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なぜ売れる? 中国EV販売台数、前年比150%以上増 飛躍的成長の背景にあるものとは

世界最大の市場で新エネ車が売れまくる

2021年、世界最大の自動車市場における電動モデルの販売は大きな成長を遂げた。中国の自動車業界の公式発表によると、プラグイン・ハイブリッド車とEVの国内販売台数は、2020年比で158%という驚異的な伸びを記録したことが明らかになっている。この数字の背景には何があり、誰が勝者となったのだろうか?まず、データから見てみよう。

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1. 中国では、バッテリーEVとプラグイン・ハイブリッド車を合わせた新エネルギー車(NEV)の総販売台数が352万台を突破し、世界全体の半分強を占めた。

2. ウーリンのミニEV 1車種だけでその約12%を占める。

3. 電動モデルのマーケットリーダーであるBYDは、60万台以上のNEVを販売した。

4. 中国の全自動車販売台数に占めるNEVの割合は13.4%。

2025年までに新車販売台数の20%をNEVにするという中国当局の目標は、単月で見れば11月、12月ともに達成しており、2022年に3年前倒しでの目標達成も射程圏内に収めている。

実際、2021年の驚異的な成長は、10年以上にわたる投資と補助金によって、自動車メーカー、バッテリーサプライヤー、インフラなど総額500億ポンド(約7.8兆円)を超える自国産業が発展したことに根ざすものであることを認識する必要があるだろう。

欧州にも進出する新興ブランド

中国政府は2020年に予定していたEV補助金の廃止を延期したが、それでも昨年は30%削減され、現在では購入資金のごく一部を支えるに過ぎない。

一方で、EVの注目度向上、大都市におけるICE車のナンバープレート規制、ますます多様で高性能になっていく製品群、初めて海外の競合他社と同等と見なされた国産ブランドなど、国内消費者は熱狂の嵐に乗っている。

昨年末に高級EVブランド「Zeekr」を立ち上げたジーリー集団のPRディレクター、アシュリー・サトクリフ氏は、「中国の消費者は、さまざまな側面から新エネルギー車に対する関心を高めている」と指摘する。

Zeekrは、AVATR、Aion、Voyah、Oraなど中国の大手自動車メーカーから発売された、あるいは発売が予定されている数多くのEV商品の1つに過ぎない。Oraが今年、欧州市場に参入するのも、中国の自動車産業が自信を深めていることの表れである。

欧州市場参入の動きを見せているのは古参メーカーだけではない。現在ノルウェーに進出し、2022年にはさらなる欧州進出を計画しているEV新興企業のニオ(Nio)とシャオペン(Xpeng)も、2021年に大幅な販売増を記録した。

中型SUVの「ES6」が2021年の総合ランキングで19位を獲得したニオは、通年で109.1%の販売増。ライバルのシャオペンはセダンの「P7」が同ランキング13位に入り、市場を圧倒する263%の販売増を見せた。

NEVの幅広い市場での成功について、シャオペンの副会長兼社長であるブライアン・グー氏は次のように述べている。

「この普及率を大きく動かしたのは、非常に優れたスマートなEV製品の提供と、顧客の認識と需要の拡大、そして常に新しい製品を受け入れる中国の消費行動です」

国内メーカーを選ぶ若い消費者

シャオペンにおいては、研究開発部門のスタッフが全従業員(4000人以上)の40%超を占めている。また、シャオペンはテスラを除く世界的な自動車ブランドで唯一、主要ソフトウェア技術を完全に自社開発していると主張している。

テスラの元社員はかつて、「テスラは自動車会社ではなく、自動車を製造する技術会社だ」と述べていたが、この技術主導型のEVブランドは、もはや海外ブランドに自動的に目を向けなくなった若い消費者の関心を集めているのである。

調査会社Sino Auto Insights社の創設者であるテュー・リー氏は、「15年前はロゴが商品を売っていましたが、今では多くの人がニオやシャオペンに乗ることを誇りに思い、喜んでいます。デジタルネイティブ世代は、自分たちの親よりも国内ブランドに対してはるかに受容的です」と述べている。

テスラがEV販売チャートでウーリン・ミニEVに次ぐ2位と3位を獲得し、モデルYとモデル3がそれぞれ12万台以上売れたことは注目に値する。しかし、テスラが中国で海外ブランドの旗を掲げた一方で、フォルクスワーゲンのIDシリーズは、スタートが遅かったとはいえ、あまり関心を集めていないようだ。

フォルクスワーゲンは2021年のIDシリーズ販売台数を8万~10万台と見積もっていたが、結果は7万台強にとどまっている。今年は、同じ海外勢であるフォードとキャデラックが新型SUV(マスタング・マッハEとリリック)で新たな競争を繰り広げることから、フォルクスワーゲンにとって重要な年となるだろう。

人々の移動を支える安価な小型EV

2021年の数字はウーリン・ミニEVのインパクトの大きさを抜きにしては語れない。

2020年半ばに発売されたミニEVは、初代フォルクスワーゲン・ビートルやT型フォード以来とも言えるクルマで、中国の若い消費者に安価な移動手段を提供したのだ。60万円程度という安価に刺激され、2021年には40万台近くが売れており、特に攻略が難しいとされる35歳以下の女性からの人気が大きかった。

また、カスタマイズオプションの豊富さや、間もなく発売されるカブリオレ仕様も高い関心を集めている。リー氏は、「ウーリン・ミニEVは可能性を秘めた小さな列車です。熱いスタートを切り、今も勢いが衰えていません」と話す。

リー氏は中国国内の都市のレベル(1~5線)に言及し、「2線以下の都市に住む中国人がまだ何億人もいることを人々は忘れている」と付け加えた。都市はGDP、政治、人口に基づいて階層分けされており、サウスチャイナ・モーニング・ポスト紙によると、1線都市は北京、上海、広州、天津、重慶の5都市のみで、さらに30都市が2線であるとされている。中国には人口100万人以上の都市が160以上あり、ミニEVは多くの人々の心をつかんでいるのだ。

業界の専門家は、中国における電動モデルの需要は2022年も引き続き高まり、販売台数は600万台弱に達すると予測しているが、中国乗用車協会(CPCA)はEVに必要な主要部品の不足が続いていることに注意を呼びかけている。

同協会はNEV 400万台分しか供給できないとの見通しを示し、「自動車市場の成長を妨げていた自動車用半導体の不足は、まだ緩和されていない。売れ筋モデルは、生産を強化し受注残を処理するために、まだチップを必要としている」と述べている。

しかし、1つだけ期待できることがあるとすれば、中国における競争力を増した電動モデルの選択肢は、2022年も広がり続けるということだ。

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