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人気中古車実車レビュー【ボルボ XC60】北欧デザインが魅力のプレミアムSUV

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人気中古車実車レビュー【ボルボ XC60】北欧デザインが魅力のプレミアムSUV

輸入車 [2025.10.10 UP]


人気中古車実車レビュー【ボルボ XC60】北欧デザインが魅力のプレミアムSUV

ボルボ「XC60」パワフルな存在感放つ、オールブラックの特別仕様車

今回の人気モデル:ボルボ XC60
[ボルボ XC60]自動車ジャーナリスト 竹岡 圭と巡る人気中古車実車レビュー

文●竹岡 圭、ユニット・コンパス 写真●ユニット・コンパス、メルセデス・ベンツ、BMW 
※中古車参考価格は2025年9月グーネット調べ。 ※ナンバープレートは、すべてはめ込み合成です。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2025年11月号の内容です)

試乗レポートではわからない、身近でリアルな使い勝手を実車を取材してレビューするのが、「人気中古車実車レビュー」。デザイン、装備、使い勝手をレビューしつつ、中古車相場についても中古車販売店に取材し掘り下げます。

Profile:自動車ジャーナリスト 竹岡 圭
カーライフのサポーターとしてTVやラジオなどでもお馴染みの人気自動車ジャーナリスト。全日本ラリーにも参戦経験を持つ。2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。


ボルボのベストセラーモデルの魅力を探る
 今回チェックするのは、北欧生まれの人気SUV、ボルボ XC60。取材したのは、2024年モデル「XC60 リチャージ アルティメット T6 AWD プラグインハイブリッド」、支払い総額は726万5000円です。

 実車チェックを行うのは、自動車ジャーナリストの竹岡圭さん。ボルボの生まれ故郷であるスウェーデンにも取材に行ったことがあるそうです。そんな竹岡さんが、XC60とボルボの魅力を解説します。

 「ボルボの特徴であり魅力につながっているのがスカンジナビアンデザイン。北欧は日照時間が短いから、お家の中で過ごす時間が長いでしょ。だから、穏やかに、快適に過ごせるようなデザインが得意なの。取材したXC60のシフトノブはオレフォス社のクリスタルガラスを使っているんだけど、あれもクルマのパーツというよりも家具みたいじゃない。ほかにも、室内のパネルに流木からインスピレーションを受けたドリフトウッドを使ったりシートの造形だったりして、なんだかリビングにいるような落ち着いた気持ちになる」

 現行型のデビューは2017年。もちろん改良によってブラッシュアップされていますが、基本的なデザインは変わっていません。今でも魅力があるのは、もともとの造形がシンプルで考え抜かれたものだからだと竹岡さんは説明します。


 XC60のボディサイズは、全長4710×全幅1915×全高1660mm(リチャージ アルティメット T6 AWD プラグインハイブリッド)で、ミドルサイズSUVのカテゴリーに属します。ボルボの主力であり、2025年には240の記録を抜いてベストセラーになりました。

 「初代XC60が2009年に日本で初めて完全停止する自動ブレーキを採用したんだけど、それが普及のきっかけになって交通事故の低減に大きく貢献したのは間違いない。ボルボは、これまでにも3点式シートベルトや後ろ向きのチャイルドシートとか衝撃吸収ボディとか、数多くの安全装備を開発して広めてきた。もちろんこのXC60にも最先端の安全装備が多数装備されているんだけど、そうした『人を大切にする』という哲学が、クルマ全体のデザインや使い勝手、素材選びにまで反映しているのが魅力だと思う」


 搭載するパワートレインは、ガソリン、ディーゼル、そしてガソリン+モーターのプラグインハイブリッドの3タイプ。2020年の改良で48Vマイルドハイブリッドが導入され、すべてのモデルがモーターを搭載する電動車となっています。また、これまで細かな改良が年々行われてきましたが、2025年のマイナーチェンジは大掛かりで、デザインやメディアシステムを刷新。これが現行モデルとなります。

 「取材したのはプラグインハイブリッド搭載車で、XC60のなかでもハイエンドに当たるモデル。だから装備もなんでも付いてるし、足まわりはエアサスだから乗り心地もとっても快適。プラグインハイブリッドというと充電設備が……とか言う人もいるけど、あまり難しく考えずにハイブリッドの性能がレベルアップしたものだって受け止めればいいと思います。低燃費だし、モーター走行は快適ですよ!」


人と環境に優しいやすらぎのSUV
 ボルボを代表するミドルクラスSUV。ボルボらしいシンプルで飽きのこないエクステリア、上質な素材を組み合わせたインテリアが特徴。使用環境やニーズに合わせて選べる豊富なパワートレインも魅力です。人気モデルだけあって中古車の販売台数も多く、予算に応じて選べる自由度があります。

中古車参考価格帯:250万円~820万円(17年~25年 XC60 全グレード)


取材協力|VOLVO SELEKT東名横浜
 東名横浜町田ICからクルマで5分、VOLVO SELEKT 東名横浜は、高品質な認定中古車を取り揃えるボルボ正規ディーラー。ゆっくりくつろげる商談スペースに加え、敷地面積1000坪を超える広大な展示場を備え、その規模は日本最大クラス。在庫数を生かしてさまざまなグレードやボディカラーを展示。実車で色味などを確認できるのも魅力。

SHOP DATA
住所:東京都町田市金森3-20-10
TEL:042-799-1436
定休日:火曜日・水曜日
営業時間: 10:00~18:00
URL:https://vstomeiyokohama.vc-dealer.jp


ボルボ XC60の実車をチェック!

【デザイン】北欧の生活から生まれた人に優しいデザイン
 ボルボらしさを印象づけるデザインが各所に施されています。ヘッドライトには、北欧神話をモチーフにしたハンマー型のLEDランプを採用。グリルにはブランドロゴと斜めのバーが飾られていますが、これはボルボ量産1号であるÖV4から続くデザイン。そして縦型テールランプは、かつてボルボ車で最も多く生産された850(1991年)から続くもの。後続車からの視認性を高めるのが目的で、安全性を第一に考えるボルボの哲学をデザインでも表現したものになります。


シンプルなのに上質感が漂っていて、居心地のいいインテリア。取材車両は上級グレードなので、クリスタル製シフトノブも備わります。

【装備】世界トップレベルの安全装備を搭載! 快適装備も充実
 充実した装備もXC60の特徴です。まず目を惹くのが、縦型のメディアディスプレイ。これは現行ボルボに共通するもので、多機能と使いやすさを両立。2021年末の改良以降はGoogleを搭載し、さらに使い勝手を高めています。安全装備については、初期モデルから充実していて高年式ほどさらに能力が高くなっています。また、harman/kardonプレミアムサウンドやパノラマガラスサンルーフなど、快適装備も多数用意されているので、中古車探しの際は要チェック。


2021年の改良以降Googleのシステムを搭載。シフトノブはオレフォス社のクリスタル製。テールゲートは電動でハンズフリーでも開閉。

【使い勝手】室内は快適そのもの荷室も広いので休日も大活躍です!
 上質なシートやゆとりのある室内空間、そして広々としたラゲッジルーム(標準状態で483ℓ、最大1432ℓ)を備えているので、幅広いシーンで大活躍。ロングドライブも快適そのものです。取材車両はプラグインハイブリッドモデルなので、最大で81km(WLTCモード)のEV走行が可能。日常的なシーンでは、ほとんどガソリンを使わずに済みます。エアサス装着車は荷室のスイッチで車高の上げ下げができるので、荷物やワンちゃんをのせるときにも便利です。


竹岡さんが特に高く評価しているのがシートのよさで、長い距離でも疲れにくい。後席は6対4分割式でスキーホールも備えています。

美しくて使いやすい北欧のクルマらしいデザイン

竹岡 圭 レビュー

デザイン[★★★★★]
 日照時間の少ないスウェーデンだから生まれた、長時間心地よく部屋の中で過ごせるインテリア。そのスカンジナビアンデザインの手法をクルマに持ち込んだのがボルボです。スウェーデンの工芸品オレフォス社のガラスを使ったシフトノブなど、その国らしさとリビングのような温かさにあふれています。


装備[★★★★★]
 自然由来の素材を用い、リサイクル性も考慮して質感高く作り込まれたデザインのなかに、地図が見やすい縦型のディスプレイをいち早く取り入れたのもボルボです。さらに優秀なのは安全装備。しかもすべて標準装備。そう考えるとお買い得かも……という、プライスタグだったりするのもボルボの魅力です。


使い勝手[★★★★★]
 室内の広さとラゲッジスペースの広さがちょうどいいバランスなのもポイントで、とにかく使い勝手がイイ。感動モノなのが前席シートで、世界中のメーカーがこぞって研究しているというだけのことはあり、ロングドライブでも腰痛知らず。体格差があっても、しっかりドラポジが取れるのは、もはや不思議の領域。


編集部 レビュー

デザイン[★★★★★]
 ボルボとひと目でわかるアイデンティティを備えながらも、威圧感のない上品なスタイリングはさすが。とりわけ魅力的なのはインテリアで、素材の選び方やその組み合わせは、登場から10年近くなった現在でも色褪せません。むしろ、時間を経てしっくりくる感じは、北欧家具のよう。長く愛着の持てるクルマです。


装備[★★★★☆]
 激戦のプレミアムミドルSUV市場で売れ続けているクルマだけあって、ユーザーが求める快適性と利便性をハイレベルで実現しています。センターディスプレイを中心とするメディアシステムは、年式が新しいほど操作性が改善。特に2025年のマイナーチェンジ以降のモデルは、まさに最新スマホ感覚のサクサクさ。


使い勝手[★★★★★]
 ひとつひとつの機能や要素をしっかりと作り込んでいるXC60は、まさに優秀な道具といった印象です。なかでもラゲッジスペースは、ワゴンの歴史を持つボルボだけに、使いやすさ抜群。カメラ機能があるものの、ボディ全幅が1915mmあるため、古い規格の駐車場などでは停めにくいと感じることがあるかもしれません。


ライバルモデルをチェック!

メルセデス・ベンツ GLC(先代)
 日本の道路事情にも適したサイズ感と、Sクラスにも通じる上質なインテリアデザインが魅力。また、ディーゼルモデルも導入され、実用性も高いモデルです。

中古車参考価格帯:220万円~640万円(16年~22年 GLC 全グレード)


BMW X3(先代)
力強いデザインと、BMWならではの優れた走行性能を両立。広々とした室内空間と高い実用性で、ファミリー層からも支持を集めました。先進の安全装備や、充実した装備も魅力。

中古車参考価格帯:280万円~750万円(17年~24年 X3 全グレード)

文:グーネット
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