現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > クルマの窓の「くるくるハンドル」なぜ消えた? 当時の「アナログ感」を懐かしむ声も

ここから本文です

クルマの窓の「くるくるハンドル」なぜ消えた? 当時の「アナログ感」を懐かしむ声も

掲載 131
クルマの窓の「くるくるハンドル」なぜ消えた? 当時の「アナログ感」を懐かしむ声も

■クルマの窓の「くるくるハンドル」なぜ消えた?

 現在新車で販売されているクルマにおいて、窓ガラスの開閉は、スイッチひとつで行う「パワーウインドウ」が標準装備される機能として定着しています。

【画像】これが今は見ない「昔のクルマの定番装備」です!(12枚)

 運転席からすべてのドアの窓を操作できる利便性は、もはや手放せない必要不可欠なものとなったと言えるでしょう。

 しかし数十年ほど前まで時間を遡ると、窓の開閉は乗員自身の物理的な力に頼る手法が主流でした。

 その際に使用されていたのが、ドアの内張りに取り付けられたウインドウレギュレーターの操作レバー、通称「くるくるハンドル」です。

 ドアの内部には、重量のある窓ガラスを上下に昇降させるためのアームやワイヤーを用いたウインドウレギュレーターという機械装置が組み込まれています。

 かつてのクルマは、この装置のギアを人力で回してガラスを動かしていました。

 そのための持ち手がくるくるハンドルであり、とくに窓を完全に閉め切る最後の数センチでは、それなりの腕力を必要とするモデルも存在。

 昭和から平成初期にかけて、大衆車の多くはこの手回し式が基本であり、電気で動くパワーウインドウは高級車や一部の上級グレードにのみ許される特別な装備だったのです。

 その後、モーターの小型化や電子部品の製造コスト低下が進んだことで、パワーウインドウは軽自動車やコンパクトカーにも急速に普及。

 運転席から遠くの窓を自由に操作できる圧倒的な利便性や、ドアパネルから出っ張るハンドルのないすっきりとした内装デザインが好まれた結果、手動式の窓は乗用車のカタログから次々と姿を消していくことになりました。

 しかし、このくるくるハンドルが完全に絶滅したわけではありません。

 現在でも、一部のモデルや商用車、あるいは海外向けの廉価なピックアップトラックなどにおいて、手回し式の窓があえて採用され続けています。

 その主な理由と、くるくるハンドルのメリットは、製造コストの削減や車体の軽量化だけではありません。

 電気を使用しない純粋な機械式構造であるため、過酷な使用環境下での故障リスクが極めて低く、万が一車両が水没したりバッテリーが完全に上がってしまったりするような緊急事態でも、確実かつ速やかに窓を開けて脱出できるという安全上の大きな利点が存在するのです。

 こうした懐かしいくるくるハンドルの話題がSNSなどインターネット上のコミュニティで取り上げられる度に、幅広い世代から様々な反響が寄せられます。

 当時を知る世代のドライバーからは、「うおお…懐かしすぎて涙が出そう」「子どもの頃、クルマの窓はハンドルをくるくる回して開けるのが普通だったな~」「パワーウインドウを真似してスムーズに窓を上下させる遊びが楽しかった」といった幼少期の思い出を語る声や、「真夏の炎天下にクルマを停めておくと、あのハンドルが火傷しそうなほど熱くなって、窓を開けるのが大変だった」「それも全部含めて当時のクルマの味だったんだよなあ!」など、不便さすらも良き思い出として振り返るコメントが多数。

 一方で、生まれた時からパワーウインドウしか知らない若い世代からは、「えっ、クルマの窓って人力で開けてたの?」「逆に新鮮でカッコいいかも」「エンジン切っても動かせて故障しないとか、むしろ優れてないか」という驚きの声や、アナログな操作感を新鮮に感じたという意見も見受けられます。

 指先ひとつで何でも操作できる現代の技術は確かに素晴らしいものですが、自らの手で機械と対話するように窓を開け閉めしていたアナログな時代には、今のクルマにはない独特の温もりがありました。

 ドアの内側でひっそりとドライバーを支え続けた小さなハンドルは、クルマの進化の歴史を物語る愛すべきパーツとして、これからも記憶の中でくるくると回り続けることでしょう。(くるまのニュース編集部)

文:くるまのニュース くるまのニュース編集部
【キャンペーン】8月の毎週金・土・日はガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

【クシタニ新作】ニューエラ限定キャップ&BOA搭載の新型シューズ2選!夏ツーリングから街乗りまで活躍する注目アイテム
【クシタニ新作】ニューエラ限定キャップ&BOA搭載の新型シューズ2選!夏ツーリングから街乗りまで活躍する注目アイテム
WEBヤングマシン
ポルシェのヴェアラインが2度目のフォーミュラE王者獲得。GEN3 Evo最後のレースでバーナードが最年少優勝
ポルシェのヴェアラインが2度目のフォーミュラE王者獲得。GEN3 Evo最後のレースでバーナードが最年少優勝
AUTOSPORT web
ドア&エアコン付きゴルフカート、国内初の100台規模導入…アコーディア・ゴルフとPGM
ドア&エアコン付きゴルフカート、国内初の100台規模導入…アコーディア・ゴルフとPGM
レスポンス
ギャランVR-4の魂をEVへ。ミツビシ、新型SUV『ASX VR-e』をオセアニアに投入
ギャランVR-4の魂をEVへ。ミツビシ、新型SUV『ASX VR-e』をオセアニアに投入
AUTOSPORT web
SUVを限界までローダウン。22インチを飲み込む50系RAV4の足回り
SUVを限界までローダウン。22インチを飲み込む50系RAV4の足回り
Auto Messe Web
【トライアンフ】TNR2026に新企画! 100名限定「ジェントルマンツーリングパレード in TNR2026」を開催
【トライアンフ】TNR2026に新企画! 100名限定「ジェントルマンツーリングパレード in TNR2026」を開催
バイクブロス
幸運? 強運!?「戦後も残った旧日本海軍の軍艦3選」旧日本海軍の艦艇らしからぬ“新たな任務”を担い現存している船も
幸運? 強運!?「戦後も残った旧日本海軍の軍艦3選」旧日本海軍の艦艇らしからぬ“新たな任務”を担い現存している船も
乗りものニュース
ホンダ新型「CB400SF E-Clutch」まもなく登場 人気のカラーや予約状況は?
ホンダ新型「CB400SF E-Clutch」まもなく登場 人気のカラーや予約状況は?
くるまのニュース
AI自動運転バス「RoboBus」、東京ドイツ村で実証実験へ…観光周遊から夜間無人警備まで
AI自動運転バス「RoboBus」、東京ドイツ村で実証実験へ…観光周遊から夜間無人警備まで
レスポンス
三菱ラリーアート『トライトン』、2年連続の総合優勝…AXCR2026
三菱ラリーアート『トライトン』、2年連続の総合優勝…AXCR2026
レスポンス
JR東日本、記録的豪雨で“線路が宙に浮いた”外房線の現状を公開 復旧はいつに? 「代行バスも走行NG」の区間も
JR東日本、記録的豪雨で“線路が宙に浮いた”外房線の現状を公開 復旧はいつに? 「代行バスも走行NG」の区間も
乗りものニュース
バイク王が3.9%低金利ローンの販売キャンペーンを10/18まで実施中!
バイク王が3.9%低金利ローンの販売キャンペーンを10/18まで実施中!
バイクブロス
カルノリレンタカー、名古屋西区店オープン…浅間町駅徒歩3分
カルノリレンタカー、名古屋西区店オープン…浅間町駅徒歩3分
レスポンス
新型エルグランドのすべて《純正カスタマイズモデル by NMC》
新型エルグランドのすべて《純正カスタマイズモデル by NMC》
グーネット
乗ったら“別モノ級”に進化! 航続734kmのトヨタ新型BEV「bZ4Xツーリング」の実力がスゴい
乗ったら“別モノ級”に進化! 航続734kmのトヨタ新型BEV「bZ4Xツーリング」の実力がスゴい
ベストカーWeb
9月から「現金NGのバス」大幅に拡大! 東京23区内は“ほぼ全路線” 京王バス
9月から「現金NGのバス」大幅に拡大! 東京23区内は“ほぼ全路線” 京王バス
乗りものニュース
なぜ地方の路線バスは「見えない存在」にされてしまうのか? 45%の業務削減が示す、崩れ始めた“紙とExcel”の前提
なぜ地方の路線バスは「見えない存在」にされてしまうのか? 45%の業務削減が示す、崩れ始めた“紙とExcel”の前提
Merkmal
「Lamborghini Revuelto Miura 60° Homage」誕生! ランボルギーニがミウラ誕生60周年を祝う99台限定のレヴエルトを発表
「Lamborghini Revuelto Miura 60° Homage」誕生! ランボルギーニがミウラ誕生60周年を祝う99台限定のレヴエルトを発表
AutoBild Japan

みんなのコメント

131件
  • たく
    助手席や後席は遠隔で操作できなきゃ不便だけど、運転席の窓はくるくるハンドルで良いんだけどな
  • ねこにごはん
    廉価な商用車はフツーに手動式。懐かしいという感覚は無い。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村