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「最新モデル試乗」より目立つ!ワイルドなトヨタ・ハイラックスの豪快な走り

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「最新モデル試乗」より目立つ!ワイルドなトヨタ・ハイラックスの豪快な走り

最新モデルは、よりワイルドで安全にリファイン

 ハイラックスがマイナーチェンジした。ハイラックスは「タフなトヨタ」を代表するワールド・ピックアップ。「イノベイティブ・インターナショナル・マルチパーパスビークル」をコンセプトに開発され、日本にはタイ工場生産車が輸入される。

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 改良ポイントは、内外装のリフレッシュと、エンジンの改良、そして安全装備の充実。2.4リッター直4ディーゼルは各部がリファインされ、アイドリングストップ機構を新搭載。150ps/3400rpm、400Nm/1600~2000rpmのスペックはそのままに、燃費を従来比で約15%改善した。WLTCモード燃費は11.7km/リッター。安全装備は上級グレードのZにプリクラッシュセーフティと車線逸脱警報、クリアランス&バックソナーを標準装備している。

 試乗車は精悍な印象のダークブルーマイカのZ。実際に対面すると、その堂々とした体躯に圧倒される。ボディサイズは全長×全幅×全高5345×1855×1800mm。日本の道路環境で使うには注意が必要な大きさだ。
 とはいえ、5名乗りのキャビンと、広いラゲッジ空間(最大積載量500kg)を組み合わせたわりには、適度なサイズにまとめたというべきだろう。なにより魅力的なのは、スタイリッシュなこと。力強くアクティブな造形は、通常のSUVでは得られない「自由な雰囲気」を発散する。

力強いパフォーマンス。加速力は十分以上!

 取り回し性は意外に良好。高めの着座位置の効果で、視界はワイド。バックカメラや新設定の前後ソナーが狭い場所での操作性をアシストする。最小回転半径は6.4mと、小回りは利かないが、慣れれば狭い道でも自信を持って操れた。

 走りは思いのほか力強く、洗練されている。2.4リッターディーゼルは、2.1トンのヘビーウエイトをものともしないパワーの持ち主。加速力は十分以上。アクセルを軽く踏み込むだけで周囲の流れに乗れ、高速道路での追い越しも自然にこなす。最新ディーゼルらしく静粛性が全般に高く、回転フィールが滑らかな点も長所だ。新型はアイドリングストップが装備され、環境への配慮も十分。6速ATがスムーズな変速フィールを提供することもあり、どこまでも走って行きたいと思わせる。今回の約200kmの試乗では、WLTCモード燃費とほぼ同等の11.6km/リッターの燃費をマークした。

4WDはセレクティブ式。乗り心地はちょっぴりハード

 駆動方式はセレクティブ4WD。FR/4WDハイ/4WDローはインパネ下部に配置されたダイヤルで切り替える方式。センターデフが未装備のため、4WDは基本的に雪道やオフロード用。通常はFRで走る。
 フットワークは高水準。安定性は高く、高速走行時の直進性も上々。ステアリングの反応はマイルドだが、山岳ワインディングロードも意のままにこなせた。並のSUVより骨っぽいが、それがドライビングの面白さを盛り上げる。

 ピックアップらしさを感じさせたのは乗り心地。空荷だった事情もあり、リアからつねにダイアゴナルなショックが伝わってきた。これは一般的な舗装路でも気になるレベル。スピードが上昇するとややフラットな印象に変化するが、ハードな乗り心地という印象はそのまま。終止、体が揺すられるので、少し疲れる。試乗車の走行距離はまだ1500kmほど。もう少し走り込めば、足回りがなじみ、快適性は改善されるのだろうか。
 ハイラックスは、いままでとは違う生活スタイルをサポートする自由な乗り物。道や使用シーンを選ばないマルチパーパス4WDだ。SUVやスポーツカーの次の選択肢として実に魅力的である。

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