佐藤琢磨がレース前半をリードするなど優勝を期待させる走りを見せ、日本のモータースポーツファンを大いに沸かせた2025年のインディ500。その佐藤の勇姿を現地で見届けた日本人ドライバーのひとりが、今季アメリカでのレースに挑戦中の太田格之進だ。
スーパーフォーミュラに2023年から参戦し、今やトップドライバーのひとりとしてシリーズチャンピオンを争う存在となっている太田。彼は今季からアメリカのIMSAスポーツカー選手権への参戦をスタートさせ、HRC(ホンダ・レーシング)のセミワークス体制であるメイヤー・シャンク・レーシング93号車のアキュラARX-06を走らせている。アメリカと日本を行ったり来たり、多忙な毎日だ。
■インディ500好走の佐藤琢磨、挑戦は続く! 「来年はさらにこの上を行くべく準備をしていきたい」
そして先月、アメリカ、そして世界のモータースポーツシーンで最も伝統と格式のあるレースのひとつであるインディアナポリス500マイルレースが行なわれた。そこで日本人ドライバーとして唯一出走したのが佐藤だ。太田はホンダドライバーの先輩の勇姿を間近で見届けたが、佐藤はそこで驚くべきパフォーマンスを見せた。
佐藤は予選で2番手を確保。決勝では長くラップリーダーとなり、3度目のピットストップでのオーバーシュートで後退するまでは、自身3度目の優勝も十分あり得る展開であった。今年48歳、しかも昨年のインディ500から1年間全くレースに参戦していなかったドライバーが、である。
■「本当に勝つんじゃないか」と思った
太田は初のインディ500現地観戦を振り返り、世界の一大イベントたる雰囲気に刺激を受けたとしつつ、佐藤の走りについては「文字通り背中で語ってもらった」と話した。
「すごい盛り上がりでした。35万人の歓声はなかなか聞くことができないですし、世界中のレースに行っているHRCの渡辺(康治)社長が『この雰囲気は他では感じられない』と言うくらいですから。僕もすごく刺激を受けました」
「その中で琢磨さんが40周くらいリードラップを築いて、『これ、本当に勝つんじゃない?』というレースをしていました。背中を見せてくれたと言いますか、文字通り背中で語ってもらったという感じです」
その年齢を感じさせない走りを披露した佐藤だが、ここ数年はインディ500のスポット参戦にとどまっており、残されたキャリアも決して長くはないだろう。ファンとしては佐藤の後継者としてインディカーシリーズに参戦するドライバーを待ち望んでおり、その筆頭として現在進行形でアメリカで戦う太田を推す声も多い。
■まずはスーパーフォーミュラの王者獲得を最優先
もちろん、これは佐藤が常々語ってきたように、インディカーのシートを得ることは並大抵のことではない。佐藤もホンダからシートを“提供”されている立場ではなく、自身をサポートしてくれるたくさんのスポンサーを携えて、参戦に必要な莫大な予算を確保し、HRCに交渉をしている立場なのだと説明している。
このように、ホンダの匙加減ひとつでインディカーに参戦できる……といった構造では決してないのだが、太田も将来的にインディカーで戦いたいという思いは変わらず持っている。そしてそのための道のりは、今季スーパーフォーミュラでチャンピオンを獲らねば始まらないとも自覚している。
ちなみに今季の太田はスーパーフォーミュラの前半5戦を終えて2勝を記録。チームメイトの牧野任祐に次ぐランキング2番手につけており、タイトル獲得も十分射程圏にある。
「(インディカー参戦については)もちろん決まってることは何ひとつないですし、ある意味ノーコメントとしか言いようがないのですが、もちろんそういう風に(参戦してほしいと)言ってくださるファンの方もいますし、僕自身も挑戦したいという気持ちはあります」
「IMSAでチームメイトの(アレックス)パロウが今年のインディカーで圧倒的な成績を残していて、インディ500でも優勝したところを間近で見ました。インディの盛り上がりやレベルの高さ、ここで活躍することで彼らがスターとして認められるという“アメリカンドリーム”的なものも肌で実感しました」
「挑戦したいという気持ちは前から言っていますし、そこには変わりありませんが、まずは日本でしっかりと結果を出すことですね。スーパーフォーミュラでチャンピオンを獲ることでしか何も生まれないという気持ちでいます」
「もちろん自分の意思を伝えたり、話をしていかないといけない部分はありますが、その前提として、国内で目標とするチャンピオンを達成することしか今は考えないようにしています」
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みんなのコメント
「日本での成績なんてアメリカでは何の役にも立たなかった。日本でのレース成績にこだわるより少しでも早くアメリカでレースしておけば良かった」
ってなことを言ってたね。