新しいキャデラック「エスカレード」は、魅力的なラグジュアリーフルサイズSUVだった! 『GQ JAPAN』ライフスタイル・エディターのイナガキがリポートする。
新型キャデラック エスカレード スポーツの特徴
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1.先進的なインテリア2.素晴らしいV8エンジン3.乗り心地は極上4.取り回しは悪くない5.価格など1.先進的なインテリア
新しいキャデラック エスカレードのドアノブを引くと、スーッと自動でドアが展開する。新しいキャデラック エスカレードには、前後ドアに内蔵されたセンサーとモーターによる「パワー オープン/クローズ ドア」を搭載するからだ。強風時や傾斜地での開閉を制御し、障害物への配慮も自動で行う優れものだ。
運転席に着座し、ブレーキペダルを踏むと、今度はスーッと自動でドアが閉じる。それぞれのドアの開閉は、センターコンソールに設置されたタブレット型のコマンドセンターで操作可能。左右のスワイプ操作で、簡単に開閉できる。ゲストのおもてなしはもちろん、買い物や荷物が多いアウトドアのアクティビティでも役立ちそうだ。
新しいキャデラック エスカレードの運転席まわりでは、湾曲型55インチHDカーブドフロントディスプレイが目をひく。昨今、多くのブランドが、インパネ上部に大画面ディスプレイを設置するけれど、55インチは異次元だ。アメリカが持つ技術力の高さを実感。
しかも、ただ“デカい”のではなく視認性&操作性も良好。処理能力も非常に高く、最新のスマートフォン感覚でサクサク操作可能だ。加えて、キャデラッククレストが美しく光るジョグダイヤルや音量調整用の物理スイッチも引き続き設置し、より操作性を高める。ただハイテク化を推し進めるのではなく、本当の使いやすさとはなにかを、考え抜いた結果が嬉しい。
今回は運転が主だったので試せなかったが、新しいキャデラック エスカレードには4K解像度の助手席用画面も設置。足元のHDMI端子を利用すれば、さまざまなコンテンツや車両情報を閲覧できる。パッセンジャーが飽きない工夫も見事だ。
セミアニリンレザーを使った新しいキャデラック エスカレードのシートは、たっぷりとしたサイズだ。ヒーター&ベンチレーション機能付き12ウェイ調整フロントパワーシートは、マッサージ機能も装備。圧は申し分なく、長距離移動時の疲労も軽減される。
上質なレザーに加え、深みのある天然木を配した新しいキャデラック エスカレードのインテリアは多くの欧州車とは異なる贅沢さだ。天然素材とデジタル化に伴うシンプルな造形は、“キャデラック流ミッドセンチュリー”とも言うべきか。いかにもアメリカ車らしいアプローチだ。
今の時期に嬉しい新しいキャデラック エスカレードの装備が、冷凍機能付き冷蔵庫。センターコンソールに設置された冷蔵庫は強力で、常温のペットボトル飲料はすぐキンキンに冷えた。これほど急速に冷える車内用冷蔵庫は初めてだ。
2.素晴らしいV8エンジン
走り出すと、大排気量V8自然級気ガソリンエンジンの力強さが印象的だった。昨今、BEV(バッテリー式電気自動車)やハイブリッドカーに乗ると、モーターの力強さに驚くことが多いものの、V8ならではの力強さはそれとは違う。
大トルクのナチュラルな立ち上がりが実に心地よい。アクセルを踏むたび、V8エンジンの心地よさを足もとから味わえる。この感覚、最新モデルでは新しいキャデラック エスカレードくらいだ。
6.2リッターV型8気筒OHV ガソリンエンジンは、306kW(416ps)/5,800rpmの最高出力と624Nm(63.6kg・m)/4,000rpmの最大トルクを発揮。2780kgに達する車両重量を意識させない、スポーティな走りを提供する。
新しいキャデラック エスカレードのアクセルを踏むと、V8エンジンは即座に反応。最新の10速オートマチックトランスミッションとの相性は抜群で、パワーを余すことなくタイヤに伝える。しかも、ストッピング性能は高く、かつてのアメリカ車と比べると安心感はかなり高い。
3.乗り心地は極上
新しいキャデラック エスカレードの乗り心地は、大型客船のごとくゆったり。かつてのアメ車と違い、“フワフワ”ではない。どちらかというとフラットライド。路面の凹凸を丁寧にいなしていく。エアライドアダプティブ サスペンションとマグネティックライド コントロール(電子制御ダンパー)の組み合わせによって、新しいキャデラック エスカレードの乗り心地を高める。快適面では2000~3000万円台のSUVにも劣らない。むしろ1000万円台で、極上の乗り心地を作り込んだキャデラックはすごい!
新しいキャデラック エスカレードは、燃費性能も意外だった。クルージングなどの低負荷価値には8気筒のうち、4気筒または6気筒を休止させるダイナミックフューエルマネジメントを採用。結果、東京~御殿場間の東名高速道路では100km/h巡航で、平均燃費は11.2km/Lだった。エスカレードの燃費がリッターあたり10km超とは驚きではないか?
高速巡航時は、AKG社製の車載サラウンドサウンドシステムを存分に楽しむ。堅牢なボディと遮音ガラス、ノイズキャンセリング機能などの徹底したノイズ対策もあって、超迫力あるサウンドが車内に響きわたる。公式ウェブサイトに記されている「36個のスピーカーが奏でる驚異的な立体音響を演出します」は、ホンモノだ。前後左右、あらゆる方向からのサウンド体験は、立体的なコンサートホールにいるかのようだった。ゆえに、御殿場~東京の30km渋滞/180分も快適に過ごせた。
4.取り回しは悪くない
新しいキャデラック エスカレードのボディサイズは全長×全幅×全高:5400×2065×1930mmと、ビッグサイズだが、意外のほど取り回しは悪くない。
新しいキャデラック エスカレードはボディの見切りがいい上に、最新の「HDサラウンドビジョン」を併用すれば、あらゆる道を安心して走行可能。
HDサラウンドビジョンは、車両周辺の状況をデジタルカメラで選択して表示する機能だ。これにより、駐車時や障害物を避ける際に役立つ。
標準の「オートマチックパーキングアシスト」は、縦列駐車に加えて、並列駐車にも対応。駐車可能なスペースをスキャンし、自動で適切なステアリング操作とブレーキ、さらにシフト操作を自動で行う。実際に試したが、これが意外なほど便利。狭い駐車場でも機能するから、ボディの大きさを気にせず難なく駐車できた。
5.価格など
新しいキャデラック エスカレードの価格は、プラチナムが¥18,900,000、試乗したスポーツが¥19,500,000。高価ではあるものの充実した標準装備、類い稀な走行性能、そして“キャデラック”というブランドが1000万円台で購入できるのは、かなり魅力的だ。
ラグジュアリーフルサイズSUVを比較、検討しているユーザーはぜひ新しいキャデラック エスカレードも候補に加えるべきだ。見ると乗るとでは大違い。
新しいキャデラック エスカレードのステアリングを握れば、必ずアメリカン・ラグジュアリーの虜になるはずだ。
▲次ページ:「ラグジュアリーフルサイズSUVのパイオニアだからこその完成度」
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みんなのコメント
幼稚なファッションSUVであるハリアーとか恥ずかしくて
お菓子のおまけにしか見えない🤭