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注目の香水ブランド、パルル モア ドゥ パルファムの調香師が教える“自由な香りの纏い方”

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注目の香水ブランド、パルル モア ドゥ パルファムの調香師が教える“自由な香りの纏い方”

先入観に捉われずにお気に入りの香りに出合うには? 注目のメゾンフレグランス、パルル モア ドゥ パルファムの創設者と調香師が、香りの楽しみ方と新作の魅力を語る。

グッチやボッテガ・ヴェネタ、クロエ、ディオールなど数々のラグジュアリーブランドで名香を手がけてきた調香師、ミシェル・アルメラックの息子ベンジャミン・アルメラックが2016年にパリのマレ地区で創業したパルル モア ドゥ パルファム(PARLE MOI DE PARFUM)。2018年に日本に上陸を果たし、香りの祭典「イセタン サロン ド パルファン」でもすぐに高感度なフレグランス愛好者たちを魅了した。創設者ベンジャミンの兄であるロマン・アルメラックも次世代パフューマーとして注目される、気鋭のフレグランスメゾンだ。

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そんなパルル モア ドゥ パルファムに、この春新たな2つの香りが登場する。新作発表に合わせて来日した創設者のベンジャミンと兄でパフューマーのロマンに、上手な香りの纏い方と新作の魅力について訊ねた。

──“香りのある人生”をどのようなものとして捉えていますか?ベンジャミン:ひと言でいうとそれは「悦び」です。絵画や写真といったアートや音楽と同じで、香水がなくとも人は生きていけます。でも多くの人が音楽やアートに全く触れずに生活することはできないですよね?それらと同じようにそばにあることで人生がより豊になる、それが香水のある生活だと思います。アートは部屋の中に飾って眺めるものですが、香水は身に纏って外に出ることもできるし、周囲の人にポジティブなイメージを与えたりアピールすることもできる。シーンや気分によって好きなものに手軽に使い分けられるのも、フレグランスのすばらしいところだと思います。

──おすすめのフレグランスの纏い方は?ロマン:いちばん大切なのは、流行に流されないこと。ブランドやトレンドだけに捉われずに、できるだけたくさんの香りを試して本当に自分に合った香りを見つけてみてください。性別や年齢によってこの香りでなければいけない、このブランドでなければいけないということはありません。纏い方はシャワーを浴びた後に胸元の肌に2プッシュから始めてみてください。服を着てから胸元に2プッシュするのもおすすめです。

よりしっかりと香らせたいときは手首の裏や耳の後など、体温が高いポイントにつけるのもいいでしょう。最初は体の色々な場所につけてみて自分の好きな香り方をするのはどこなのか探ってみてください。つける量は多くても全身に4プッシュまで。パルル モア ドゥ パルファムの香りは持続性が高いので、朝つけたら夕方まで付け直しが不要です。夜に別の香りをつけるのなら、肌に残っている香りをしっかり落としてからつけるようにしましょう。

新作はベチバー×ホワイトフラワーで光と影のコントラストを表現ロマン:「ブロッサムズ スモーク」は白と黒、明るさと影のコントラストを表現した、スモーキーかつアーシーなウッディ アンバリーの香調です。ベチバーはよりスモーキーでウッディな印象が際立つインドネシア・ジャワ産のものを使用し、ホワイトフラワーアコードはジャスミンとネロリのふわっとした明るさが漂ってくるように組み立てています。トンカビーンとバニラがベチバーとホワイトフラワーのコントラストを和らげるように余韻を残します。トップノートはベチバー、ミドルノートはホワイトフラワーアコード、ベースノートにトンカビーンとブルボンバニラという構成ですが、3段階のノートよりもコントラストを強調しました。センシュアルでいて心地良さや躍動感もあり、自信を持ちたいときや気合を入れて臨みたいときに纏うのがおすすめのマスキュリンな香りです。

オレンジの爽快感とエナジーが弾ける柑橘系の最新作ベンジャミン:製品名の通り、オレンジが主役の新作はこれまでの柑橘系の香りにない弾けるような爽やかさが特徴です。冬が明けて暖かな春になり、屋外で朝食を摂ったときに飲んだフレッシュなオレンジジュースと肌に差す太陽の光からインスピレーションを得て父ミシェルが調合したシトラス スパイシーの香調です。オレンジはバレンシアオレンジ、カリフォルニアオレンジの2種類をベースに、ビターオレンジを加えて果皮の香りまで表現しました。またオレンジの酸味を表現するためにジンジャーを、軽やかなスパークリング感を出すためにプロセッコアコードを組み合わせています。

──男性に人気の香りTOP3は?ベンジャミン:ジェンダーレスなブランドですが、男性に人気が高いのは「トムボーイ ネロリ」、「ウッディ パーフェクト」、「ウェイクアップ ワールド」です。「トムボーイ ネロリ」はネロリとアンバーを組み合わせたモダンな柑橘系の香りで、Tシャツやデニムといったカジュアルなスタイルにもマッチします。「ウッディ パーフェクト」は、全ラインナップの中でも特に自由を象徴する香りでコーヒーとベチバー、レザーやタバコの香りをミックスしてライダースジャケットのような武骨な雰囲気を表現しました。「ウェイクアップワールド」はまさに目が覚めるようなシトラスが特徴の柑橘系で、父ミシェルの自信作。ベルガモットなどのシトラスのトップノートの後にはグリーンアップル、ターキッシュローズ、バニラの余韻が続いていきます。

──ミシェル氏が手がけるラグジュアリーブランドの香りづくりとパルル モア ドゥ パルファムの香りづくりの違いは?ロマン:父のミシェルはラグジュアリーブランドとパルル モア ドゥ パルファムどちらの仕事でも熱量は変わりませんが、パルル モア ドゥ パルファムではベンジャミンが香りのコンセプトやアイデア、方向性を提案してくれます。家族でやっているからこそ、コミュニケーションが密でスムーズにおこなえるのは他のブランドにはないメリットだと思います。適切な方法で調達した原料を厳選し、他ブランドよりも素材の数を絞り込み、“組み合わせの妙”で新しい香りを生み出しているのも特徴です。父のこれまでの成功体験を繰り返すのではなく、思いついたことは全てやってみて試行錯誤することで今までにない新しい香りが誕生しています。

取材と文・菊池琢也

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