現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トミカ × リアルカー オールカタログ / No.77 日立建機 マカダムローラ ZC125M-5

ここから本文です

トミカ × リアルカー オールカタログ / No.77 日立建機 マカダムローラ ZC125M-5

掲載
トミカ × リアルカー オールカタログ / No.77 日立建機 マカダムローラ ZC125M-5

『No.77 日立建機 マカダムローラ ZC125M-5』は、それまでの『No.77 日野プロフィア 日本通運トラック』に代わって2022年10月第3土曜日に『トミカ』に加わったばかりの新車です。

日立建機 マカダムローラ ZC125M-5 実車。右前方、下方より。マカダムローラとは一般にマカダム式ロードローラーと言い、ロードローラーと呼ばれる、地面を押し固めるために用いられる建設機械の一種です。ロードローラーは正式には“締固め(しめがため)用機械”と言い、車体についている円筒状の回転物(ローラー)を用いて道路(ロード)をならすので、ロードローラーと称されています。この地面をならすための円筒状回転物は一般にロードローラーの自走用車輪と兼用されており、重く作られた車体の重量を、接地面の大きな車輪にかけることで地ならしを効果的に行ないます。通常、ロードローラーはアスファルト道路の舗装や土壌整備などを行なう際によく用いられ、道路や建造物の基礎の建設、ガレキやコンクリートなどを押し固める際に使われます。このロードローラーには様々な種類があり、目的や工事条件に応じて使い分けられていますが、その代表的なものの一つがマカダム式ロードローラーになります。

トミカ × リアルカー オールカタログ / No.75 アストンマーティン DBX

日立建機 マカダムローラ ZC125M-5 実車。左前方、上方より。マカダム式ロードローラーは、大きく重い車輪(一般に鉄輪)を前方1輪/後方2輪の三輪車型、あるいは前方2輪/後方1輪の逆三輪車型に配置したロードローラーです。マカダムとは19世紀の初頭、砕いた石を敷き詰めて道路の耐久性を高める道路舗装法を考案したスコットランド人技術者のジョン・ラウドン・マカダムにちなんだ名前です。この砕石を用いた道路舗装法のことを考案者の名前にちなんで“マカダム式舗装法”と言い、その舗装法に用いられたロードローラーである事からマカダム式ロードローラーと呼ばれます。ちなみにモータースポーツのラリー競技などで舗装道路のことを“ターマック”などと呼びますが、これは“タール・マカダム式舗装”のことで、砕石を踏み固めた後に砕石と砕石との間にタールをしみ込ませて固める舗装法のことを指します。現在ではアスファルト舗装が一般的ですが、モータースポーツの世界では舗装路のことを慣例的に“ターマック”と呼んでいます。

作業中のZC125M-5 。マカダム式ロードローラーは自重が重いため、走行することで地面に圧力をかけて地面を押し固める。さて、マカダム式ロードローラーは自重6~16tと重量があるため、走行することで地面に圧力をかけて地面を押し固めます。平坦な仕上げが可能とされており、一般にはアスファルト舗装や路盤の締め固めを行なうなど、道路工事初期の転圧(土砂やアスファルトなどに、力を加えて空気を押し出し、粒子同士の接触を密にして密度を高めること)に向いている重機です。砕石の締固めやアスファルト混合物の初期転圧などに適しており、建設現場で最も使用されているロードローラーであるともいえます。

日立建機の『マカダムローラ ZC125M-5』は同社の代表的なマカダム式ロードローラーで、三輪車型ではなく前輪2つ、後輪1つの逆三輪車型の車体が特徴です。HST(静油圧式変速機)駆動によるスムーズな発進/停止性能やオペレーター(操縦者)の要求に応える巧みな操作性、一歩踏み込んだ安全設計など、高い環境性能と優れた締固め性能を誇るZC125Mシリーズの新世代機です。

ZC125M-5に搭載されているクボタ製のV3307-CR-TE4B型ディーゼル・エンジン。エンジンは燃料最適化技術『コモンレール式噴射システム』、排出ガス後処理技術『クールドEGR』を新採用してNOx(窒素酸化物)やPM(粒子状物質)の排出量を大幅に低減、特定特殊自動車排出ガス2014 年基準に適合したクボタ製のV3307-CR-TE4B型ディーゼルで、『マフラフィルタ』に代表される排出ガス浄化装置が装備されて高い環境性能を誇ります。騒音に関しても超低騒音型指定を受けている静かなエンジンなのも特徴です。

ZC125M-5には先進的な安全装備が用意されている。上は『後方ガードセンサ』とその検知エリアを示す。下はオプション設定された『衝突被害軽減アシスト装置』。いずれも安全に作業を遂行するためには欠かせない。また、直進転圧作業や車庫入れなどに効果を発揮する、車体がまっすぐになるとランプが点灯して知らせる『直進インジケーター』や視認性を高めた新型モニターが装備されるなど、作業効率を高める各種装置が備えられているだけでなく、超音波式に比べて信頼性の高い赤外線を利用し、検知エリア内に人や障害物が入ると回転灯が作動、さらに内側に入るとブザー音で作業員に危険を知らせる『後方ガードセンサ』や2021年4月からオプション設定された、作業中に障害物を検知した際に、車体速度と物体までの距離に応じて段階的に衝突被害の軽減を支援する『衝突被害軽減アシスト装置』など、高いレベルの安全性を実現しています。

ZC125M-5のコクピット。視認性が高められた新型モニターが設置されているほか、『1×1(ワンバイワン)視界基準』をクリアした良好な視界性を誇る。『トミカ』の『No.77 日立建機 マカダムローラ ZC125M-5』は、この最新のマカダム式ロードローラーのユニークなスタイリングを上手く再現しています。ユニークなコレクションとなること間違いなしの1台ですね。

■日立建機 マカダムローラ ZC125M-5主要諸元

全長×全幅×全高(mm):5020×2100×3140(キャノピ折り畳み時:2600)

ホイールベース(mm):3400

トレッド(前/後・mm) :1100/1550

運転質量(kg):10125

運転質量線圧(前/後・Nm(kgm):462(47.1)/441(45.0)

エンジン形式:クボタ V3307-CR-TE4B 水冷直列4気筒直噴ディーゼル

総排気量(総行程容積):3331cc

定格出力:54.6kW(74.2PS)/2200rpm

走行速度(低速/高速)(km/h):7.0/15.0

変速機・差動機:静油圧変速式2段

最小回転半径:6.2m

最大登坂能力:47%(25度)

燃料タンク容量(軽油):120ℓ

散水タンク容量:670ℓ

主ブレーキ:静油圧式ブレーキ/湿式多板型

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

優れた燃費が自慢[アコード]!! [レクサスES]と比較した明確な違い
優れた燃費が自慢[アコード]!! [レクサスES]と比較した明確な違い
ベストカーWeb
レッドブル&HRC密着:フロントタイヤへの熱入れを苦手にするRB20。弱点が露呈し初日は2台とも下位に沈む
レッドブル&HRC密着:フロントタイヤへの熱入れを苦手にするRB20。弱点が露呈し初日は2台とも下位に沈む
AUTOSPORT web
タイトルに王手のフェルスタッペンが苦戦、ミディアムで17番手「タイヤが機能せず氷の上を走っているよう」/F1第22戦
タイトルに王手のフェルスタッペンが苦戦、ミディアムで17番手「タイヤが機能せず氷の上を走っているよう」/F1第22戦
AUTOSPORT web
見かけ倒しでもいいじゃん! ルックスと性能が釣り合わないスポーツモデル5選
見かけ倒しでもいいじゃん! ルックスと性能が釣り合わないスポーツモデル5選
ベストカーWeb
2025年WEC暫定エントリーリストが発表。ハイパーカーは2社が撤退もLMGT3と同数の18台が参戦
2025年WEC暫定エントリーリストが発表。ハイパーカーは2社が撤退もLMGT3と同数の18台が参戦
AUTOSPORT web
【角田裕毅F1第22戦展望】昨年の反省をもとにセットアップを2種類用意。FP2で「だいたいの方向性は見つかった」
【角田裕毅F1第22戦展望】昨年の反省をもとにセットアップを2種類用意。FP2で「だいたいの方向性は見つかった」
AUTOSPORT web
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
ベストカーWeb
勝田貴元、パンクで後退も挽回「まだ諦められない。ファンの声援が力になる」/ラリージャパン デイ2
勝田貴元、パンクで後退も挽回「まだ諦められない。ファンの声援が力になる」/ラリージャパン デイ2
AUTOSPORT web
いよいよ正式発表!? デザイン一新の[新型フォレスター]登場か! トヨタHV搭載でスバル弱点の燃費は向上なるか
いよいよ正式発表!? デザイン一新の[新型フォレスター]登場か! トヨタHV搭載でスバル弱点の燃費は向上なるか
ベストカーWeb
荒野にポツンと1軒のカフェ!?…25ドルでキャンプサイトを確保。オーストラリアはトレイルも何もかもナメてかかってはいけません!【豪州釣りキャンの旅_10】
荒野にポツンと1軒のカフェ!?…25ドルでキャンプサイトを確保。オーストラリアはトレイルも何もかもナメてかかってはいけません!【豪州釣りキャンの旅_10】
Auto Messe Web
ローソン初日15番手「路面コンディションに苦労。今日の学習を役立て、トップ10に食い込みたい」/F1第22戦
ローソン初日15番手「路面コンディションに苦労。今日の学習を役立て、トップ10に食い込みたい」/F1第22戦
AUTOSPORT web
ボッタス、PUエレメント交換で5グリッド降格が決定。RB勢はエキゾーストを交換/F1第22戦
ボッタス、PUエレメント交換で5グリッド降格が決定。RB勢はエキゾーストを交換/F1第22戦
AUTOSPORT web
タナクが王座目指して猛加速。僚機2台はクラッシュ&失速、トヨタに選手権逆転の光明【ラリージャパン デイ2】
タナクが王座目指して猛加速。僚機2台はクラッシュ&失速、トヨタに選手権逆転の光明【ラリージャパン デイ2】
AUTOSPORT web
燃費と運転体験の両立 フォルクスワーゲン・ゴルフ GTEへ試乗 電気で最長130km走れるHV!
燃費と運転体験の両立 フォルクスワーゲン・ゴルフ GTEへ試乗 電気で最長130km走れるHV!
AUTOCAR JAPAN
北米の自動車博物館ハシゴ旅! 往年のF1GPカー「ペンスキーPC-1」に出会えて大感激!!…が、展示車両数の多さにすべてを見ることができずに大後悔…
北米の自動車博物館ハシゴ旅! 往年のF1GPカー「ペンスキーPC-1」に出会えて大感激!!…が、展示車両数の多さにすべてを見ることができずに大後悔…
Auto Messe Web
角田裕毅 初日10番手「一日のなかで状況を好転させ、方向性を見出した。Q3進出のため調整を続ける」/F1第22戦
角田裕毅 初日10番手「一日のなかで状況を好転させ、方向性を見出した。Q3進出のため調整を続ける」/F1第22戦
AUTOSPORT web
イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
くるまのニュース
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村