Modulo(ホンダアクセスのカスタムパーツブランド)と無限が合同開催した「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」は11月30日に、モビリティリゾートもてぎ南コースで実施された。体験走行やSUPER GTマシンのデモランなどで会場は賑わった。
モビリティリゾートもてぎの南コースを会場に、Moduloオーナーズミーティング、特設コースでのSUPER GTマシンのデモラン、ホンダアクセス開発パーツ装着車の体感試乗など、ここでしか味わえない催しを盛り込んだイベントとして開催された「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」。ステージには中嶋悟氏、土屋圭市氏らホンダゆかりのドライバーが登壇し、ホンダアクセスと無限(M-TECH)の開発者を交えたトークショーも行われ、多くの来場者を集めた。
◆展示車と最新アクセサリーで「装着イメージ」をその場で確認
展示スペースには、パーツを多数装着したホンダ『プレリュード』や『シビックタイプR』、『S660』に加え、キャンプ仕様の『ステップワゴン』やフリード』も並び、ホンダアクセス製品と無限製品の装着状態を実車で確認できる貴重な機会となっていた。
来場者の注目を集めたシビックタイプRには、純正アクセサリーのテールゲートスポイラーを装着し、さらに11月に発売されたばかりのステアリングホイール(4万9800円)も先行装着して展示した。純正装着のアルカンターラステアリングと同一形状で、スムースレザー(本革)を採用するモデルだ。レッドステッチなどの意匠も標準装備と揃え、インテリアデザインと自然に調和する仕上がりとしていた。
ステージでは9時30分からトークショーがスタート。登壇したのはModulo開発アドバイザーの土屋圭市氏とホンダアクセスの開発陣、無限(M-TECH)の開発陣だ。まずはシビックタイプR(FL5)向けパーツの開発方針について、ホンダアクセス開発の清松さんがコンセプトを説明した。
「ModuloではFL5用のパーツを開発するにあたってグランドツーリング性能を重視しました。サーキット走行はもちろんですが、常にサーキットを走るわけではない車両なので、高速道路や一般道を気持ちよく走る性能を追求したのです」
この流れの中で、ホンダアクセスが追求し続ける“実効空力”についても改めて紹介された。
「シビックのテールゲートスポイラーはダウンフォースだけを狙うのではなく、四輪の接地を整えて空力バランスを取ることを目的としています。乗り心地や走りの質感にも関わる部分です。試乗車両もあるので効果を体感してほしいです」
ホンダ純正アクセサリーとして設定されているシビックタイプRのテールゲートスポイラーは、シェブロン(鋸刃)形状のギザギザフォルムが特徴。スポイラー部であえて小さな乱流を作ることで、リアまわりに発生する大きな乱流を抑え、空気がボディに張り付く現象を抑える効果があるという。
「シェブロン形状の効果としてリアまわりの乱流を処理し、ハンドルを切るとすっと曲がるフィーリングが得られます」
当日の特設コースでは、テールゲートスポイラーの有無で実効空力の違いを体感試乗できたほか、N-BOXにもシェブロン形状の空力パーツ(この日のために用意したプロトタイプ)をルーフ後端に貼り付け、ノーマルとの比較試乗を実施。ユーザーが実際に「乗って試せる」環境が用意されていた。
◆“実効空力”の原点と、一般道での比較試乗という贅沢
その後のトークショーでは、ホンダアクセスが実効空力を手がけてきた歴史について、開発の湯沢さんが興味深いエピソードを語った。きっかけは1996年の5代目プレリュード(会場にも実車展示)へのエアロパーツ開発だったという。プレリュードはホンダアクセスが初めてフルエアロパーツを設定した車両で、空力でクルマをバランスさせるという後の実効空力思想につながる“芽”が、この時点で育っていた。さらに、2007年にはスーパー耐久シリーズへの参戦を通じ、実効空力に効果があることをレースの世界で証明する取り組みも開始した。
「現在の製品開発ではカッコ良さはもちろん、空力をしっかり計算して製品を作ることに徹底してこだわりました。ホンダの充実した計測環境があるからこそできる純正パーツならではの設計です。ただし、風洞実験だけではなく、実車装着でのテストにも時間を掛けました。途中で何度も形状を変え、タイヤの接地感を目標に近づける開発を実施しています。最終的には高品質なサスペンションに替えたようなフィーリングにまで完成度を高められました」
特設コースの体感試乗に加え、一般道を含めた比較試乗が用意されていたのも見どころだ。試乗車は「シビックRS」(テールゲートスポイラー体感試乗用)と、『ヴェゼル』(アルミホイールMS-050比較試乗用)であった。いずれも純正状態とパーツ装着車の両方を用意し、一般道を約3.5km走行して違いを体感できる内容になっていた。テールゲートスポイラーがハンドリングや走りにどう効くのか、そして「しならせる」ことで剛性バランスを整えたアルミホイールMS-050が標準ホイールとどこまでフィーリングを変えるのか、リアルに確認できる試乗メニューとなった。
◆SUPER GTデモランと中嶋悟トークショーが生む“熱量”
モータースポーツファンの視線を集めたのは、SUPER GT GT500クラスに参戦するModulo Nakajima Racingの『NSX』(64号車)と、「NSX-GT3」のデモランだ。特設コースは観客席から遠いサーキット観戦とは違い、目と鼻の先をマシンが駆け抜ける距離感。
そんな環境でNSX-GTが走る姿を見られるのは滅多にない体験で、迫力はもちろん、バーンナウトの煙やブレーキが焼ける匂いまで含めて、五感でレーシングマシンを感じられる時間になった。走行後はピットでコクピット乗り込み体験も実施され、本物のレーシングマシンに座るという、これも他ではなかなか味わえない貴重な体験が用意されていた。
午後の目玉は、南コースに隣接するホンダコレクションホールで開かれた中嶋悟スペシャルトークショー。会場には320名が集まり、座席は満席で立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。1987年のF1ファーストイヤーにおけるチームメイト、アイルトン・セナとの思い出話なども披露され、スライドショーでは当時のマシンやポートレートが多数紹介された。
「当時のウイングは畳みたいに大きくて独特でしたね」など、80年代F1マシンの秘話も飛び出す。さらに中嶋氏のF1マシンやヘルメットに対するデザインのこだわりも話題となり、ロゴの大きさや位置まで含めて中嶋氏自身がプランニングに参加し、PRの見せ方にも徹底してこだわったというエピソードが紹介された。
◆オーナーズミーティングは計356台、家族で楽しめる一日に
Modulo/Modulo X、無限オーナーズミーティングには、Modulo/Modulo Xが208台、無限が148台の計356台が集結。シビックタイプRやS660はもちろん、ステップワゴンやフリードなど幅広い車種とユーザー層が集まったのもModuloイベントらしい光景だ。パーツ装着のリアルな姿を見られるとあって、見学目的の来場者も多く立ち寄っていた。
会場にはキッズカートやぬり絵、クイズラリーなど子ども向けコンテンツも充実し、ケータリングカーも並んで終日ファミリーで楽しめる雰囲気が整っていた。これだけのコンテンツを揃えながら入場料は無料で、ホンダファンはもちろん、クルマ好きなら気軽に立ち寄れる“お得感”のあるイベントと言える。次回の開催が待ち遠しいミーティングとなった。
土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
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