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正解はミディアムタイヤ。ラッセルが今季初PP獲得。角田裕毅は11番手【予選レポート/F1第10戦】

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正解はミディアムタイヤ。ラッセルが今季初PP獲得。角田裕毅は11番手【予選レポート/F1第10戦】

 日本時間6月15日、2025年F1第10戦カナダGPの予選が行われ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が自身通算6回目/今季初のポールポジションを獲得した。

 2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続き、Q3最後のアタックでミディアムタイヤ(C5/イエロー)を履いた2台がフロントロウに並ぶかたちとなった。角田裕毅(レッドブル)は11番手となった。

2025年F1第10戦カナダGP TV放送&タイムスケジュール

 カナダ東部のフランス語圏・ケベック州モントリオールに位置し、地元の英雄の名を冠したジル・ビルヌーブ・サーキットを舞台に迎えた第10戦。コンディションは快晴、気温21度、路面温度44度、湿度31パーセントとなるなか、最初の予選Q1は開始された。


■Q1:マクラーレン磐石の走り。アロンソはミディアムで6番手

 18分間のセッション序盤、アルピーヌ勢の2台とアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)はミディアムタイヤでコース入り。

 角田のファーストアタックは、暫定首位につけたジョージ・ラッセル(メルセデス)から0.713秒遅れの1分13秒287。なお、ミディアムタイヤを履いたアントネッリがラッセルから0.060秒差、フランコ・コラピント(アルピーヌ)が0.205秒差と、ミディアムタイヤがソフトタイヤ(C6/レッド)に肉薄するタイムを記録する。

 セッション中盤、ピアストリ、フェルスタッペンがトップタイムを塗り替えるなか、ミディアムタイヤのアロンソが1分12秒239を叩き出し、フェルスタッペンを0.034秒上回りトップに浮上する。

 角田は残り7分というタイミングで2度目のアタック(ユーズドのソフト)を迎え、フェルスタッペンから0.336秒差の1分12秒609で暫定9番手につける。角田が2度目のアタックを終えたところ、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)のマシンのリヤカウルが破損し、コース上に散乱。残り時間5分30秒というところでQ1は赤旗中断に。

 7分近い中断を経てセッション再開を迎えると、ピアストリ、ノリスの順でコース入り。ノリスがピアストリを0.113秒上回る1分11秒826をマークすると、そのままQ1をトップで終えた。2番手にピアストリ、3番手に0.126秒差のルイス・ハミルトン(フェラーリ)が続いた。

 ニュータイヤを投入した角田はセクター2で自己ベストに届かず。ただ、タイムはフェルスタッペンから0.280秒差の1分12秒334となり14番手でQ2進出を決めた。

 Q1敗退は16番手ガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)、17番手カルロス・サインツ(ウイリアムズ)、18番手に母国グランプリを迎えたランス・ストロール(アストンマーティン)、19番手リアム・ローソン(レーシングブルズ)、20番手ピエール・ガスリー(アルピーヌ)の5台となった。

 なお、アロンソはQ1をミディアムタイヤ2セットのみで6番手。ローソンは最終盤にミディアムタイヤに履き替えたがタイムは伸びなかった。サインツはアタック中にハジャーに前を塞がれたことがQ1敗退の要因となったようだ。


■Q2:ミディアムのラッセルが最速。角田裕毅は0.099秒届かず

 15分間のQ2、序盤はフェルスタッペンのみミディアムタイヤ(新品)でコース入り。そのフェルスタッペンが1分11秒638を叩き出し、暫定首位に浮上する。各車Q2ファーストアタックを終えた時点で暫定2番手に0.038秒差のノリス(3周ユーズドのソフト)、暫定3番手に0.077秒差の(新品のソフト)がつけた。

 角田はユーズドのソフトで1分12秒317をマークし暫定9番手。Q1では0.280秒差まで縮めていたフェルスタッペンとの差は、タイヤの違いも影響してか0.679秒まで広がってしまう。

 セッション残り5分、セクター2全体ベストを更新したシャルル・ルクレール(フェラーリ)が新品ソフトで1分11秒626をマークし、フェルスタッペンに0.012秒差をつけてトップに浮上する。

 なお、セッション終盤にはアルボン、ラッセル、アロンソ、アントネッリ、フランコ・コラピント(アルピーヌ)の5台がミディアムタイヤでアタック入り。角田は新品のソフトを投入してQ3進出へ向けた最後の勝負に臨んだ。

 そんななか、ミディアムのラッセルが1分11秒570でトップに浮上。ソフトタイヤのノリスに0.029秒差をつけて、Q2をトップで終えた。角田は全セクターで自己ベストを更新し1分12秒102を記録するが、際どい暫定10番手に。

 その後、かつてのチームメイトのハジャーが角田を0.099秒上回り10番手に浮上。角田は11番手にポジションダウンし、Q3進出は叶わなかった。なお、Q2後半にミディアムを履いた5台のうち、コラピントを除く4台はQ3進出を決めている。

 Q2敗退は11番手角田、12番手コラピント、13番手ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)、14番手オリバー・ベアマン(ハース)、15番手エステバン・オコン(ハース)という5台となった。

 また角田には、フリー走行3回目(FP3)の赤旗中に、スロー走行中のピアストリを追い越したことが違反と判定され、10グリッド降格とペナルティポイント2点加算の裁定が下っており、カナダGP決勝は最後尾スタートとなる見込みだ。


■Q3:正解はミディアムタイヤ。ラッセルが今季初ポールポジション獲得

 ポールポジションを決める最終Q3は12分間。ハミルトン、ハジャーが中古のソフト、アルボンが新品ミディアム、残る7台が新品のソフトでファーストアタックに臨んだ。

 暫定トップタイムは1分11秒248を叩き出したフェルスタッペン。0.025秒差の暫定2番手にピアストリ、0.268秒差の暫定3番手にラッセルというオーダーでセッションは終盤へ。

 セッション終盤、フェルスタッペン、ラッセル、アロンソ、アントネッリ(3周ユーズド)がミディアムタイヤを投入。そんななか、ミディアムタイヤのラッセルが1分10秒899を叩き出し、自身通算6回目かつ今季初、そしてカナダGPとしては2年連続となるポールポジションを獲得した。

 0.160秒差の2番手に同じくミディアムを履いたフェルスタッペン。0.221秒差の3番にピアストリ(ソフト)が続いた。フロントロウはミディアムタイヤでラストアタックに臨んだ2台が並ぶかたちかつ、昨年と同じふたりが顔を連ねた。

 以下、4番手アントネッリ(ミディアム)、5番手ハミルトン(ソフト)、6番手アロンソ(ミディアム)、7番手ノリス(ソフト)、8番手ルクレール(ソフト)、9番手ハジャー(ソフト)、10番手アルボン(ソフト)となった。

 2025年F1第10戦カナダGP、70周の決勝レースは6月16日の日本時間3時(現地時間15日14時)にスタートが切られる予定だ。

[オートスポーツweb 2025年06月15日]

文:AUTOSPORT web
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