現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > たった60万円差なら「タイプRしか買わん!」ってならない? それでもバカ売れするシビックRSの価値とは

ここから本文です

たった60万円差なら「タイプRしか買わん!」ってならない? それでもバカ売れするシビックRSの価値とは

掲載 更新 114
たった60万円差なら「タイプRしか買わん!」ってならない? それでもバカ売れするシビックRSの価値とは

 この記事をまとめると

■シビックRSはタイプRと比較して60万円弱ほど安価な価格設定だ

【試乗】復活の「RS」は6速MTのみ! 公道で乗ったシビックRSは楽しいけれど「MTならではのよさ」がちょっと足りず!!

■タイプRの納期の長さやタイプRよりマイルドなモデルを求める層をターゲットにしている

■日常生活で扱えるちょうどいい1台として魅力がある

 タイプRとの価格差がほとんどない

 タイプR “じゃない”ほうのシビックMTモデルといえば、現行シビックの一部改良とともに登場したシビックRS。サーキット走行まで追求した本格スポーツカーのタイプRよりも、もう少し身近で日常でも気軽に乗れるようなMT車というコンセプトで登場したシビックRSですが、車両価格を見てみると……なぬ? タイプRが499万7300円~で、シビックRSが439万8900円なので、その差は59万8400円。

 人によってこの差がどのくらいの意味合いなのかは変わってくると思いますが、約60万円なら「なんとか頑張ってタイプRを買ったほうが、のちのちのリセールバリューで取り戻せちゃうのでは?」なんて考えてしまうのも無理はありません。

 となると、「シビックRS」を買うべきなのはいったいどんな人でしょうか。

 ここでヒントとなるのは、シビックRSの誕生に至った経緯です。現行モデル発売当初から、ベーシックなシビックには2モーターハイブリッドの「e:HEV」とガソリンモデルがあり、ガソリンモデルにはCVTとMTが設定されていましたが、ガソリンモデルのMT販売比率が異様な高さだったそう。これはホンダとしても想定外の嬉しい悲鳴という感じで、いろいろと調べていくと「タイプRじゃないMTのシビック」を求めていた人が多いことに気がついたのだとか。

 その理由としては、まずタイプRのほうが車両価格が高く、納期が長くてすぐに乗りたいのに乗れないこと(受注一時停止で買えない時期もあります)。また、ご近所や家族の目があるので4ドアとはいえあんまり派手なスポーツカーに乗るのは気が引けること。燃費やメンテナンスなどのランニングコストも抑えたい……。それでも、普段の道を楽しく走ることができるMT車に乗りたいという、その想いのいじらしさ。

 なんとも日本人らしい、奥ゆかしさが見え隠れしているではないですか。それならば、「せっかくMT車を選んでくれる人たちに、もっと走りの気もちよさを追求したシビックのMT車に乗ってもらいたい!」というところから、このシビックRSの企画がスタートしたのです。

 また開発チームには20代~30代の若手エンジニアが多く、裏テーマとして「日本のMT免許の普及率を上げてこうぜ!」という気概も強かったと聞きました。それは自分たちも、クルマが好きで運転が好きでホンダに入ったのだから、本当に作りたいのは『元気なホンダ』を感じてもらえるMT車なんだ、というエンジニアの皆さんの本音も伝わってくるエピソードだと思います。

 ありそうでなかった絶妙な立ち位置

 ただ、「価格的にはもう少し安くないと、若い世代の方はなかなか買えないんじゃないですか?」と聞いたところ、本当はもう少し低価格で出せたらよかったのですが……と残念そうなところも。とはいえ、新車は買える人に買ってもらって、中古市場に出まわってから若い世代の人たちの手にわたるのでもいいのかもしれません。

 なんとかしなければ、このままでは日本のMT車が滅びてしまうという危機感も、エンジニアたちとの話で伝わってきました。

 そして、今は低価格で買える4ドアのスポーツカーがほとんどないに等しい状態なので、いきなりタイプRにいくのはちょっと……というハードルが生まれてしまっているのも事実です。その手前のエントリーとしてシビックRSでMT車に慣れてもらい、楽しさにどっぷりハマってもらって、それからタイプRにステップアップしてくれたら理想的だと、本格MTスポーツカーへの登竜門的な立ち位置でもあるようです。

 こうしたところから考察すると、シビックRSを買うべきなのは、まず「納期が長いクルマは待てない、すぐにMT車に乗りたい!」という人。「ご近所などの目があるため派手なMT車には乗れないけど、どうしてもMTに乗りたい人」、「日常の道でも気もちよく走れるMT車を求めている人」、「いきなりタイプRにいくのはちょっと気が引ける人」……ということになると思います。

 高性能タイヤの恩恵も最新の制御の恩恵も受けずに、路面からの入力をある程度はしっかりとドライバーに伝えながら、追従性と接地感を自分でコントロールする余白が残されている、シビックRSのこの楽しさ。日常のちょうどいいMT車として、貴重な存在です。

文:WEB CARTOP まるも亜希子
【キャンペーン】第2・4金土日は5円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

やっぱりメルセデスといえば直6! 新型メルセデスAMG GLC 53 4MATIC+の「官能的SUV」の正体
やっぱりメルセデスといえば直6! 新型メルセデスAMG GLC 53 4MATIC+の「官能的SUV」の正体
Auto Messe Web
元iPhoneデザイナー、フェラーリ初EVの発表に「不安」 エンブレムの重みと課題を語る 5月正式発表予定
元iPhoneデザイナー、フェラーリ初EVの発表に「不安」 エンブレムの重みと課題を語る 5月正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
日産「“新型”スポーツカー」まもなく登場! 走りの「MT」×400馬力超え「V6TT」搭載の新モデルに「胸が熱い」の声も! 旧車デザインの「“後輪駆動”車」フェアレディZ NISMOが話題に
日産「“新型”スポーツカー」まもなく登場! 走りの「MT」×400馬力超え「V6TT」搭載の新モデルに「胸が熱い」の声も! 旧車デザインの「“後輪駆動”車」フェアレディZ NISMOが話題に
くるまのニュース
ヘッドライトカウルがカッコイイ!! ついに発売されたスズキ新型ネオレトロ「GSX-8TT」に「レーサー風の雰囲気がいい」など反響
ヘッドライトカウルがカッコイイ!! ついに発売されたスズキ新型ネオレトロ「GSX-8TT」に「レーサー風の雰囲気がいい」など反響
バイクのニュース
「ガラパゴスの壁」を壊すのは“BYDラッコ”か?――ヤナセの看板と「300km」の航続距離、新興ブランドが飛び越える信頼の溝とは
「ガラパゴスの壁」を壊すのは“BYDラッコ”か?――ヤナセの看板と「300km」の航続距離、新興ブランドが飛び越える信頼の溝とは
Merkmal
原付バイクが125ccになったけどユーザーにとっちゃ辛いことだらけ! 制限速度は変わらないのに値段は上がるし駐輪できないしで問題だらけ
原付バイクが125ccになったけどユーザーにとっちゃ辛いことだらけ! 制限速度は変わらないのに値段は上がるし駐輪できないしで問題だらけ
WEB CARTOP
瀬戸内海の「巨大フェリー」損傷から1年2か月ぶりに復帰! 大阪-九州”ワンオペ運航”解消へ!?
瀬戸内海の「巨大フェリー」損傷から1年2か月ぶりに復帰! 大阪-九州”ワンオペ運航”解消へ!?
乗りものニュース
36年前の個体で走行3.3万キロの「黒いFD」が米国オークションで落札 左ハンドルで無改造・オリジナルの極上「RX−7」の価値とは
36年前の個体で走行3.3万キロの「黒いFD」が米国オークションで落札 左ハンドルで無改造・オリジナルの極上「RX−7」の価値とは
VAGUE
メルセデス・ベンツ元デザイン責任者、ゴードン・ワグナー秘蔵の「レッド・ピッグ」コンセプト公開 「最後の贈り物」
メルセデス・ベンツ元デザイン責任者、ゴードン・ワグナー秘蔵の「レッド・ピッグ」コンセプト公開 「最後の贈り物」
AUTOCAR JAPAN
ダイナミックマップ、カナダ全土の高精度3次元地図データ整備を完了…グローバルで180万km超に
ダイナミックマップ、カナダ全土の高精度3次元地図データ整備を完了…グローバルで180万km超に
レスポンス
スズキ、『エブリイワゴン』を袋井警察署管内防犯協会へ寄贈…防犯パトロールに活用
スズキ、『エブリイワゴン』を袋井警察署管内防犯協会へ寄贈…防犯パトロールに活用
レスポンス
昭和の通園風景が卓上に。日産シビリアン幼稚園バス・トミーテック製1/64ミニカーに新色登場【LE VOLANT モデルカー俱楽部】
昭和の通園風景が卓上に。日産シビリアン幼稚園バス・トミーテック製1/64ミニカーに新色登場【LE VOLANT モデルカー俱楽部】
LEVOLANT
【国内最速試乗】ヤマハJOG ONE:同社初の“新基準原付”、すでに5000台も受注された人気の秘密とは!?
【国内最速試乗】ヤマハJOG ONE:同社初の“新基準原付”、すでに5000台も受注された人気の秘密とは!?
WEBヤングマシン
トヨタの「ノア/ヴォクシー」に注文“殺到”! 「まだ受注停止のままです…」 全長4.7mサイズの「キング・オブ・中型ミニバン」はまもなく「マイチェン」も実施か 最新の動向は?
トヨタの「ノア/ヴォクシー」に注文“殺到”! 「まだ受注停止のままです…」 全長4.7mサイズの「キング・オブ・中型ミニバン」はまもなく「マイチェン」も実施か 最新の動向は?
くるまのニュース
トヨタ タンドラが逆輸入でやってくる!! 日本で買えない楽しい日本車がついに上陸する件
トヨタ タンドラが逆輸入でやってくる!! 日本で買えない楽しい日本車がついに上陸する件
ベストカーWeb
ホンダの人気スクーター「“新”PCX160」発表!! エレガントな新色採用で更にブラッシュアップされた最新モデルがインドネシアに登場
ホンダの人気スクーター「“新”PCX160」発表!! エレガントな新色採用で更にブラッシュアップされた最新モデルがインドネシアに登場
バイクのニュース
直4からV4ってそんなに難しいの? というギモンに答えます!【ノブ青木の上毛グランプリ新聞 Vol.38】
直4からV4ってそんなに難しいの? というギモンに答えます!【ノブ青木の上毛グランプリ新聞 Vol.38】
WEBヤングマシン
日産が全長4m以下の「5速MTミニバン」世界初公開! 100万円切るのスゴい! 斬新「着脱シート」採用のインド向け「グラバイト」を解説!
日産が全長4m以下の「5速MTミニバン」世界初公開! 100万円切るのスゴい! 斬新「着脱シート」採用のインド向け「グラバイト」を解説!
くるまのニュース

みんなのコメント

114件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

354 . 4万円 440 . 3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

54 . 8万円 638 . 9万円

中古車を検索
ホンダ シビック (ハッチバック)の買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

354 . 4万円 440 . 3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

54 . 8万円 638 . 9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村