今季抜きん出た強さを見せるトヨタ陣営を中心にタイトル争いが展開されているスーパーGT・GT500クラス。前半4大会が終了した時点では、連覇を狙う1号車au TOM'S GR Supraの坪井翔/山下健太組がランキング2番手以下に19点の大差をつけていたが、第5戦鈴鹿で2位に入り新たにランキング2番手に浮上した14号車ENEOS X PRIME GR Supraの大嶋和也/福住仁嶺組が、その差を10点に縮めてきた。
今回の鈴鹿戦に向けては、トヨタ陣営の6台中4台がサクセスウエイト制度により燃料流量が抑えられているという厳しい状況だった。ランキング4番手だった14号車ENEOSもサクセスウエイト67kgで、ウエイト搭載50kg+燃料流量1段階ダウン(95.0kg/h→92.6kg/h)というハンデを背負っていた。
■23号車NISMO今季初勝利も気を引き締める千代&高星「僕らは常にこういう仕事をしなきゃいけない」
その中でも、14号車ENEOSは予選でトヨタ最上位の7番グリッドを確保。決勝レースでは前半担当の福住が5番手まで上がり、トップ集団よりも1、2周遅い20周目でピットインすると、大嶋は23号車MOTUL AUTECH Zに次ぐ2番手でコースに復帰した。
ポールシッターだった16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTの佐藤蓮も「14号車がワープしてきた」と冗談まじりに話すほどの、大きなジャンプアップ。その要因にはGT300のトラフィックの絡みだけでなく、上位陣で唯一14号車ENEOSだけが燃料流量が下げられており、燃費という面では分があったという側面も関係していたかもしれない。燃費が良ければ当然給油量も減り、ピット作業時間を減らすことができる。
ただ14号車ENEOSはその後のペースも良く、大嶋はトップを走るNISMOの23号車に肉薄した。2台は1秒以内のギャップに迫る時もあったが、大嶋曰く終盤にFCY(フルコースイエロー)が出た際にスロー走行気味のGT300車両の後ろでタイムロスしてしまったようで、万事休すとなった。
「できれば勝ちたいと思っていましたが、現実的には4位、5位に入れれば十分だと思っていました。もう少し展開に恵まれれば勝てたかもしれませんが、十分だと思っています」と言う大嶋。燃料流量3段階ダウン(95.0kg/h→88.0kg/h)という最大ハンデにより9位に終わったau TOM'Sとの点差を10に縮め、終盤3レースに臨むが、大嶋はディフェンディングチャンピオンにプレッシャーをかけてタイトル争いを盛り上げたいと意気込んだ。
「シーズン中盤苦戦した部分もあり、前回のレースで僕もミスしちゃったので、なんとかしたいと思っていました。ただ前回の富士からクルマの調子も、開幕時の良かった状態に戻っています」
「1号車もここまですごくリラックスしてレースをしていたと思いますが、ここから先は僕らがバンバンプレッシャーをかけて、彼らのミスも誘わないといけませんし、なんとか盛り上げたいです」
そして相方の福住も、今回のような力強いレースを見せられれば王座獲得の可能性もあると期待を述べた。
「ここからハンデウエイトに燃リス(燃料流量リストリクター)と、厳しい状況になってくると思います。その状況でも1ポイントでも多く取ることがチャンピオンシップに向けて重要になります」
「まだ5大会終えたばかりでどういう展開になるか分かりません。ここからは軽いクルマが前に来ると思いますが、今回のようなレースができれば、チャンピオンの可能性はあると思っています。頑張りたいです」
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みんなのコメント
トヨタにはもう追いつけないような差を感じる。
日産も遅いが、ホンダほどではないようだ。トヨタにウェイト60kg以上で日産がゼロなら対等に勝負出来そうだ。
最終戦もてぎはスープラ圧勝が目に見えてるわ