スーパーバイク世界選手権(SBK)第6戦イギリスラウンドの取材で訪れた「DONINGTON PARK(ドニントンパーク)」の歴史はとても古く、最初のレースは1931年にさかのぼります。イギリス第2の都市と呼ばれるバーミンガムから北東にクルマで約1時間の場所に位置しており、緑の丘の中にある、とても美しいサーキットです。
SBK取材の傍ら、わたし(筆者:伊藤英里)はドニントンパークのパドックをぶらぶらと散策してみることにしました。
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メインエントランスから入ると、とても広いパドックが待ち受けています。向かって右に進むとピット、左に行くとサポートレースのテントピットが並ぶエリア、正面にはチームスタッフが食事をとったり打ち合わせをしたり、ゲストをもてなしたりするホスピタリティが並んでいました。
パドックの中には各メーカー、チームのグッズを売る物販ブースや、アイスクリームを売るトラックもありました。
いちばん目を引くのはステージです。パドック内に大きなステージが設けられ、レースの際にはライブ中継が行なわれるほか、週末を通して様々なイベントが催されます。
土曜日にはスーパースポーツ世界選手権(WSS)やSBKのライダーがファンにサインをしたり、写真撮影に応じたりする「SUPERSHOW(スーパーショー)」があり、ここではWSSにフル参戦する日本人ライダー、岡谷雄太選手や阿部真生騎選手もサイン入りのポスターを手渡し、ファンと一緒に写真を撮っていました。ライダーたちに会えるチャンスとあって、たくさんの人がその場に詰めかけていました。
SBKにはこのような、ファンが「ライダーに会える」仕掛けがほかにもあります。
SBKは土曜日にレース1、日曜日にスーパーポール・レースとレース2、週末に合計3レースが行なわれるのですが、各レースのトップ3(優勝、2位、3位)のライダーは、パドックに設置されたコースを通過して、ステージ近くにあるパルクフェルメにバイクを止める流れになっています。
スーパーポール・レース終盤にステージ近くで待機していると、ステージ脇のスクリーンにはレースのライブ中継が映っていました。
レースでは終盤にトプラク・ラズガットリオグル選手がジョナサン・レイ選手をかわしてトップに立ち、さらにアルバロ・バウティスタ選手がレイ選手をパス。この終盤の接戦では、ラズガットリオグル選手、バウティスタ選手のパスにどよめきとも歓声ともつかない声が上がりました。
スーパーポール・レースで優勝したラズガットリオグル選手、2位となったバウティスタ選手、3位のレイ選手は、レースを見守ったたくさんの観衆に囲まれながらパルクフェルメにやってきます。バイクを降りたライダーはチームと喜びを分かち合い、ライバルを称え、レース後のインタビューを受けます。その様子を、パドックにいる誰もが間近で見ることができるようになっているのです。
レース1やレース2の場合、ライダーはさらにステージ上の表彰台に立ちます。表彰式それ自体がイベントのようになっていました。
SBKはレース後のパルクフェルメから表彰式までが全て、パドックにいるファンにシェアされていました。そして、そうしたパドックのイベントはMotoGPとは異なる、SBKならではの魅力になっているように思います。
SBKは、「世界のトップライダーに会える」パドックなのかもしれません。
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