高校時代からの憧れを4年落ちで購入し、以来40年間手放していない
イベント会場で2代目トヨタ「セリカ」を見かける機会は多くない。角目4灯の後期型2000GTを40年間、走行40万km近くまで乗り続けるオーナーがいる。高校生の頃に憧れ、丸目ヘッドライトのSTから乗り換えた1台である。足まわりに手を入れ、今もサーキットへ持ち込む現役車両の中身をオーナーに取材した。
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イベントでも数少ない2代目トヨタ「セリカ」2000GT後期型の極上車
ウエストラインに走る赤いストライプが、まず目に飛び込んできた。クラシックカーミーティング山梨南アルプスの会場となったフモット南アルプスの敷地を歩いていて発見したのは、2代目セリカのクーペだ。セリカというとやはり花形は初代モデルで、意外なことに2代目モデルはイベントでも少数派であり、あまり見かけることはない。ところがこの2代目セリカは、40年落ちとは思えないほどコンディションも良いのだ。顔出しNGという“たー”さんに、その素性を聞いた。
「このクルマは1980年式のセリカ2000GTで、今から40年ほど前に4年落ちの中古車として購入しました。実はセリカには高校生の頃から憧れていて、最初は丸目ヘッドライトのSTを購入したんですが、やっぱりGTへの憧れが捨てきれず、このクルマに乗り換えました。以来ずっと乗り続けていて、もう40万km近く走ってますが相変わらずコンディションは良好です」
北米CALTYがデザインした2代目セリカ(A40/A50型)の成り立ち
2代目セリカは、日本のスペシャルティカー市場を切り開いた初代の後を継ぐモデルだった。ダルマセリカの愛称で知られる初代セリカがデビューしたのが1970年のこと。2T-G型エンジンを搭載した1600GTが人気を博し、1973年に追加されたリフトバックには18R-G型を積む2000GTが設定された。今回紹介するのは1977年8月のモデルチェンジで2代目となったA40/A50型で、1979年8月のマイナーチェンジで角目4灯マスクとなった後期型だ。先代に引き続き2ドアクーペと3ドアリフトバックが用意された。
エンジンは1.6リッターから2リッターまで幅広いラインアップを誇り、トップグレードは2リッター直列4気筒DOHCを搭載した2000GTとなる。1978年9月にはこのDOHCがEFI(電子制御燃料噴射)化され、18R-GEU型へと改められた。セリカは初代モデルの圧倒的人気の影響もあって2代目モデルは影が薄いものの、北米のCALTYデザインスタジオがスタイリングしたアメリカンでスタイリッシュなデザインが特徴。また後に国内でスープラとなる上級モデル「セリカXX」や、4ドアの派生モデル「セリカカムリ」のベースとなったモデルでもあり、歴代セリカの中でも重要な位置を占めている。
KONIショックとハヤシレーシングの3ピースホイールで今もサーキットへ
このセリカは、飾って眺めるための保存車ではない。外観はこれまで何度かの部分補修を受けた結果、ほとんどの部分がリペイントを受けているそうだが、ボディの状態はよく、ウエストラインに入った赤いストライプラインがアクセントとなっている。内装は通勤で使っていた時期にシートがかなり傷んだため、ドアパネルはオリジナルのまま、シートのみ張り替えている。
足まわりには徹底して手が入れられており、強化ブッシュやスタビライザー、KONIショックなどを装着。さらに今となっては珍しいハヤシレーシングの3ピースホイールを組み合わせる。パーツに関しては専門店もあり、リプロダクションパーツ(当時の部品を再生産した補修用パーツ)もリリースされていることから、消耗品も含めてさほど困らないそう。通勤で使うことはなくなり、現在はイベント参加やドライブ、たまのサーキット走行を楽しんでいる。
4年落ちの中古車として迎えてから40年、走行距離は40万kmに迫る。それでも“たー”さんにとってのセリカは、まだ通過点の途中にあるようだ。すでに家族のような存在というこのセリカを、これからも末永く乗っていきたいと話してくれた。角目4灯のマスクとハヤシの3ピースホイールが放つ空気は、長い時間をともに過ごしてきた1台にしか出せないものである。
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みんなのコメント
ベタベタに車高下げたり、無意味なキャンバー付けたり、不自然なエアロやウイングもなく、綺麗なボディとハヤシレーシングのホイールがよく合っている。品があり格好いい。