ウイリアムズ代表、カルロス・サインツSr.のFIA会長選出馬を支持「彼はその役割にうまくフィットするはず」

　ウィリアムズのチーム代表を務めるジェームス・ボウルズが、カルロス・サインツSr.のFIA会長選挙への出馬を支持した。

　現ウイリアムズF1ドライバー、カルロス・サインツJr.の父であるサインツSr.が、現職のモハメド・ベン・スレイエムの対抗馬としてFIA会長選挙に出馬する可能性を検討していることが、先週『Motorsport.com』の独占インタビューによって明らかになった。

　息子がF1でレースをしていることから、利益の対立を招きかねないと主張する者もいるが、サインツSr.はそうした懸念については一蹴している。

　ボウルズ代表は、仮にサインツSr.がFIA会長に当選したとしても、それが息子に影響を与えることはないだろうという見解を示した。ボウルズ曰く、サインツSr.は息子のキャリア選択には干渉せず、それ以外の影響についてはチームが防火壁になる可能性があると説明した。

「もし彼が当選しても、私は（複雑な事態を招くとは）思わない」

　そうボウルズ代表はmotorsport.comを含むメディアに語った。

「まず第一に、カルロスはこのスポーツで40年の経験がある。もし機会があれば、いつでも彼と話をしてみてほしい。彼はこのスポーツがどのように組み立てられているのか、それがどのようにして現在の地位を築いたのか、そして実際にこのスポーツとその周辺で何が役立つのかについて、実に論理的な見解を持っているんだ」

「カルロス（サインツSr.）と一緒にいて気づいたのは、それが以前と違うのかどうかは分からないが、息子を一人前の男として認めていて、実際何も干渉していないということだ」

「彼が本当に楽しんでいるのは、ただクルマがコースを周回するのを見ることであり、それを可能にしたのは彼だと知ることなんだ」

「FIAの方向に進むと決めた場合、言うまでもなく彼はそこからさらに離れなければならない。だが我々は十分にファイアウォールとしての役割ができる自信があるので、問題にはならないと思う」



　ボウルズ代表は、サインツSr.が様々なモータースポーツに参加し、経験を積んでいることにより、会長候補として際立った存在になるだろうと付け加えた。

　サインツSr.は今後数週間、正式に立候補を表明する前に、スレイエム現会長に対抗できる支持を得られるかどうかを見極めることになる。

「私は、彼が（FIA会長に）うまくフィットすると思う。なぜならシンプルに、彼は世界選手権を何度か（WRCで2度）制覇しているし、モータースポーツに幅広く精通している。シングルシーターからラリーまで理解しているんだ。そしてすでに、スペイン国内のいくつかのモビリティ団体で会長を務めている」

「だからおそらく、これは一部の人が考えるほど大きなステップではないだろう。しかし、それが本当に進みたい方向かどうかを決めるのは彼次第だ」