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【バラバラ盗難車】盗まれたホンダ・シビック・タイプRのエンジンは取り戻せるか? 米国販売のその後

日本の盗難部品が多数販売(前回のおさらい)

text:Kumiko Kato(加藤久美子)

【画像】バラバラの状態も 米で売られる日本車 人気車4選も 全98枚

日本から盗難された90年代製を中心とする日本車が、日本国内で解体され、違法に輸出されてアメリカの日本車専門店「J-Spec Auto Sports Inc.」のサイトで販売されていた事は以前お伝えした。

AUTOCAR JAPANに記事が掲載された後、TBS「あさチャン」やTBS「Nスタ」などのニュース番組でも報道され、「ジャロプニック」をはじめとする米国の有名自動車メディアにもこの事件が紹介された。

また、「盗品を買ったかもしれない」「困っている被害者をサポートしたい」という人達が参加するフェイスブックグループのメンバーは2500人を超えている。

自動車盗難情報局に登録された盗難車のうち、エンジン番号やミッション番号などが一致した車両だけでも13台、被害者の方から筆者に直接届いたメールやSNSなどでの報告によって、J-Specでの販売が確実となった車両を足すと合計30台以上にもなる。

ちなみに盗まれた車たちは被害者が車検証などですぐに照合できないように、まずは車台番号(VIN)を削られる。

もしくは車台番号が刻印されている部分が残らないようにバラバラに解体される。

クルマの形をしていると日本とアメリカそれぞれの税関でのチェックが厳しく、盗難車だとバレる可能性が高くなるため、フロントクリップ、エンジン、ミッション、シート、ホイールなどのパーツにして輸出するのである。

エンジン番号、どうやって確認する?

車台番号は車検証や自賠責保険、自動車保険などの証書にも記載されているため、比較的目に触れやすい番号ではあるが、実は、エンジンやミッションにも固有のシリアル番号が刻印されている。

クルマに刻印された車台番号での確認はできなくても、エンジンやミッションの番号で自分のクルマだと確認できるのだ。

J-Specでは、自社のフェイスブックやユーチューブで「日本から入荷」したエンジンなどのパーツを紹介しており、そこではエンジン番号なども併せて公開している。

エンジン番号が合致すれば愛車であることの確認ができる。とはいえ、一般にはエンジンやミッションの番号を控えているという人は少ない。それらの番号を知るには、ディーラーやメーカーに確認しなくてはならない。

確認を行った被害者の方々の話をまとめると
・スバルとホンダ:ディーラーで教えてくれる
・日産:ディーラーではだめで、警察に被害届を出して受理されると、警察が日産自動車(メーカー)に依頼をして、日産から警察、警察からオーナーという形で番号が知らされる仕組みとなっている。

こうして被害者の皆さんは、自分のクルマが盗まれて解体され、米国に輸出されJ-Specで販売されている事実を確実に知ることになるわけだが、激しい憤りを感じ、絶望の淵に立たされるものの、それを取り戻す行動に出る人は少ない。

確認できたところで日本の警察が積極的に捜査することは非常にまれで、被害者の多くは「泣き寝入り」するしかなかった。

取り戻すために動き始めた被害者M氏

そのような中、「絶対にエンジンを取り戻す!泣き寝入りはしない!」と立ち上がった被害者がいる。
今年2月半ばに愛車を盗まれて、5月下旬にJ-Specのサイトで販売されていることがわかったホンダ・シビック・タイプRオーナーのM氏だ。

実は筆者と息子はM氏のサポートをすべく、J-Specに電話をしてみたり、M氏のメールを翻訳したり、現地の警察にもメールを送ったりしている。

これまでの経緯を簡単に紹介しておきたい・

M氏→J-Spec

「ディーラーで車体番号とエンジン番号が確認できた。私のクルマのエンジンなので返してほしい。あなたの会社で販売しているなら購入する」(ディーラーで確認した際のパソコン画面をJ-Specに送信)

J-Spec→M氏

「パソコンの画面では偽造の可能性がある。あなたのクルマであることを証明する正式な書類を見せてほしい。期日までに送らなければ第三者に販売する」

M氏→J-Spec

車体番号が入った登録事項証明書を翻訳して送付

J-Spec→M氏

「この書類では(エンジン番号が入っていないので)あなたのクルマかどうか証明にならない。エンジンはもう、第三者に販売してしまった」

なんと、M氏が購入すると伝えていたのに、別の第三者に販売してしまったとのこと。

こちらはできる限りの書類や証拠を集めて送っていたが、あれこれ難癖をつけて来たあげく、第三者へ売ってしまったという。

ホンダ「タイプR」の盗難が激減!?

捜査の都合上、詳しいことはここでは伝えられないが、アメリカの警察(J-Specがある地域のバージニア州ヘンリコ警察)と日本の警察(都道府県警察本部と所轄署)も捜査に乗り出しているのは確かのようだ。

M氏のホンダ・シビック・タイプRをはじめ、日本国内で盗まれた20台近くのクルマがJ-Specにて販売されている事実を伝え、写真も添えヘンリコ警察に送信した時には数時間後に返信が届いた。

ヘンリコ警察からの返信には、以下のように書かれていた。

「すべての情報に感謝します。私たちはこれらの情報を自動車窃盗の捜査を担当する部署に共有しました」

すでにアメリカの協力者たちがヘンリコ警察に連絡をしたという話も聞いていたが、日本から被害者自らが写真や書類などを添えて情報提供をしたのはM氏が初めてだったのではないかと思う。

その後、日本のサプライヤーであるJDMレーシングジャパン(解体業者として登録されている代表者は外国人)に電話をして聞いてみたところ、日本人の事務スタッフは、警察の捜査が入っていることを明らかにした。

さらに、驚いたことはJ-Specでの盗品販売が明らかになった5月下旬以降、自動車盗難情報局に登録されるシビック(タイプR含む)とインテグラ(同)の盗難情報がゼロとなっている。

登録されていない盗難車も多数あるだろうから一概には言えないがタイプRの盗難は確実に減っている。

筆者のアメリカの協力者がJ-Specに「店は営業していますか? B型エンジンはありますか?」と尋ねたところ、「店は営業しているが、現在B型エンジンの在庫はない」との回答が来たそうだ。

盗品であることの証拠を消すために販売を取りやめたかすでに第三者に販売した可能性もある。

また、理由は不明だが(コロナではない)、J-Specのコンテナは4月上旬以降、日本から出ていないという情報もある。

何としてでもエンジンを取り戻してJ-Specの悪事を糾弾したいM氏はエンジンに懸賞金を掛けることも検討しているとのこと。

詳細が決まれば、続報をお伝えしたい。

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