ピレリは、2026年に向けてC6タイヤを改良することを誓った。同社の最新かつ最も柔らかいこのタイヤが、大半のチームにとって、予選とレースの両方で機能させるのが難しすぎるということが判明したためだ。
これまでC6タイヤが投入された3回のグランプリにおいて、予選Q3で全員がC6を使用したのは第8戦モナコGPだけで、第7戦エミリア・ロマーニャGPと第10戦カナダGPでは、数人のドライバーがより硬いC5タイヤでの走行を選択した。ジョージ・ラッセル(メルセデス)はこれがよい選択であることを2度証明し、カナダGPでポールポジションを獲得した。
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オーストリアGPを前に、ピレリのモータースポーツディレクターのマリオ・イゾラは次のように説明した。
「カナダでは一部のチームとドライバーが、予選でC5を使用することを好んだ。彼らにとってより快適に感じられたためだ。しかし、これにより異なる状況が生じた。チームがミディアムとハードのタイヤセットをより多く用意してレースに臨んだことも要因となった」
メルセデス、レッドブル、アストンマーティンが予選でC5を使用したのは、予選でパフォーマンスを上げるためというよりも、フェラーリやマクラーレンとは異なるレース戦略を持っていたためだとイゾラは考えている。
「通常、予選でソフトタイヤのみを使用する必要がある場合、レースで使用するのにハード1セットとミディアム2セットか、ハード2セットとミディアム1セットかを選択しなければならない。これでは、レースでハードとミディアムを使いたい場合に、戦略的な柔軟性を完全に得ることができない」
「しかし、カナダでは一部のドライバーがミディアムで予選に出たおかげで、それをレースに持ち込むことができた。そして、我々はさまざまな戦略を目にした」
そのためイゾラは、「私の考えでは、C6コンパウンドは特にカナダでその機能を発揮した。予選は好調だったと思う」と主張したが、新コンパウンドの導入の際、物事は予想されたほど順調ではなかったことを認めた。
「C6はC5に非常に近いが、動作が異なり、チームはそれを完全に理解するのに苦戦している。彼らはC5のことをはるかによく理解しており、そのことがドライバーにさらなる自信を与えている」
「しかし、C6のパフォーマンスはわずかに優れている。C6の最高のパフォーマンスを発揮することができれば有利になるが、そうするのが難しい場合もある」
しかしこの発言の後も、イゾラはC6の今後の使用については現在検討中であり、次回使用されるのは、シンガポールとその後のラスベガスのみになる可能性があるという。
「総レース時間のなかの差を小さくし、多様な戦略を最も多く提供できる選択肢を見つけるために、我々はシミュレーションを行う予定だ。アグレッシブすぎる可能性があるため、シンガポールで再度使用するかどうかはわからない。非常に低温になるラスベガスでは、使われる可能性もある」
それでも、新しいテクニカルレギュレーションによって完全に新しいタイヤが要求される2026年に、6種類のコンパウンドを用意する計画は依然として順調に進んでいるということだ。
「将来的にはC5に比べてより大きなギャップがあるC6が欲しい。今は0.2秒くらいだが、少なくとも0.5秒には到達する必要がある。異なる戦略を生み出すために、現在のコンパウンドと同様のデグラデーションレベルを持ちながらも、さらにアグレッシブなコンパウンドを開発することが、我々の目標だ」
[オートスポーツweb 2025年06月27日]
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