FIAのF1レースディレクターであるマイケル・マシは、フェルナンド・アロンソから裁定の一貫性について批判されている件について反論。ルールは平等に適用されていると語った。
アロンソがペナルティとその裁定の一貫性について批判したのは、F1第15戦ロシアGP終了後の事。彼はロシアGP1周目に、ターン2で本コースを通らずエスケープゾーンを通過した。FIAはアロンソがこの動きによってアドバンテージを得ていないとして、最終的には何の措置も取らなかったものの、ポジションを落とすことなくコースに復帰したアロンソの動きはFIAから注目されていた。
■アルファロメオ代表、ノリスの「ペナルティなし」裁定に納得いかず。“情状酌量”が裁定の一貫性を崩している?
後にアロンソは、「疑いを持たれていることを確かめるため」にターン2を直進したと語り、自分のアクションが他より厳しい目で見られていると主張した。
それには、彼自身が第9戦オーストリアGPの1周目にトラックリミットの外側から他のドライバーに追い抜かれたにもかかわらず、全くペナルティが出ず憤慨していたことが背景にある。
さらにロシアGP終盤では、ランド・ノリス(マクラーレン)がピットインを試みた際、ピット入り口のホワイトラインをカットしてピットレーンに進入。これは通常ならペナルティ対象となる行為だが、ノリスの一件は当時のコンディションも加味して叱責処分だけに留まっていた。しかし、オーストリアGPでは、角田裕毅(アルファタウリ)がホワイトラインのカットで2度タイムペナルティを科されており、アロンソはこれもペナルティの一貫性が欠如しているケースのひとつだと考えている。
ロシアGP終了後、アロンソは次のように語っている。
「人によってルールが違っていたりする。次にピットレーン入口のホワイトラインをカットしたドライバーが、どの国籍のドライバーで、ペナルティを受けるかどうか……見ものだね」
こうしたアロンソの皮肉ったコメントに対し、マシはアロンソ自身には意見を述べる権利があるとしつつも、スチュワードは偏見を持ったりなどしていないと語った。
「私はそうしたことには関与していない」と、マシ。
「全てのドライバーはチーム内部やメディアで、それぞれ自分の見解やコメントをする権利がある。そのことに問題はない」
「ルールは全員に平等に適用されている。我々は実際に生じたインシデントを確認し、それぞれ判断をする」
そしてアロンソのコメントはプレッシャーになっていないのかと訊かれたマシは「いや、全くなっていない」と答え、更に次のように続けた。
「我々は非常に幸運なことに、年間を通じて非常に優秀なスチュワードのグループに恵まれている。そして、そうしたコメントは彼らに何のプレッシャーも与えていないとお伝えできる」
ただスチュワードの裁定に対する疑問の声は出続けている。直近のトルコGPでも、オープニングラップに発生したピエール・ガスリー(アルファタウリ)とアロンソの接触では、ガスリーに5秒のタイムペナルティが決定。これまで、こうした典型的な1周目のインシデントには寛大な裁定が下されていたこともあって、ガスリーへのペナルティには疑問の声も寄せられた。
ただマシは、現在のスチュワードのローテーションシステムがしっかりとしたモノだと自信を見せている。
「以前にも話したように、スチュワードは独立した司法機関であり、彼らはケースバイケースで出来事を見ている」
「あなた方の言うように様々なタイプのインシデントを比較することもできる。だが彼らはそれぞれのケースを、入手可能な全てのデータに基づいて検討し、最終的に決定を下すために存在している」
「どのチームにも一貫性などについて語る権利はある。しかし我々には一般的な基準があり、彼らもそれがどうなっているかはよく理解している」
「何か問題があれば、我々はオープンに話し合う。そして修正が必要なら、我々はそれに取り組む」
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