現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【10年ひと昔の国産車 35】スズキ パレットはパワートレーンを一新して燃費は向上し走りは爽快に!

ここから本文です

【10年ひと昔の国産車 35】スズキ パレットはパワートレーンを一新して燃費は向上し走りは爽快に!

掲載 更新 1
【10年ひと昔の国産車 35】スズキ パレットはパワートレーンを一新して燃費は向上し走りは爽快に!

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「スズキ パレット」だ。

スズキ パレット(2009年:マイナーチェンジ)
高い全高&低いフロア高で室内は驚くほど広く、しかも両側スライドドアで使い勝手も高い、ハイト系軽ワゴンのスズキ パレット。今回、走りの楽しさと環境への適合を考慮したマイナーチェンジが行われた。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

パレット初となる改良のポイントは、新パワートレーンの採用にある。簡単に言ってしまうと、昨年(編集部註:2008年)のパレット発売後に登場した、ワゴンRやアルト ラパンと同タイプのものが搭載された。このエンジン変更だけでも、ググッと力強くなった感じは味わえるのだが、今回、世界初として副変速機構付きのCVTが採用されたため、より大きく変化したといえる。

これは従来のCVTのセカンダリープーリーの先に、遊星ギアが入っている副変速機構を組み合わせたもので、これによりプーリーの径を小さくしても、ギア比の幅を大きくすることが可能になる。メリットとしては、プーリー自体を小型軽量化できるにもかかわらず、発進時にはトルクを増幅し力強さを出しつつ、一定走行時にはより燃費に振るという、幅広いギア比を生かした走行が可能になるというわけだ。

おかげで、従来型ではパワー的に物足りないと言われていたNA(自然吸気)モデルでも、発進時からずいぶんと俊敏さを感じられるようになった。冷却性能が上げられ、低速トルクが増したエンジンにローギアが追加されたような効果が、しっかり体感できる。

だが、その変化幅がより大きいのはターボモデルだ。最高出力は60psから64psへとパワー自体が向上しているおかげでわかりやすいというのもあるが、それ以上にもうペダルの踏み応えからして違う。上質感はまるで別物で、出力も向上したぶん軽の枠を超えたゆとりまで感じられてしまうことは間違いない。

これに今回、新グレードとして登場した、クールなSWのスタイリングを組み合わせれば、もう5ナンバー枠ミニバンさながらの気分が味わえる。

さらに停止時に一定条件下で自動的にNレンジに入る、アイドルニュートラルが盛り込まれ、アイドリングストップほどとはいかないまでも実用燃費が向上していたり、カーナビまでは不必要というユーザーにはうれしい、バックモニター付きCDプレーヤーを用意するなど、今度のパレットには環境にも人にも、より優しい色合いが作り出されたようだ。

■パレット SW TS 主要諸元
●全長×全幅×全高:3395×1475×1735mm
●ホイールベース:2400mm
●車両重量:960kg
●エンジン種類:直3 DOHCターボ
●排気量:658cc
●最高出力:47kW<64ps>/6000rpm
●最大トルク:95Nm<9.7kgm>/3000rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:横置きFF
●10・15モード燃費:23.0km/L
●タイヤ:165/55R14
●当時の車両価格<税込み>:155万9250円

[ アルバム : スズキ パレット はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

斬新“レッド内装”採用! ホンダ新型「“スポーティ”セダン」世界初公開! 異形ハンドル&特殊モニターに「カッコイイ」の声も!「GT」登場
斬新“レッド内装”採用! ホンダ新型「“スポーティ”セダン」世界初公開! 異形ハンドル&特殊モニターに「カッコイイ」の声も!「GT」登場
くるまのニュース
もてぎに「働くクルマ」が大集合、ゴールデンウィークにイベント開催へ
もてぎに「働くクルマ」が大集合、ゴールデンウィークにイベント開催へ
レスポンス
白熱する来季F1ドライバー市場、“主役”はレッドブル離脱噂のフェルスタッペン&新規参戦アウディ?
白熱する来季F1ドライバー市場、“主役”はレッドブル離脱噂のフェルスタッペン&新規参戦アウディ?
motorsport.com 日本版
もはや「スーパーカー」!? めちゃ“黒い”トヨタ「ハイエース」登場!“クセ強”1BOXバンが「カッコ良すぎ」と反響集まる
もはや「スーパーカー」!? めちゃ“黒い”トヨタ「ハイエース」登場!“クセ強”1BOXバンが「カッコ良すぎ」と反響集まる
くるまのニュース
『ホールデン・コモドア』国際交流戦に現れ、快走したオーストラリアンV8【忘れがたき銘車たち】
『ホールデン・コモドア』国際交流戦に現れ、快走したオーストラリアンV8【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツ Gクラスの電気自動車がまもなくやってくる?──GQ新着カー
メルセデス・ベンツ Gクラスの電気自動車がまもなくやってくる?──GQ新着カー
GQ JAPAN
入賞枠拡大の新F1ポイントシステム案、ドライバーからは賛否両論「大きな切り傷に絆創膏貼るみたいなもん」との声も
入賞枠拡大の新F1ポイントシステム案、ドライバーからは賛否両論「大きな切り傷に絆創膏貼るみたいなもん」との声も
motorsport.com 日本版
スバル レガシィが生産終了へ──GQ新着カー
スバル レガシィが生産終了へ──GQ新着カー
GQ JAPAN
[音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
[音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
レスポンス
WECスパ、テストで負傷のハプスブルクが復帰へ。LMGT3クラスのエントリーリストには宮田莉朋の名前も
WECスパ、テストで負傷のハプスブルクが復帰へ。LMGT3クラスのエントリーリストには宮田莉朋の名前も
motorsport.com 日本版
ブリッツのストラットタワーバーにGR86 / BRZ(ZN8/ZD8)のフロント&リア用、『アクア』フロント用が追加
ブリッツのストラットタワーバーにGR86 / BRZ(ZN8/ZD8)のフロント&リア用、『アクア』フロント用が追加
レスポンス
日産新「4人乗り高級ミニバン」4月発売! “VIP”向けの豪華仕様は何がスゴい? 最上級837万円、特徴は?
日産新「4人乗り高級ミニバン」4月発売! “VIP”向けの豪華仕様は何がスゴい? 最上級837万円、特徴は?
くるまのニュース
【MotoGP】「今のMotoGPはTV越しに簡単に見られすぎている」オリベイラ、伝え方に工夫の余地ありと感じる
【MotoGP】「今のMotoGPはTV越しに簡単に見られすぎている」オリベイラ、伝え方に工夫の余地ありと感じる
motorsport.com 日本版
「F-CON V Pro+」の開発をHKSがスタート! 第1弾は先代トヨタ「86」とスバル「BRZ」から。直噴インジェクター制御にも対応
「F-CON V Pro+」の開発をHKSがスタート! 第1弾は先代トヨタ「86」とスバル「BRZ」から。直噴インジェクター制御にも対応
Auto Messe Web
マツダ ルーチェ・ロータリークーペ(昭和44/1969年10月発売・RX87型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト055】
マツダ ルーチェ・ロータリークーペ(昭和44/1969年10月発売・RX87型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト055】
Webモーターマガジン
綿貫舞空、EWCル・マンで3位表彰台。中古タイヤの経験を活かし「レースは勝負になると思っていた」
綿貫舞空、EWCル・マンで3位表彰台。中古タイヤの経験を活かし「レースは勝負になると思っていた」
AUTOSPORT web
哀川翔のラリーチームが5年ぶりにアジアクロスカントリーラリー参戦へ。ドライバーは川畑真人
哀川翔のラリーチームが5年ぶりにアジアクロスカントリーラリー参戦へ。ドライバーは川畑真人
AUTOSPORT web
ボルボっていうよりも……なぜかホンダ感漂うハッチバック「ボルボ480」ってナニモノ?
ボルボっていうよりも……なぜかホンダ感漂うハッチバック「ボルボ480」ってナニモノ?
WEB CARTOP

みんなのコメント

1件
  • 買えないくせにカタログはもらってきた。
    なぜかチャップリン風のイメージキャラクターだったのが印象的。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

120.8149.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0115.1万円

中古車を検索
パレットの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

120.8149.4万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0115.1万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村