月刊『オートバイ』の恒例企画、その年の人気ナンバーワンバイクを読者投票で決める「ジャパン・バイク・オブ・ザ・イヤー」は、2020年で42回目を迎えました。今回はその中から排気量126cc~250ccの「250ccクラス」でトップ10に輝いたバイクを紹介します!
諸元の並び順
●エンジン形式 ●排気量 ●最高出力 ●最大トルク ●シート高 ●車両重量 ●燃料タンク容量 ●タイヤサイズ前・後
ホンダ「CT125・ハンターカブ」の最高速は何キロだ!? 平嶋夏海さんが計測に挑戦
第10位
スズキ ジクサー250
メーカー希望小売価格(税込):44万8800円
油冷のネイキッド版は45万円切り
かつてのSACSから全く新しいメカニズムとなって復活した油冷エンジンを搭載したジクサー250は、フルカウル版のSFとともに今年初登場のモデルだ。ジクサー250はSFよりも4kg軽く、より俊敏な走りが期待できる。また価格もより手頃になっており、エントリーモデルとしても支持を集めそうだ。
第9位
ヤマハ YZF-R25/YZF-R25 ABS
メーカー希望小売価格(税込):61万500円/65万4500円
スポーツ度がアップした第二世代R25
2019年のモデルチェンジで倒立フォークを採用し、より前傾したライディングポジションとなったYZF-R25は、3ランクダウンの9位に。よりスポーツ走行に適した変更に合わせてスタイルはYZR-M1イメージに刷新され、空力性能も向上した。2020年型は新色のマットシルバーが登場。
第8位
カワサキ ニンジャ250
メーカー希望小売価格(税込):65万4500円
街乗りも快適なフルカウルスポーツ
2018年にフルモデルチェンジを実施したニンジャ250。スポーティなフルカウルのスタイルと前傾しすぎないライディングポジションでオールラウンドに楽しめるコンセプトは維持しつつ、大幅な出力向上と軽量化を達成した。2020年型は新色を採用。ランキングは昨年の5位から3つダウンしている。
第7位
ヤマハ セロー250ファイナルエディション
メーカー希望小売価格(税込):58万8500円
傑作セロー250がついに生産終了に
二輪二足で野山に分け入るマウンテントレールというジャンルを開拓したセロー250が2020年1月15日にファイナルエディションとなって発売された。良好な足着き性と軽量な車体で扱いやすく、初心者の入門バイクとしても支持を集めてきたモデルだ。最終型は初代イメージのカラーリングを採用。順位は7位に留まった。2020年10月現在、すでにヤマハは生産終了を発表。店頭在庫のみの販売となっている。
第6位
スズキ Vストローム250/Vストローム250 ABS
メーカー希望小売価格(税込):58万800円/61万3800円
堂々たる風格の250アドベンチャー
伝統のクチバシデザインが250ccらしからぬ存在感を醸し出すVストローム250。2017年の登場から人気は衰えず、2018年・2019年と当企画でクラス2連覇を達成。今年もクラス6位と健闘した。エンジンはOHC2バルブながら低中速域はパワフルな特性でツーリングに最適。軽量で取り回しが良好なことも人気の理由だ。
第5位
ホンダ ADV150
メーカー希望小売価格(税込):45万1000円
旅に出たくなる150ccアドベンチャー・スクーター
2020年2月14日に新登場したADV150は、剛性の高いダブルクレードルフレームに進化したPCX150がベースのモデル。PCXの機動力に加え、趣味も楽しめるよう足まわりが見直され未舗装路も対応。さらにアドベンチャーイメージのスタイルが遊び心を刺激するユニークなモデルだ。その人気は高く、発売前の2月10日の段階で、Honda二輪車正規取扱店の受注状況はすでに約4000台を記録。年間計画台数は3000台だったとのことで、ホンダの予想を超えたヒットとなった。
第4位
ヤマハ MT-25 ABS
メーカー希望小売価格(税込):62万1500円
この顔はアイアンマン!? 倒立フォークで走りも強化
フルカウルのYZF-R25と共通のエンジンとシャシーを持つMT-25が、今年3月28日に発売された2020年型でR25と同様の倒立フォークを与えられた。それだけでなくフロント周りの装備やスタイルも刷新。小型LEDヘッドライトを採用したフェイス部分にはライン発光のポジション灯を配して精悍さを演出。タンクカバーは幅を広げてボリューム感がアップし、全く新しいイメージに生まれ変わっている。ランキングは昨年のトップ10圏外から4位に返り咲いた。
第3位
ホンダ CBR250RR
メーカー希望小売価格(税込):82万1700円(写真のカラーのみ85万4700円)
新型は3PSアップの41PSを達成! 価格据え置きでライバルを迎え撃つ
250ccフルカウルスポーツの頂点に立つべく、最強エンジンとスロットル・バイ・ワイヤなどの先進装備、超アグレッシブなデザインのフルカウルを引っ提げて2017年に登場したCBR250RR。2020年モデルは、それ以来初となる大きな改良を受けて9月18日に発売された。
一番の注目はやはりエンジンで、従来の38PSから41PSへとパワーアップを果たしたこと。新しいピストンの採用で圧縮比がアップするとともに、各部のフリクションを低減させ、最高出力発生回転が500rpm上昇。他にもマフラーの内部構造変更など、大きくメスを入れてきている。
さらに、シフトアップ/ダウンに対応するクイックシフターを純正アクセサリーに設定。発進時以外は、クラッチレバーを握らずに変速が可能で、素早い操作が可能となるものだ。順位は昨年の3位から2位に浮上しており、再び人気が加速しそうだ。
第2位
スズキ ジクサーSF250
メーカー希望小売価格(税込):48万1800円
まったく新しいSOCSを開発! 50万円を切る低価格も実現
ジクサーは、海外におけるGSX-Rの愛称。これを正式名として2017年に154ccシングルのジクサーが国内で発売されたことは記憶に新しい。そして2020年は4月24日に、SOSC=スズキ・オイル・クーリン・グシステムを採用したジクサー250SFが新発売された。デビューイヤーで当企画いきなりのクラス2位に輝いた。
スズキファンならずとも、1980年代後半にレースで大活躍した油冷機GSX‐R750に対するリスペクトは大きい。一方、令和に登場したジクサーSF250は、レースとは一線を画すコンセプトながら、油冷の軽量コンパクトという美点を受け継ぎ、さらにシンプルな油冷機構の恩恵となるコストパフォーマンスの高さも実現した。
フルカウルのスタイルは、GSX-Rシリーズに通じるLEDヘッドライトが個性的で、グラマラスな造形はライバルに引けを取らない迫力を生み出す。若年層にとっては最初の一台に最有力な選択肢になりそうだ。
第1位
ホンダ レブル250/レブル250 Sエディション
メーカー希望小売価格(税込):59万9500円/63万8000円
【主なスペック】
全長×全幅×全高:2205×820×1090mm
ホイールベース:1490mm
最低地上高:150mm
シート高:690mm
装備重量:170kg
エンジン:水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
ボア×ストローク:76.0×55.0mm
排気量:249cc
最高出力:26PS/9500rpm
最大トルク:2.2kg-m/7750rpm
変速機形式:6速リターン
燃料タンク容量:11L
キャスター角:28°
トレール量:110mm
タイヤサイズ前・後:130/90-16・150/80-16
大ヒットのレブル! 2020年モデルでその魅力をさらにアップ
250クラスで堂々の1位に輝いたのはレブル250。各メーカーが多数のモデルを投入する激戦区にあって大人気を博し、ショップでもなかなかの売れ行きだという。2020年3月19日には、マイナーチェンジを受けた新型がリリース。アシスト&スリッパークラッチの採用や灯火類をLED化するなど、令和のバイクにふさわしい装備となった。
大ヒットの理由のひとつが、優れた足つき性と取り回しの良さ。700mmを切る低いシートと高めにセットされたハンドルの組み合わせは、女性やビギナーでも安心して取り回せる余裕を生んでいる。170kgという軽量スリムな車体や、リラックスしたライディングポジションも大きな理由だ。
さらに、CBR250R譲りのパワフルな水冷シングル。単気筒らしからぬスムーズな吹け上がりとパワー感は、スポーツバイクでなくとも軽快なフットワークの走りを楽しめるのだと教えてくれる。
ムダを省いた、スッキリしたルックスも魅力だ。もともとのスタイルはボバー発祥ではあるが、シンプルで飾り気のない、ベーシックなフォルムは街にも旅先にも溶け込んでくれる。ビギナーからベテランまで、あらゆる層のライダーの心をつかんでいるレブル250は、オートバイという乗り物の魅力の「原点」が詰まったモデルなのだ。
まとめ:オートバイ編集部/写真:南 孝幸、森 浩輔、柴田直行
※このランキングは月刊『オートバイ』2020年10月号で発表したものになります(投票期間は2020年6月1日~8月15日)。もちろん2021年も開催します。今回は発表前でエントリーから漏れていたカワサキ・ニンジャZX-25Rがどこまで順位を伸ばせるかにも注目です!
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
四国と関西をつなぐ「紀淡海峡大橋」はいつできる? 新たな本四連絡橋で関西圏に環状道路網の誕生なるか。
ホンダ 新型「プレリュード」まもなく復活!? 次期型“流麗クーペ”は「デートカー」それとも「スポーツカー」? 歴代初の「タイプR」登場はあるのか
ホンダのスゴい「新型軽バン」発売延期! 「100万円台」なるか 斬新「前後2人乗り」で注目も! 6月に価格発表、どんな声集まる?
かつて全盛だった「ステーションワゴン」なぜ人気低下? 国産ワゴンは絶滅寸前!? それでもワゴンが良い理由とは
プリウス後席ドアに13万台のリコール! 暫定的に手動開閉に! ところでプリウス後席ドアって手動でどう開けるの?
みんなのコメント
新型油冷なんて他メーカーだったら値上げの言い訳に使うと思うけど。