■ますますAMG色が強くなるかもしれないアストンマーティン
2014年以来、アストンマーティン・ラゴンダの社長兼CEOの責務を果たしてきたアンディ・パーマー氏が退任することが発表された。後任はメルセデスAMGのCEO兼最高技術責任者であったトビアス・モアーズ氏となる。
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アンディ・パーマー氏は、次のように語っている。
「およそ6年間、アストンマーティン・ラゴンダに使えてきたことを光栄に思っています。『DBX』を含む多くのプロダクトをローンチできたのは、社員の献身と能力の高さによるものです。
特にCOVID-19によって生じた課題に取り組んだ、経営陣と全スタッフのハードワークとサポートに感謝しています。社員全員を誇りに思い、またみなさんと一緒に仕事できたことを光栄に感じています」
トビアス・モアーズ氏は、英国ゲイドンにあるアストンマーティン・ラゴンダ本社を拠点として、2020年8月1日より最高経営責任者としてその手腕を振るうことになる。
トビアス氏は、ダイムラー社で25年以上にわたって上級職を歴任しており、トビアス氏がメルセデスAMGをCEO兼最高技術責任者であった期間に、製品ポートフォリオを2倍以上に拡大し、販売台数を4倍以上に伸ばした実績がある。
こうした好調な業績は、明確なブランド管理戦略を導入し、ブランド価値と認知度の向上に努めたことによるものだ。
アストンマーティン・ラゴンダのエクゼクティブ・チェアマンであるローレンス・ストロール氏は、アンディ氏について次のように語っている。
「2014年以来のハードワークや個人的なコミットメント、そしてアストンマーティン・ラゴンダへの献身的な仕事ぶりに感謝したいと思います。
アンディ氏が在任中に『DB11』、『ヴァンテージ』、『DBSスーパーレッジェーラ』というコアなスポーツカーのラインナップ刷新に成功し、ブランド初となるSUV『DBX』のローンチに向けて準備を整えてくれました。
さらにハイパーカーである『ヴァルキリー』の開発は、これからのミッドエンジンのラインナップの道を拓いてくれました。また、COVID-19の影響下のもとでのリーダーシップは高く評価しています」
そして、トビアス氏に対しては、アストンマーティン・ラゴンダの潜在能力を最大限に発揮するための事業戦略を実行していく上で、適切なリーダーであると期待を寄せている。
ちなみにローレンス・ストロール氏は、2020年4月24日にアストンマーティン・ラゴンダの会長に就任したカナダ人の資産家。現在、F1チームであるレーシングポイントのオーナーでもある。
アストンマーティンは2021年シーズンからF1に参戦する予定であり、こうしたことも含めて、メルセデスAMGを率いてきたトビアス・モアーズ氏が適任であったのかもしれない。
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