乗り物酔い 最大60%削減か
text:Will Trinkwon(ウィル・トリンクウォン)
【画像】JLRプロジェクト・ベクター、日産リーフ・グランドドライブ、ボッシュ自動運転シャトル、ダイムラー・ボッシュ自動運転テスト車両、ウェイモ・自動運転車【ほかにもある自動運転車】 全29枚
クルマの長時間移動でもっとも辛いのが、ハンドルを預けたドライバーの運転に酔ってしまったときだろう。
そんなわたし達のために、英ジャガー・ランドローバー(JLR)が、乗員の乗り物酔いを軽減するためのドライビング・プログラムを開発している。
このプログラムは、ドライバーや乗員がクルマ酔いしやすいかどうかを検出できるソフトウェアをベースに、生体認証センサーを用いて機能する。
このデータを使用して、乗り物酔いを最大60%削減するための「理想的な加速」「ブレーキ」「レーンポジショニング」を見つけ、それに応じた自動運転のスタイルに調整するわけだ。
JLRが保有する2万件を超える自動運転データと仮想シミュレーションを統合し、将来の量産モデルに採用される可能性もあると考えられている。
JLRのチーフ・メディカル・オフィサーであるスティーブ・アイリーは、「モビリティは急速に変化しており、事故ゼロ、渋滞ゼロという目標を達成するため、自動運転車の力を活用する必要があります」と述べている。
「移動時間を読書、仕事、リラックスなどに利用しようとするユーザーにとって、乗り物酔いの問題を解決することが、自動車運転車普及のカギとなっています」
このプログラムは、JLRのデスティネーション・ゼロの取り組みの一環であり、「ゼロエミッション」「交通死傷者ゼロ」「渋滞ゼロ」を実現することで、より安全な運転経験を提供することを目指している。
なお、「プロジェクト・ベクター」という自動運転コンセプトカーが、このデスティネーション・ゼロを担うモデルとして最近発表されている。
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