進化したマツダ「CX-60 PHEV Premium Modern」を、『GQ JAPAN』ライフスタイル・エディターのイナガキがテストドライブした。
新型マツダCX-60 PHEV Premium Modernの特徴
“夢”が膨らむ高級車──新型マツダCX-60 PHEV Premium Modern試乗記
1.明るいインテリア2.e-SKYACTIV PHEVの実力3.後輪駆動ベースの4WD4.自動ドライビングポジションガイド5.価格&まとめ1.明るいインテリア
新型マツダCX-60 PHEV Premium Modernのインテリアは、贅沢な天然素材を各所に使う。
新型マツダCX-60 PHEV Premium Modernのドアライニングやセンターコンソールにあしらわれた本杢は、あたたかみのあるカラー&模様が素敵だ。ピュアホワイトのナッパレザーは、実に滑らかで気持ちがいい。
昨今、人工の木目パネル&レザーシートも多いが、天然素材は、やはり“天然”ならではの風合いを持つ。この“味”こそが、高級車としての威厳を高める。
上質で、居心地の良いインテリアは、かつてのユーノス「コスモ」を彷彿とさせる。最上級グレードは、オーストリアのシュミットフェルトバッハ製レザーシートや、イタリアの工房が加工したウッドパネルを採用。新型マツダCX-60をはるかに凌駕する、“超”上質な天然素材をたっぷり使っていたのだからスゴい。
当時の知見が、新型マツダCX-60 PHEV Premium Modernにも活かされているとした……ロマンがあってイイ。
2.e-SKYACTIV PHEVの実力
試乗した新型マツダCX-60 PHEV Premium Modernはe-SKYACTIV PHEV搭載モデル。2.5L直列4気筒ガソリンエンジンに、大容量バッテリーと大型モーターを組み合わせた。満充電時、WLTCモード充電電力使用時走行距離(プラグインレンジ、国土交通省審査値)は、71kmに達する。
試乗時、新型マツダCX-60 PHEV Premium Modernのバッテリー残量はほぼ100%。市街地のみの短時間試乗だったので、ほぼ電気のみで走行した。結論から言うと、内外装にぴったりな上質な走りを楽しめた。
2100kgの車両重量を活かした、ゆったりとした乗り味はPHEVならでは。CX-60のデビュー当時から変わらぬ美点だ。
ただし改良によって、よりしなやかさを増した。バネ、ダンパー変更を中心に、サスペンションのセッティングを見直し、操縦安定性と乗り心地を高めたからだ。これらの変更はとくにガソリン&ディーゼルモデルで効果を実感したが、PHEVモデルも確実に変化を感じた。
もっとも、PHEVモデルはデビュー当初から好印象だったので、びっくりするほどの変化はない。従来オーナーが、「しまった!」と、思うことはないだろう。
3.後輪駆動ベースの4WD
新型マツダCX-60 PHEV Premium Modernの、車両重量と駆動方式を意識させないスポーティなハンドリングは、特筆すべき点。後輪駆動ベースの「i-ACTIV AWD」を搭載したからだ。
後輪を主体とする駆動方式の特徴であるニュートラルな旋回性を活かし、AWDならではの安定性をバランスしたのが特徴。それなりにタイトなコーナーでも、4WDの癖はかなり抑えられているので、後輪駆動車のごとく自然なハンドリグを楽しめる。すっきりとした操舵感覚は、ドライビングプレジャーを高める。しかも商品改良時、電動パワーステアリングやAWD等の制御も最適化。ますます、運転の楽しいSUVに仕上がった。
室内は遮音性に優れる。以前よりも静かになった室内は、豊富な装備と相俟って快適。資料を読むと「走行中の様々な騒音・振動への対策を織り込み、静粛性を向上」と、記されていた。
新型マツダCX-60 PHEV Premium Modernはロードノイズも低く、ゆったりとした移動時間を過ごせる。だから、Boseサウンドシステムも、存分に楽しめる。12スピーカーで構成されるシステムは、臨場感のあるサウンド体験を提供。ステレオ音源でも立体的な音像で再現するBose独自のサラウンドシステムCenterpoint2機能や、走行ノイズ補償システムAUDIOPILOT2が、効果を発揮するのだ。
4.自動ドライビングポジションガイド
新型マツダCX-60 PHEV Premium Modernで、興味深い装備が「自動ドライビングポジションガイド」だ。ドライバーが入力した身長情報に加え、ドライバー・モニタリングカメラにより目(眉間)の位置を推定し、マツダのドライビング思想に基づく理想的なシートポジションに自動調整。
あわせてステアリングとアクティブ・ドライビング・ディスプレイ、アウターミラーの角度も身長情報と目の推定位置に合わせて自動調整を行う。
実際に試すと、身長170cmの筆者にほぼピッタリなドラビングポジションにセットされたのは驚いた。その後、ガイダンスに沿って微調整したら完璧な位置となった。かなり使える機能だ。
5.価格&まとめ
新型マツダCX-60 PHEV Premium Modernの価格は¥6,462,500だが、全方位で上質だし、パワートレインも洗練されているから、決して高価であるとは思わない。
新型マツダCX-60 PHEV Premium Modernは、“マツダの高級車”にふさわしい1台だ。
次ページ:「“夢”が膨らむ高級車」
【マツダ関連記事】
コレはお買い得!──マツダCX-5 20S Black Selection試乗記マツダのSUV「CX-5」に新しく設定された「20S Black Selection」に、『GQ JAPAN』ライフスタイル・エディターのイナガキが乗った。熟成を重ねた、マツダの基幹モデルに迫る。11年目の底力──マツダ2 15 BD i Selection試乗記熟成を重ねたマツダ2の新グレード「15 BD i Selection」に、『GQ JAPAN』ライフスタイル・エディターのイナガキが乗った。価値ある300万円台──新型マツダCX-60 25S Lパッケージ試乗記一部改良を受けたマツダのSUV「CX-60」のうち、エントリーモデルのガソリン仕様に試乗した。300万円台から購入可能なグレードに迫る。新型マツダEZ-60登場。スタイリッシュなSUVに注目!──GQ新着カー電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の2機種を設定へ。マツダだけが実用化できた日本の宝──新型MX-30ロータリーEV試乗記一部改良を受けたマツダの新しい「MX-30 ロータリーEV」を、サトータケシがテストドライブ。唯一無二の国産SUVのアップデートをリポートする。マツダは努力を惜しまない──新型CX-60 XDハイブリッド試乗記一部改良を受けたマツダの新しい「CX-60」に、大谷達也が試乗した。まずはディーゼルエンジン+小型モーターを組み合わせた、ハイブリッドモデルをリポートする。6気筒エンジンを、もっと気軽に!──新型マツダCX-60 XD SP試乗記一部改良を受けたマツダの新しい「CX-60」に、大谷達也が試乗した。ディーゼルエンジン搭載の新グレード「XD SP」を試す。文と編集・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
海自と米海軍の潜水艦が並んだ! 房総半島の沖合で「貴重な光景」が実現 同じ潜水艦でも全く違う!?
高速バス「相席ブロック」なぜ横行? 「安すぎるキャンセル料」が招く悲劇と、1億人を巻き込む迷惑行為の深層
「クルマが踊ってる!?」 運転席にある「謎のボタン」押したら何が起きる? 効果も存在も「知らない人」多すぎ! みんな意外と知らない「使い道」とは!
トヨタ”新型”「和製スーパーカー」まもなく登場!? フロントミッドシップ&「“V8”ハイブリッド」採用!? 超ロングノーズの「TOYOTA GT」出現で期待高まる「GR GT3」どうなるのか
スズキ「新アルト」発表! 走りが楽しい「ワークス仕様」想わせる“カスタム”が魅力的! さらに超レトロな「初代アルト」モチーフの“新アイテム”も採用! 114万円から発売へ!
コストカットだけじゃ日産は復活できない! 日産ファンのライターが語る「トヨタを見習うべき」ポイントとは
約440万円! “テスラ製モーター”搭載のマツダ「RX-7」!? 360馬力超えの「後輪駆動マシン」! 超静音仕様となった「ロータリースポーツカー」とは
国民を苦しめるガソリン高! 「もう我慢の限界!?」 ガソリン1Lに53.8円の税金!? 「暫定税率の廃止」約束は守られるのか? 【参院選直前】
“幻の予選アタック”ではライバル2人を上回るタイム。Jujuが監督不在のSF第6戦で見せ場作る「クルマの能力を引き出せるようになった」
ホンダのEV郵便バイク「連続火災」が相当マズい理由 625局で“使用停止” 電動化戦略にも痛手か
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?