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ランクルプラド今秋日本登場!! まだ買える?? 現行型の魅力と次期型への期待

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ランクルプラド今秋日本登場!! まだ買える?? 現行型の魅力と次期型への期待

 都市部でも扱いやすいボディサイズと、兄貴分であるランドクルーザー譲りのタフなオフロード性能で人気のトヨタ「ランドクルーザープラド」。このプラドの14年ぶりとなるフルモデルチェンジが、2023年秋に行われるという。

 日本では数少ない本格オフローダーのモデルチェンジとだけあって期待も高まるが、時代を考えれば、オフローダーとはいえ環境性能を無視はできない。はたして次期型プラドはどのようなモデルとなって登場するのか!?? 現行型の魅力をご紹介しつつ、考察しよう。

ランクルプラド今秋日本登場!! まだ買える?? 現行型の魅力と次期型への期待

文:立花義人、エムスリープロダクション
写真:TOYOTA

現行プラドは2009年に登場した4代目、2017年の大規模マイチェンで人気が再び上昇

 ランドクルーザープラド(以下プラド)は、1990年に登場した。ヘビーデューティ系のランドクルーザー70から派生したモデルで、軽量化した足回りと快適な先進装備を搭載した「都会的な70」とか、「ライトデューティ系」という位置づけのモデルだ。

 現行プラドは2009年に登場した4代目。ランドクルーザーファミリーにふさわしい本格的なオフロード性能を有しながら、オンロードでの快適な走行性能も追求したモデルとして開発された現行型は、先代(200系)ランドクルーザーで初採用された「キネティックダイナミックサスペンションシステム」を改良し、電気式のアキュムレーターを採用することでオンロードでの乗り心地を向上させた。

 エンジンのラインアップは、当初は4.0L V6DOHCと、2.7L 直4DOHCガソリンの2種類だったが、2015年に4.0Lガソリンモデルを廃止し、新たに、新開発の2.8Lクリーンディーゼルエンジン「1GD-FTV」を設定。低回転でも粘り強く高いトルクを発生するディーゼルは、本格オフローダーにとって大きな魅力で、先代(200系)ランクルでは設定されなかったディーゼルが選べることもあり、プラド人気の一翼を担った。

 2017年にはビッグマイナーチェンジを実施。フード中央部を前方視界に配慮した形状とし、大型フロントグリルとヘッドランプを一体感のあるデザインとすることで力強さを演出した。ヘッドランプは全車LEDを採用し、19インチアルミホイールも新設定。リアはコンビネーションランプの飛び出しを抑えてガーニッシュのデザインを変更し、落ち着いた上質な雰囲気に生まれ変わった。また、2020年には一部改良が実施され、ディーゼル車の出力向上、先進安全運転支援システムの機能向上が図られた。

1990年に登場した初代ランドクルーザープラド。「都会的な70」という位置づけだ

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ランクルよりも気軽でアクティブに楽しめるのが現行プラドの魅力

 「ライトデューティ系」といわれるプラドだが、現行モデルは、オフローダーとして基本であるラダーフレーム構造の採用はもちろんのこと、走行モードを選択して最適な制御を行う「マルチテレインセレクト」や、ステアリング操作のみで極低速走行が可能な「クロールコントロール」、空転した車輪にブレーキをかけて他の車輪に駆動力を配分する「アクティブトラクションコントロール」など、新しいテクノロジーによって確かな走りを実現する装備が満載。

 それでいて、機能的かつ上品なインテリアデザインと多彩なシートアレンジ、大容量のラゲッジスペースなど、ファミリー用途にもしっかり応えているのが現行プラドの大きな魅力だ。セカンドシートは135mmのスライド機構があり、足元にも十分なゆとりがある。もちろんアームレストやリクライニング機構でしっかりくつろげる。サードシートはやや簡易的な印象もあるが、スイッチを押すだけで自動的に格納することができ、ラゲッジスペースを頻繁に使うユーザーにはうれしい配慮がなされている。

 現行型プラドのボディサイズは全長4825mm×全幅1885mm×全高1850mmと、シティユースとして小さいとはいえないが、駐車場や都市部の道路で困ってしまうようなサイズでもない。兄貴分のランドクルーザーは「高級本格オフローダー」の風格が漂うが、プラドはもっと気軽にアクティブな趣味を楽しんだり、カスタムで好みのスタイルに仕上げたりするという楽しみ方ができる。

 ちなみに、昨年末には受注停止となっていた現行プラドだが、最新情報ではいまからでも買うことができるそう。とはいえ、モデルチェンジも控えた状況のため、いつ販売終了してもおかしくはない。狙っている方は手遅れになる前に、ディーラーへ問い合わせてほしい。

2009年登場時のプラド。マイナーチェンジ前と後ではかなり印象が違う

注目のパワートレインは、ハイブリッドターボ、ガソリン、ディーゼルとバリエーション豊富になると予想

 そんなプラドだが、次期型ではどのようなモデルへと生まれ変わるのか。現行300系ランクルと同様のTNGAの専用ラダーフレームを採用し、外観もランドクルーザーファミリーにふさわしい力強さと洗練された雰囲気が与えられるのは予想できるが、やはり注目なのはパワートレインだ。

 ベストカーが入手した情報では、3.5L V6のガソリンツインターボハイブリッドが搭載される可能性が高いとされている。これは2021年秋にフルモデルチェンジを実施した北米専用のピックアップトラック「タンドラ」に搭載される「i-FORCE MAX」と呼ばれるユニットで、エンジンの最高出力は437ps、最大トルクは80.5kgmというスペックで、これに48ps/25.4kgmのモーターが搭載される強烈なハイブリッドだ。

 現行型のディーゼルエンジンが204ps/51kgmというスペックだから、もしこのハイブリッドが搭載されるとしたらその性能差は歴然。燃費も、車両重量を考慮するとWLTCモードで10km/h程度は出せる可能性もある。

 ただ、廉価版として、現行プラドにあった2.7L V6ガソリン+6AT、2.8Lディーゼル+6ATの2種類のパワートレインも、残されるものとみられている。現行プラドが長らく維持できたのは、こうした廉価グレードの存在があったから。次期型でも、ハイブリッドターボ、ガソリン、ディーゼルと、多方位で攻める戦略をとってくるのではないか、と予測している。

北米専用ピックアップトラック「タンドラ」に搭載される「i-FORCE MAX」のパワーユニット。もし新型プラドに搭載されるとしたら驚異的な運動性能をもたらすに違いない

◆      ◆     ◆

 プラドはファミリーユースでも快適な扱いやすさとパッケージング、そしてディーゼルも選べる本格的なオフロード性能が魅力のモデルだ。次期型では、進化したボディと最新のテクノロジーによる圧倒的な走行性能で、その魅力を大きく高めてくれるに違いない。登場が待ち遠しい。

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