■安全性を確保しながら、リーズナブルになってきた自転車用ヘルメット
日本では、自転車走行中のヘルメット着用に関しては努力義務となっています。しかも子供のみ、大人は被る必要がない……ということです。車道走行へシフトするなか、バイク(モーターサイクル)と違って義務化されていないのです。
バイクに乗らないなんてもったいない! SP忠男 目玉ヘルメットの正体
日常的に自転車に乗る人は、乗れば乗るほど事故に遭遇する確率が高まりますので、まず着用したほうが良いでしょう。自転車による死亡事故の7割近くが頭部損傷と言われており、自転車の利用者が増えている都道府県によっては、ヘルメットの装着を推奨するなどの動きがありますが、義務化にはまだまだ時間がかかりそうです。
自転車用ヘルメットをかぶりたくない人の気持ちとしては、主に次のような理由でしょうか。
・外見(義務化されれば関係ありません)・快適性・価格
快適性と価格に関しては、各メーカーの企業努力で改善が続けられています。加えて安全性や頭部保護の機能の進化は目を見張るものがあります。そんな注目のメーカーと商品を例に挙げてみましょう。
『GIRO(ジロ)』は米国のヘルメットメーカーで、スキーやスノーボード用なども手掛けています。自転車用はレース用の高性能ヘルメットからアーバン用まで幅広く手掛けていますが、安全機能の『MIPS(ミップス)』をいち早く導入したメーカーでもあります。ミップスとは「Multi-directional Impact Protection System」の略で、多方向衝撃保護機構です。
ミップスをヘルメットと頭部の間に挟み込むことで、固定されているのにヘルメットがずれます。イメージとしては、皮膚を摘んだ時のような状態です。自転車で転倒し、頭部を打ちつけた時、ヘルメットのアウターだけがズレることで衝撃を分散し、ダメージを軽減するというものです。
これまでは競技用の高級モデルにしか搭載されていませんでしたが、2021年モデルは最新モデルのアーバン用ヘルメット「ISODE MIPS」にも採用されました。競技層はもちろんのこと、一般層にも高い安全基準が浸透するのはとても良いことではないでしょうか。価格(消費税10%込み)は9790円です。
『TREK(トレック)』も米国メーカーで、自転車は世界的にメジャーなブランドです。当然パーツやアクセサリーも手掛け、ことセーフティグッズに関しては相当力を注いでおり、ヘルメットも然りです。
「Bontrager Starvos WaveCel Asia Fit Helmet」の特徴は、WabeCelという衝撃を受けた時に潰れるセル素材で、素材の構造を3段階に変化させ、衝撃エネルギーが頭部に達する前に吸収するというものです。こちらもハイエンドモデルにしかなかった機構でしたが、廉価モデルにも搭載してラインナップ、価格(消費税10%込み)は1万5950円です。
日本のヘルメットメーカー『オージーケーカブト』は、国内メーカーということで日本人の頭部形状を研究し、フィット感の良さも人気のひとつ、ラインナップも豊富です。なかでもニューノーマル時代のライフスタイルにぴったりな「CANVAS-URBAN」は、カジュアルな服装にも合うシンプルなデザインで、バイザーは強い日差しや風除けにもなります。
なによりフィット感が良く、ヘルメットの機能を果たすという大前提を満たしています。価格(消費税10%込み)は5720円とリーズナブルなこともあり、普及しやすそうです。
各社それぞれ安全対策に注力していますが、まずは装着しなければ意味がありません。起こって欲しくない万一の際に、大切な人が悲しむ姿は見たくないものです。
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みんなのコメント
二輪車は転倒すると地面に手を着きます。どんなに低速でも必ず怪我をします。
薄くても良いのでグローブしましょう。
電動キックボードの「時速6km以下歩道走行車」と「時速15km以下で歩道禁止車道走行」はヘルメットが義務化されない方向で進んでる。「同時速15km以上の車体」は原付扱いヘルメット義務になる。
現状の自転車ヘルメット努力義務は実質弱くなる。法律はいっぱい人が死なないと変わらないからね。