ハイテックTGR/22.810
13/22/S.メゲトゥニフ/トライデント/23.770
14/10/G.ミニ/プレマ・レーシング/25.408
15/24/J.ベネット/ファン・アメルスフォールト・レーシング/26.366
16/25/R.ヴィラゴメス/ファン・アメルスフォールト・レーシング/29.842
17/21/C.シールズ/AIXレーシング/31.988
18/8/D.ベガノビッチ/ハイテックTGR/33.483
19/16/A.コルデール/ロダン・モータースポーツ/34.259
20/15/宮田莉朋/ARTグランプリ/40.218
21/23/M.エスターソン/トライデント/46.845
-/17/A.ダン/ロダン・モータースポーツ/DNF
・ファステストラップ:#9 セバスチャン・モントーヤ(プレマ・レーシング):1分44秒198(20/21) 203.531km/h
・ペナルティ:#10/#7:10秒ペナルティ/接触要因#15:10秒ペナルティ/走路外走行によるアドバンテージ
[オートスポーツweb 2025年07月05日]
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