8月23日(日)、三重県・鈴鹿サーキットで2026スーパーGT第5戦の決勝レース(300km)が行われ、GT300クラスはPACIFIC ウマ娘 NAC BMW(冨林勇佑/藤原優汰)がポール・トゥ・ウイン。チームとドライバーにとって初の表彰台を優勝で飾った。
8月を迎え、第3戦セパンの延期による3カ月のインターバルが空けた2026スーパーGT。8月初旬の第4戦から3週間後に迎えた第5戦は、真夏の鈴鹿を舞台に争われた。
22日(土)の予選では、BMW M4 GT3 EVO×ミシュランタイヤという新パッケージで今季を戦っているPACIFIC ウマ娘 NAC BMWが初のポールポジションを獲得。2番手にD’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)、3番手にSUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)、4番手にSyntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)とダンロップタイヤ勢が上位につけた。
13時35分、気温34℃/路面温度49℃という暑さの中、300kmのレースがスタート。まずはPACIFIC BMW藤原が先頭を守り、クラッシュ等なくクリーンに展開していく。3番手スタートのスバルBRZの井口が2番手を狙ってDステーションの藤井のインに飛び込んだが、サイド・バイ・サイドのバトルの末、S字カーブの入り口で藤井が2番手をキープした。
序盤は首位PACIFIC BMWを駆る藤原のペースが良く、D’station Vantage藤井に対して毎ラップごとに1秒弱のリードを稼ぐ好走を披露。一方、Syntium LC500の吉本は、スバルBRZ井口がスプーンカーブでわずかにオーバーランした隙をついて3番手に浮上する。
中団では、HYPER WATER INGING GR86 GTの卜部和久とUNI-ROBO BLUEGRASS FERRARIの片山義章が1コーナーの飛び込みでわずかに接触したか、UNI-ROBO FERRARIがランオフエリアにはみ出してポジションダウン。またK-tunes RC F GT3の新田守男はS字カーブ入り口で他車に押されて姿勢を乱し、わずかに芝にコースオフしたのちスロー走行となり、1度ピットインしたのちコースに戻った。
4番手にダウンしたスバルBRZの井口はペースが苦しく、13周目にはUPGARAGE AMG GT3の小林崇志にポジションを奪われて5番手にダウンしてしまう。さらに14周目になると背後には、スタートから1ポジション上げてきたPONOS FERRARI 296 EVOの川端伸太朗が迫り、NIPPOコーナーで追突されてスピンアウト。グラベルにスタックしてしまったため、レースはフルコースイエロー(FCY)が導入。ただオフィシャルの牽引ですぐにコースへ復帰し、FCYは1周以内に解除された。
波乱もつゆ知らず、PACIFIC BMW藤原は6~7秒のリードをキープしながら着々と周回。16周目終わりには2番手Dステーション藤井がピットインしチャーリー・ファグに交代。以降1周ごとに、6番手のCARGUY Ferrari 296 GT3 EVOが梅垣清からザック・オサリバン、Syntium LC500が吉本から河野駿佑、翌周にはUPGARAGE AMGが小林から新原光太郎、PONOS FERRARI 296が川端から篠原拓朗へ続々と交代する。
ピットアウト後の“ウラ”の順位ではSyntium LC500河野がリードし、次ぐ位置にCARGUY Ferrari 296オサリバン、UPGARAGE AMG新原がつけ、DステーションVantageファグはサクセス給油リストリクターの影響からか2台に先行を許す結果となった。
一方、“オモテ”の首位PACIFIC BMW藤原は23周目にピットインし冨林に交代、Syntium LC500河野の10秒ほど前でコースインし第2スティントを開始した。さらに29周目終わりには、トップまで上がってきたポイントリーダーのGreen Brave GR Supra GTがピットインし、野中誠太から吉田広樹に交代。第4戦富士で成功させた前2輪交換作戦を採り、ウラの上位集団に割って入る形で合流し、フロントタイヤが温まるころには7番手から第2スティントを開始した。
レース終盤に差し掛かる35周目ごろには、首位のPACIFIC BMW冨林が15秒ほどにリードを広げる一方、CARGUY Ferrari 296オサリバンとUPGARAGE AMG新原の3番手争いがヒートアップ。2台は1秒を切るギャップで周回を重ねながら、次第に2番手Syntium LC500河野に追いつき、3台による2番手争いの様相を帯びていくことに。3台のギャップがそれぞれ1秒以内に詰まった中、追いかけるCARGUY Ferrari 296オサリバンとUPGARAGE AMG新原はプレッシャーをかけながら2番手Syntium LC500河野を追いかける。
そんななか、6番手を走行していたJLOC Lamborghini GT3の元嶋佑弥がデグナーカーブ周辺でスローダウン。ステアリング系のトラブルとのことで、スローペースでピットに戻り、そのままガレージインしてリタイアとなった。
残り8周、6番手を走っていたGreen Brave Supra吉田が、デグナーカーブふたつめのブレーキングで背後からGT500の接触を受け、スピンアウト。すぐにコースに復帰できたものの、ヒットされた右リヤにダメージが残ったようで、緊急ピットインし右リヤタイヤのみを交換してコースに戻った。
さらに残り6周に入ると、2番手を走っていたSyntium LC500河野が右フロントタイヤのスローパンクチャーで緊急ピットイン。タイヤを交換しピットアウトしたが13番手にダウンしてしまった。
そして迎えた残り5周、右リヤタイヤを交換して走っていたGreen Brave Supra吉田が130Rで姿勢を乱し、アウト側のスポンジバリヤに単独クラッシュ。大きく乗り上げてルーフから落下し、反動で回転してタイヤを下に着地。レースはすぐにセーフティカー(SC)導入となった。
現場にはすぐにオフィシャルが到着し吉田を救助。自力で歩いてコースサイドに避難する姿が中継映像でも確認されており、レース後のメディカルチェックでも無事が確認された。
レースは残り5周だったが、それでもマシンの回収やスポンジバリアの修復に時間を要し、最終的にはSC先導下でチェッカーフラッグが振られた。これでPACIFIC BMWがポール・トゥ・ウインを達成、チームとドライバーにとって初のGT300優勝を果たした。2位はCARGUY Ferrari 296、3位はUPGARAGE AMGとなり、FIA-GT3マシンが表彰台を占める結果となった。
スーパーGTの次戦は9月19~20日、宮城県・スポーツランドSUGOで開催される予定だ。
[オートスポーツweb 2026年08月23日]
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みんなのコメント
これじゃスバルがスーパーGTから撤退してしまうよ…