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どこまで洗車に使えるか?ケルヒャーの新型モバイル高圧洗浄機「KHB 6」を試してみた!

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どこまで洗車に使えるか?ケルヒャーの新型モバイル高圧洗浄機「KHB 6」を試してみた!

コードレスやワイヤレスの技術的進化によって、モバイル社会が加速度的に充実し、快適な生活を享受できていることは、いまさら説明の必要もない。拘束から解き放たれ、自由に動き、自在に作業をこなせることは、充実した日々を送るには必須である。一方で、そんな生活に慣れ、当たり前になってしまうと、少々のことでは驚いたり、感謝したりすることも少なくなってしまう。

そんなときに手にしたのがケルヒャーのモバイル高圧洗浄機 「KHB 6」である。コードレスで、簡単に片手で持てるモバイル高圧洗浄機という触れ込み。バッテリーパックをセットすればあとは水源を確保するだけ。いや、バケツに水を用意すれば、それだけでも簡単な洗浄をこなしてくれるというのだから、アウトドアでも活躍してくれそうだ。

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どこへでも気軽に持って行ける

さっそくコンパクトな「KHB 6」を手に、我々の仕事場である試乗会場へとやって来た。この日は輸入SUVのオフロードテスト。泥でぬかるんだ、まさに道なき道、岩場、そして泥水の中での渡河性能チェックのようなことをするため、テスト車両はあっと言う間に泥だらけ。テストを主催するメーカーのスタッフたちは、コースを走り抜け次々の戻ってくる車両を5分程度という短時間に綺麗にしなければいけない。

「どうせ汚れるなら洗う必要なし」と言われるかもしれないが、まずはテスターや媒体ごとに撮影をしなければいけない。そのためにまず泥を落とさなければいけない。そして厳密に言えば、前走者の泥が付いたままではテスター全員が同じ条件で試乗することにならない。こうした条件を整えるため、SUVのオフロード試乗会のスタッフたちは大忙しなのである。

当然のように高圧洗浄機は必須であり、この日も現場で大活躍だった。コンセントから電源コード、蛇口からは給水ホースが本体へと繋がれていた。安定的に、そして長時間にわたって電力や水を供給するには最良の方法である。Wi-FiやBluetoothもずいぶんと安定度を増しているが、それでもより高いクオリティや安定的な通信を求めるとき、ワイヤードはより信頼性も高く、心強いのと同じである。

しかし、簡単な汚れや部分的な泥を落と差なければならないとき、いちいち車両を洗車スペースまで移動させるのは実に面倒である。取材する側の我々にしても、いちいち忙しいスタッフにお願いするのも気が引ける。そこで持参した「KHB 6」の出番である。バケツに水を汲み、本体に満充電のバッテリー(18 V 2.5 Ah)とノズルをセットして、試乗車両の元に向かった。思い立ったら即洗車、が可能なその手軽さで気持ちまで軽やかであるが、果たしてその威力は?

我々のテスト車両は泥だらけとまでは行かないが、ホイールやタイヤハウス内側などに少し目立つ土や汚れが付いていた。これをバケツいっぱいの水でなんとか落とそうと考えたのである。さっそくバケツの水から吸い上げながら、汚れに噴射。噴射の威力はここのスタッフたちも使っていたホームキットと呼ばれる高圧洗浄機に比べると、少しだけ弱い気がする。だが、それでもしっかりと汚れを落とすだけの力は持っていたし、洗浄能力で不満を感じることはなかった。ひとつ気になったことといえばバケツ一杯で、最後まで保つだろうか? ということ。途中で水がなくなってしまうのでは、と心配になったが、今回はなんとかなった。

どんどんアイデアが浮かんでくる

モバイル高圧洗浄機であるから、当然の懸念だが、それでもこの機動性の高さは、嬉しいのである。実はホームキットを持っているのだが、蛇口から離れた場所の掃除に使おうとすると、けっこう手間がかかる。たとえば2階のベランダや網戸を綺麗にしようと思ったとき、電源はなんとか度確保できても、水の確保に困ることが多い。結局は延長ホースを準備し、その場所までホースをもって行くことになる。それを考えると掃除がおっくうに感じることがある。その点、KHB 6はバケツを準備すれば済む。不足分を給水したければペットボトルなどに用意しておくことだって可能だから、ホースの延長は、それほど苦にならずに済む。なんとも気楽な物だ、と感じながら撮影車を綺麗にしていたら、現場のスタッフたちが、モバイル高圧洗浄機を「貸してください」というのである。

我々が使っている様子を見ながら「便利そうなので気になっていた」ということらしい。断る理由はない。タイヤが付いたホーム用の大きな高圧洗浄機の横で、いわばプロたちの手にかかってKKB6はテストされるのである。今度は蛇口から給水しながらなので、水の心配はなくなった。さっそく高圧噴射によって作業開始。タイヤ周辺の泥もどんどん高圧噴射で落ちていく。

「噴射圧も問題なく、汚れや泥を落としてくれますね」と作業が進む。2~3分で大まかな汚れは落ちたのだが、次なる心配はバッテリーである。デジタル式のインジケータで残量を確認すると、「残量76%」であった。使い方などにもよるのだろうが、先ほど我々が撮影車の洗車に使ったことと、このスタッフによる洗車に要した時間を合計すると5~6分といったところ。スペックを見ると連続使用時間は約12分とある。今回のようにちょこちょこと使っていると、一充電あたり15分ていどはちゃんと使えそうである。一見短いようだが、クルマ1台の洗車なら困ることなくこなせる時間である。

「クルマだけでなく細かい部分まで綺麗にしなればいけないオートバイの試乗会やマウンテンバイクのテストなどでも、機動性が抜群に高いので重宝しそうですね」とスタッフたち。不安があるならば、別売りだが予備のバッテリーパックを用意すればいいだろう。

ホースの用意も電源コードの煩わしさもなく、片手で高圧洗浄可能というモバイル能力の高さを目の当たりにすると、色々ないアデアが浮かんでくる。サーフィンなど海風が気になるシンにも使えそうだ。さらにはダストボックス、庭の遊具、ガーデニング用具、キャンプ用品などに使うなど、色んな場面がイメージでき、使い道は無限ともいえるほど広がっていくのである。

理想としては、本格的な作業や大掃除などは長時間、安定的に電力と水が供給できるホームタイプを使い、チョットした汚れやキャンプシーンなどのアウトドアはKHB6に任せる。そんな使い方を考えていたら、掃除がおっくうではなくなってくる。さて今週末は一気にまるごと、クリーンアップといきますか!

本体と2タイプのノズル、バッテリーが基本セット。

タイヤハウス内はあっと言う間に綺麗になる。

あくまでも個人的感想だが、噴射圧のパワーは大型の高圧噴射機と大差ない。

試乗車の下回りの半分を3分ほどで綺麗にした。

細切れ状態だったが5分以上使用してバッテリー残量75%である。

バケツに水を汲めば、どこでも作業が可能になる。

スペック

バッテリープラットフォーム:18 Vバッテリープラットフォーム
吐出圧力:中圧
バッテリータイプ:リチウムイオンバッテリー
電圧 :18 V
容量 :2.5 Ah
連続使用時間(一回の充電):12分 (2,5 Ah)
充電器用電源:100 - 240 V / 50 - 60 Hz
質量(アクセサリーを含まない):1.3kg
梱包質量:2.8kg
寸法(長さ×幅×高さ):302mm×89mm ×265mm
ケルヒャーお客様専用ダイヤル0120-60-3140

TEXT : 佐藤篤司(AQ編集部)
男性週刊誌、ライフスタイル誌、夕刊紙など一般誌を中心に、2輪から4輪まで“いかに乗り物のある生活を楽しむか”をテーマに、多くの情報を発信・提案を行う自動車ライター。著書「クルマ界歴史の証人」(講談社刊)。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。

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みんなのコメント

3件
  • 外装部品の開発設計していたが、高圧洗車テストするくらいだから、使い方誤ると愛車を傷めることも知っておくべき。
    本来入り込まないところに水を押し込んでしまう。
    それと、ベーパーはやっかい。
    車の補機部品が高温状態でいきなり冷水を浴びせると、負圧が働いて部品内部にベーパーを吸い込んでしまい腐食や劣化を促進させる。
    水道水程度ならそれほど掛からない部位でも高圧洗車となると掛かってしまうからご用心。
    当方もワイヤードタイプを持っているが、雪道など走行後の下回りの塩カルを落としには重宝している。
    網戸の汚れ落としも便利。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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