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身近なところで活躍中!ビジネスバイクにはどんな種類があるのか

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身近なところで活躍中!ビジネスバイクにはどんな種類があるのか

■身近で活躍するビジネスバイクたち

 バイクは交通の足としてのみでなく、ビジネス用として私たちの生活のさまざまな場面で活躍しています。どんな役割を持った車両が、どのような働きをしているのでしょうか。そもそも正確な定義はありませんが、ユーザー個人の日常的な交通手段ではなく、ビジネス用途で使用される車両が「ビジネスバイク」と呼ばれています。

衝撃!バイクの2035年問題を知っていますか?

 耐久性や利便性に優れたモデルが採用されており、私たちの身近なところでも数多くのビジネスバイクが活躍しています。メンテナンス等の維持費が低くおさえられるのも特徴のひとつで、業務によって異なるニーズにも柔軟に対応しています。

 まず、日常生活で最も目にするビジネスバイクとしては、郵便や新聞配達用のバイクが挙げられます。これらのバイクは1回あたりの走行距離は短いものの、トータルでは相当な距離を走ること、毎日使用することなど、バイクにとっては厳しい条件で使用されます。

 そのため、1回の給油で長い距離を走れる燃費性能の高さや、トラブルや故障が少なくメンテナンス費用をはじめとした、維持費の安さが重視されます。

 車種には、ホンダの「スーパーカブ」が幅広く認知されていますが、かつてはライバル車としてヤマハの「メイト」なども広く利用されました。

 ふたつ目の例は、ピザなどの宅配サービスです。配達用途の中でも、ピザに代表される宅配サービスでは、三輪車のトライクを見かけることも多くなりました。食品は特に丁寧に扱う必要があるため、安定した走行が可能なモデルが多用され、天候に左右されず使用できるルーフの付いた車両も多いです。

 また、短時間の走行が多いこと、主に街中で使用されることなどから、近年では電動バイクの導入も進んでいます。

 3つ目の例は、警察用車両です。耐久性に優れるモデルは警察用車両としても採用されており、特に「白バイ」と呼ばれる交通取締用自動二輪車は、幅広く認知されています。日本の白バイは装備や規格が警察庁で決められており、主に排気量400cc以上の大型自動二輪車が使用されています。

 走行性能自体はベース車両と大きな違いがありませんが、速度計測装置や赤色回転灯、スピーカー、無線機など交通取締の際必要となる装備が追加されています。

 警察用車両としては黒バイと呼ばれるものもありますが、必ずしもブラックボディのバイクとは限りません。もともとは、和歌山県警が暴走族対策に導入した「黒豹隊」バイクに端を発しており、そのあと全国で覆面車両として使われるようになったため、黒バイという通称がついています。

 また、白バイはかつて赤色のボディだったため、赤バイと呼ばれていたこともありますが、後述する消防の赤バイとは全く別の役割を持った車両です。

 4つ目の例は、火事をはじめとした災害時に活躍する「赤バイ」です。消防車両のひとつである赤バイは、火災現場や災害現場での活動という役割を担います。

 高速道路での火災や、緊急用車両が通れない場所で適切な対応ができるように、迅速性・機動性が求められています。加えて、災害時に給油ができなくなる事態も想定し、燃費性能の高さも欠かせません。また、赤バイは消防団への配置も進められており、全国47都道府県の消防学校には250ccのオフロードバイクを2台ずつ設置するとともに、消防団員を対象とする教育訓練にも力を入れています。

 最後の例として挙げられるのは、自衛隊バイクです。自衛隊がバイクを所有しているということに驚きを感じる人もいるかもしれません。しかし、「偵察用オートバイ」という正式名称のバイクが存在します。

 偵察用オートバイは、陸上自衛隊の情報収集任務にあたる第1偵察隊で、偵察用や駐屯地への連絡、災害時の被害状況確認などの用途で使用されています。また、ベース車両にはカワサキのオフロードバイクである、「KLX250」が採用されています。

 様々な走行条件に対応するため、ライトガードやエンジンガード、リヤガードなどの専用パーツが装着されているのが特徴です。

 さらに、各種備品などを搭載するためのキャリヤや専用のランプ類、消音機能を強化したマフラーなども装備されており、適切に任務を遂行するためのカスタムが施されています。

※ ※ ※

 ビジネスバイクは、その名のとおりビジネス用途で使用されますが、一口にビジネスと言っても、その分野は多岐にわたります。用途に限らず共通しているのは、頑丈で壊れにくいという点や燃費性能の高さで、ユーザーが自らの業務に専念できる一台に仕上がっています。

 日々の生活でよく目にするバイクだけでなく、公的機関の特殊車両ベースとしてもビジネスバイクは重用され、隠れた存在として私たちの安全で快適な暮らしを見守ってくれています。

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みんなのコメント

5件
  • 昔、交番にレッグシールドのついたCD50?90?があった。最近は近所の交番、カブ110だな。
  • あのボックスの大きさでは、全輪が浮き上がらないか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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