現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > クアルタラロがヤマハにとって2022年以来のポール獲得。小椋は17番手/第5戦スペインGP

ここから本文です

クアルタラロがヤマハにとって2022年以来のポール獲得。小椋は17番手/第5戦スペインGP

掲載 更新 8
クアルタラロがヤマハにとって2022年以来のポール獲得。小椋は17番手/第5戦スペインGP

 4月26日、2025年MotoGP第5戦スペインGP 2日目のセッションがヘレス・サーキット-アンヘル・ニエトで行われ、MotoGPクラスの予選ではファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)がポールポジションを獲得した。小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)は17番手グリッドとなっている。

 ヨーロッパラウンドに突入したMotoGP2025年シーズン。その幕開けとなる今大会は、ホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)の代役としてロレンツォ・サバドーリ(アプリリア・レーシング)、ミゲール・オリベイラの代わりにアウグスト・フェルナンデス(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)が引き続きエントリーすることになった。ホンダからは今季HRCのテストライダーを務めているアレイシ・エスパルガロ(ホンダHRCテスト・チーム)がワイルドカード参戦を果たしている。

レコード更新のA.マルケスが首位発進。好調クアルタラロは転倒もトップ5入り/第5戦スペインGP 初日

 初日に続き晴天となった2日目。気温17度、路面温度25度のドライコンディションのなか、30分間のFP2が始まった。セッション序盤はフランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)が4コーナーで転倒。このクラッシュによりエアフェンスの修復が必要になったことから、セッション開始わずか4分足らずで赤旗が掲示された。

 セッション再開後、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)がフロントにミディアムタイヤ、リヤにソフトタイヤで1分37秒139を出しトップに立つ。アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチーム)は6コーナーで転倒を喫するも、コースに戻っている。

 バニャイアに続き、マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)もミディアム/ソフトでアタックし、1分37秒002でトップに浮上。バニャイアが1分37秒097までタイムを更新し、ドゥカティワークスの2台が早くもワン・ツー体制を構築した。

 しかし、セッションも折り返しを迎えたタイミングでドゥカティの2台に割って入ったのが、初日総合5番手につけていたクアルタラロだ。クアルタラロもミディアム/ソフトでアタックを開始すると、1分37秒058で2番手に。さらに連続でアタックを続け、1分26秒983までタイムを詰めトップに躍り出た。その直後、ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が13コーナーでフロントを失いスリップダウン。アコスタはセッション後半に臨むべく、すぐにピットへと向かった。

 セッション後半に入ると、3番手につけていたバニャイアが7コーナーでスリップダウン。さらに、リンスも4コーナーで2度目のクラッシュを喫するなど、転倒者が続出した。

 一方、バニャイアのチームメイトであるマルク・マルケスは1分36秒923でトップを奪い返す。連続でタイム出しを行ったマルク・マルケスは自身のタイムをさらに更新。1分36秒677までタイムを詰め、FP2トップでセッションを終えた。

 前戦カタールGPで好走をみせたマーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)が1分36秒887で2番手、クアルタラロがセッション前半に出した1分26秒983で3番手につけている。ワイルドカード参戦のエスパルガロは1分37秒515で15番手、小椋は1分37秒703で17番手となった。

 続いて行われた予選Q1はブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が前後ソフトを選択、その他のライダーはミディアム/ソフトを装着。気温19度、路面温度30度だ。セッション前半から各車タイム更新していくなか、FP2で2番手につけたビニャーレスが1分36秒510でトップに立つ。連続でアタックを敢行したビニャーレスが1分36秒310までタイムを更新し、トップで前半を終了した。

 Q2進出者が決まるセッション後半ではサバドーリが転倒。各車積極的にアタックを行うも、誰もビニャーレスのタイムを上回ることができない。ビニャーレスは自身のタイムを1分36秒284まで更新し、Q1トップとなった。マルコ・ベゼッチ(アプリリア・レーシング)が1分36秒451で2番手となり、ビニャーレスとともにQ2進出を決めた。小椋は1分36秒700で5番手でQ1ノックアウト。これによりスプリントと決勝は15番グリッドからのスタートとなる。エスパルガロは1分36秒981で9番手に終わった。FP2で2度の転倒を喫したリンスはメディカルチェックを受けた影響で、終盤1回のアタックのみとなり最後尾で終えた。

 ポールポジションが決まる予選Q2は気温19度と変わらないが、路面温度は33度にまで上がっている。直前のFP2で転倒を喫したバニャイアは無事にセッションに間に合った。

 予選Q2でも全車ミディアム/ソフトを選択。初日総合トップのアレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)の背後につけたマルク・マルケスがいきなり1分35秒643のオールタイムラップレコードを更新する。弟のスリップストリームと新品タイヤをフルに活かしたマルク・マルケスが、いきなり驚異のタイムを叩き出した。

 セッション後半に入ると、前半とうってかわって集団のトップでタイムを出しにいくマルク・マルケス。ここはタイム更新とはならなかったが、トップの座を譲らない。しかし、クアルタラロは1分35秒684で2番手につけると連続アタックを敢行し区間ベストを塗り替えていく。そして1分35秒610を叩き出し、残り1分を切ったタイミングでトップに躍り出た。

 クアルタラロはこのスーパーラップにより、自身とヤマハにとって2022年のインドネシアGP以来、1134日ぶりとなるポールポジションを獲得した。2番手にマルク・マルケス、3番手にはバニャイアとドゥカティファクトリーの2台が続く。4番手には1分35秒758のアレックス・マルケス、5番手には1分35秒828でモルビデリが入っている。

[オートスポーツweb 2025年04月26日]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

宮田莉朋がFIA F2第4戦レース1のリバースポール獲得。赤旗原因マイニのタイム抹消により
宮田莉朋がFIA F2第4戦レース1のリバースポール獲得。赤旗原因マイニのタイム抹消により
AUTOSPORT web
ルノー 「キャプチャー」マイナーチェンジを予告! 発売直後に試乗イベント開催
ルノー 「キャプチャー」マイナーチェンジを予告! 発売直後に試乗イベント開催
グーネット
メルセデス・ベンツ「Sクラス」7千台超にリコール ブレーキホースに不具合
メルセデス・ベンツ「Sクラス」7千台超にリコール ブレーキホースに不具合
グーネット
プジョー「2008」光で表情を変える、美しき“オブセッションブルー”の特別仕様車
プジョー「2008」光で表情を変える、美しき“オブセッションブルー”の特別仕様車
グーネット
ホンダ「ステップワゴン」純正アクセで魅せる!重厚感あふれるブラックスタイル
ホンダ「ステップワゴン」純正アクセで魅せる!重厚感あふれるブラックスタイル
グーネット
ピアストリが最速で初日締めくくる。レースでも強さ健在か? レッドブル角田裕毅8番手|F1エミリア・ロマーニャGP FP2
ピアストリが最速で初日締めくくる。レースでも強さ健在か? レッドブル角田裕毅8番手|F1エミリア・ロマーニャGP FP2
motorsport.com 日本版
マクラーレンが初日ワン・ツー、一発の速さもロングランも好調。ガスリーが3番手/F1エミリア・ロマーニャGP FP2
マクラーレンが初日ワン・ツー、一発の速さもロングランも好調。ガスリーが3番手/F1エミリア・ロマーニャGP FP2
AUTOSPORT web
F1エミリア・ロマーニャGP FP2速報|マクラーレン、またも1-2の圧倒的速さ。角田裕毅は8番手でフェルスタッペンと0.1秒差
F1エミリア・ロマーニャGP FP2速報|マクラーレン、またも1-2の圧倒的速さ。角田裕毅は8番手でフェルスタッペンと0.1秒差
motorsport.com 日本版
【追記】フェラーリ育成ベガノビッチがPP。宮田莉朋は10番手でリバースポールを掴む/FIA F2第4戦予選
【追記】フェラーリ育成ベガノビッチがPP。宮田莉朋は10番手でリバースポールを掴む/FIA F2第4戦予選
AUTOSPORT web
フェラーリ育成ベガノビッチが初ポールポジション獲得! セッションはタンブレロでのクラッシュ発生で赤旗終了|F2イモラ予選
フェラーリ育成ベガノビッチが初ポールポジション獲得! セッションはタンブレロでのクラッシュ発生で赤旗終了|F2イモラ予選
motorsport.com 日本版
SHADE RACING、GTエントラント協会主催鈴鹿合同テストでの車両火災を報告「必ずスーパーGTに戻ってくる」
SHADE RACING、GTエントラント協会主催鈴鹿合同テストでの車両火災を報告「必ずスーパーGTに戻ってくる」
AUTOSPORT web
【ドイツ】新車約130万円! 「2人」乗れる「めちゃ小さいクルマ」登場に反響多数! 「老後にイイ」「安い」 全長2.4mサイズで“精悍顔”×軽量ボディ採用! オペル新「ロックス」ドイツで登場
【ドイツ】新車約130万円! 「2人」乗れる「めちゃ小さいクルマ」登場に反響多数! 「老後にイイ」「安い」 全長2.4mサイズで“精悍顔”×軽量ボディ採用! オペル新「ロックス」ドイツで登場
くるまのニュース
本気出してきた! 待望の右ハンドル用意で爆売れなるか!? キャデラック リリックついに日本上陸
本気出してきた! 待望の右ハンドル用意で爆売れなるか!? キャデラック リリックついに日本上陸
ベストカーWeb
ワイスピ俳優サン・カンがFE東京大会にカムバック。好きなドライバーや過去の愛車、クルマ好きになったきっかけをトークショーで紹介
ワイスピ俳優サン・カンがFE東京大会にカムバック。好きなドライバーや過去の愛車、クルマ好きになったきっかけをトークショーで紹介
AUTOSPORT web
新しいキャデラック エスカレード日本上陸──GQ新着カー
新しいキャデラック エスカレード日本上陸──GQ新着カー
GQ JAPAN
新型トヨタbZウッドランド登場!──GQ新着カー
新型トヨタbZウッドランド登場!──GQ新着カー
GQ JAPAN
1.5リッターエンジンで「300馬力」オーバー! 超パワフルなレンジローバー「イヴォーク」が凄い! エントリーグレード追加で「お買い得プライス」実現した“クーペSUV”に注目!
1.5リッターエンジンで「300馬力」オーバー! 超パワフルなレンジローバー「イヴォーク」が凄い! エントリーグレード追加で「お買い得プライス」実現した“クーペSUV”に注目!
くるまのニュース
ピアストリ最速! フェルスタッペン7番手&角田裕毅16番手とレッドブル低調な滑り出し|F1エミリア・ロマーニャGP FP1
ピアストリ最速! フェルスタッペン7番手&角田裕毅16番手とレッドブル低調な滑り出し|F1エミリア・ロマーニャGP FP1
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

8件
  • fra********
    もう盆と正月が一緒に来たような喜びではしゃいでおります。徐々に調子が上がってるのにいつかとは思っておりましたが、まさか ヘレスで。もちろん スプリントも 本戦 もこのまま行くとは全く思っておりません。ただ瞬間速度で ついに ドカティ と並ぶところまで来た、ヤマハの不得意な 低ミュー路面で結果を出せたこと、これはとてつも大きな希望であり 未来です。またヤマハとは別に個人的にファビオを大好きなので、もう嬉しくて嬉しくて。
  • kor********
    直4でまだまだヤレるぜ!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村