■ヤリスVSライズ 購入を迷うネットユーザーが続出?
2020年2月10日に発売されたトヨタ「ヴィッツ」の後継車となる「ヤリス」は、2020年の年間を通して販売が好調でした。
SNS上などでは、さまざまな車種と比較されていますが、なかにはコンパクトSUV「ライズ」の名前も挙げられています。タイプの異なる両車はなぜ比較されているのでしょうか。
完璧なSUV!? トヨタ「ヤリスクロス」 オーナーが感じる「良し悪し」とは
ヤリスは、先代モデルとなるヴィッツから外観デザインや走行性能、安全装備などさまざまな部分を一新しました。
また、「従来の街乗りメインなコンパクトカーという固定概念を払拭した」とトヨタが説明するようにコンパクトカーの枠を超えたようなモデルになっています。
一方、2019年11月にトヨタより発表されたコンパクトSUVのライズは、小型車に強いダイハツが手掛けた「ロッキー」のOEM供給車で、小型車とは感じさせないSUVのデザインと広々とした内装が特徴です。
日本自動車販売協会連合会によると、発売月には登録車4位の7484台を販売。ロッキーと合わせると1万1778台となっており、好調なスタートダッシュを切っています。
コンパクトである点は共通している両車ですが、ヤリスはハッチバック、ライズはSUVと、見た目は異なる両車です。
しかし、前述のとおりSNS上などでは、価格と車体サイズがほぼ同等なことから「ヤリスとライズで迷う」といった意見が多く見られています。
では、ヤリスとライズはどんな点が違うのでしょうか。なお、トヨタの販売店スタッフによると、現在ヤリスの最人気グレードはZグレードのようです。
ボディサイズでは、ヤリスが全長3940mm×全幅1695mm×全高1500mmとなり、ライズは全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mmとなっています。
両車の上級グレードとなる「Z」の仕様と価格(消費税込み)の詳細は、ヤリスの1.5リッターガソリン車が「CVT/2WD(192万6000円)」、「6速MT/2WD(187万1000円)」、「CVT/4WD(212万4000円)」の3種類です。
1.5リッターハイブリッド車は、「電気式無段変速機/2WD(229万5000円)」、「電気式無段変速機/E-Four(249万3000円)」の2種類となり、Zグレードだけで全5種類の仕様が設定されています。
一方、ライズのZグレードは、1リッターガソリン車のみで「CVT/2WD(206万円)」、「CVT/4WD(228万2200円)」の2種類です。
そのため、ガソリン車であれば両車は比較対象になるといえ、購入検討をするユーザーにとっては十分な「ライバル車」となります。
また、クルマを購入するにあたって、気になるのが燃費性能。ヤリスのZグレードのWLTCモード燃費は、19.6km/L(6速MT)から21.6km/L(CVT)となり、ライズは17.4km/L(4WD)から18.6km/L(2WD)です。
また、両車について、トヨタの販売店スタッフは以下のように話します。
「ライズ、ヤリスともに発売前から先行予約が多かったのを覚えています。どちらも、コンパクトで扱いやすく、100万円台から設定されていることもあり、比較対象にされるお客さまも一定数はいます。
とくに、高齢層のお客さまはコンパクトカーやコンパクトSUVという見た目にそれほどこだわらない傾向もあり、後席の居住性が若干ライズのほうが高いため、後席の必要性により判断されることがあります」
■話題の安全装備や、タイプ差が顕著に現れる使い勝手では?
続いて、クルマを使うにあたって重要なポイントとなる安全装備や使い勝手の比較です。両者ともに異なる特性を持っているため、クルマを使う目的によって、どちらを選ぶかが分かれそうです。
安全装備では、ヤリスがトヨタの最新技術である「トヨタセーフティセンス」を搭載しており、周囲の車両や歩行者を検知して衝突被害軽減ブレーキを作動させます。
また、駐車位置のメモリ機能「アドバンストパーク」を世界で初めて搭載。区画線で区切られた駐車場での縦列駐車・出庫、並列駐車だけでなく、事前に駐車位置を登録することで、区画線のない駐車場や隣接車両がない環境下での駐車操作もアシスト可能です。
さらに、低速時の自車直前にいる歩行者、自転車運転者への被害軽減をサポートする「プリクラッシュセーフティ」をトヨタ初として採用しています。
一方、ライズはダイハツの次世代の予防安全機能「スマートアシスト」を搭載。衝突回避支援ブレーキや誤発進抑制昨日などの基本的な安全装備は搭載しています。
両車の大きな差は、グレード間の装備差です。ヤリスでは、基本的なトヨタセーフティセンスがベースグレードのXグレード以上から標準装備されていますが、ライズでは最上級グレードのZグレードにしか標準装備されていません。
次に、使い勝手についてです。おもに、両車の室内空間の違いに差がみられました。
ヤリスの室内サイズは、室内長1845mm×室内幅1430mm×室内高1190mm、ラゲッジスペースは荷室長630mm×荷室幅1000mm×荷室高692mmとなっており、先代ヴィッツのサイズとほぼ変わっていません。
一方のライズは、室内長1955mm×室内幅1420mm×室内高1250mmと、ラゲッジスペースは荷室長755mm×荷室幅1000mm×荷室高865mmとなっており、近年のコンパクトSUVのなかでも圧倒的な広さを誇ります。
※ ※ ※
コンパクトカーを検討する人の比較対象として注目を集めるヤリスとライズですが、両者それぞれに持ち味が異なるため、使用用途をしっかり考えれば迷うことも少ないです。
2020年は年間を通して販売台数ランキングにおいて上位を維持した2台ですが、2021年にはどのような動向を見せるのか目が離せません。
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