2025年4月24日(現地時間)、中国・上海で開幕した上海モーターショー(5月2日まで)で、日産初となるプラグインハイブリッドのピックアップトラック「フロンティア プロ(Frontier Pro)」が世界初公開された。あわせて、近日中に中国市場で発売される予定の新型EVセダン「N7」の詳細な内容が明らかになった。
「Rugged tech」をコンセプトにしたモダンな外観が特徴
「フロンティア プロ」は日産自動車と中国合弁会社である鄭州日産(ZNA)が開発した、日産初となる電動ピックアップトラック。デザインは日産の上海デザインチームが担当し、「Rugged tech(たくましくかつ先進的)」をコンセプトに、モダンな外観と広々として洗練された室内空間を両立している。
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そのデザインは1980年代の日産D21型ダットサントラックのフードに開いた特徴的な3つのアインテークをオマージュし、フロントLEDライトを活用してフロンティアらしさを先進的に表現したものだという。
パワートレーンには、1.5Lターボチャージャー付き4気筒エンジンと高出力電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドを採用。システム全体で300kW以上の出力と最大800Nmのトルクを発揮し、市場投入にあたっては、EV走行時の最大航続距離135kmを目指すとしている。
シャシは、高いオフロード性能を実現するために、5リンクリアサスペンションと前後輪のトルク配分を自動で制御する「Intelligent All-Wheel Drive」に加え、電動メカニカルリアデフロックを採用。ドライバーは走行シーンや好みに合わせて、「ハイブリッド」「ピュア エレクトリック」「パフォーマンス」「スノー」の4種類からドライブモードを選択できる。
一方、インテリアには10インチLCDインストルメントパネル、14.6インチインフォテインメントスクリーン、パノラマルーフなど、充実した快適装備を採用。フロントシートにはヒーター、ベンチレーション、マッサージ機能を装備する。また、プラグインハイブリッドバッテリーを活用したV2Lポートを使用することで、家電機器などを最大6kWで充電することもできる。
「フロンティア プロ」は、2025年末までに中国で生産・販売を予定しており、将来的には輸出も予定しているという。
日産 フロンティアプロ 主要諸元
全長×全幅×全高:5520×1960×1950mm
ホイールベース:3300mm
最低地上高:231mm
車両重量:2500-2540kg
エンジン:直4DOHC ターボ+モーター(PHEV)
総排気量:1500ccシステム
最高出力:300kW以上システム
最大トルク:800Nm
EV航続距離:135km(目標値)
駆動方式:4WD
サスペンション形式 前/後:ダブルウィッシュボーン/5リンク
タイヤサイズ :265/65R18
乗車定員:5名
新型EVセダン「N7」は2種類のバッテリーを搭載
ピックアップトラック「フロンティア プロ」の世界初公開に併せて、2024年11月の広州国際モーターショーで公開され、近日中に中国市場で発売される予定の新型EVセダン「N7」の詳細な内容が公開された。
それによると、リチウム鉄リン酸(LFP)を採用したバッテリーは58kWhと73kWhの2種類が用意され、58kWhバッテリー搭載グレードで最高出力160kW、73kWhバッテリー搭載グレード仕様では最高出力200kWを発生。最大トルクはともに305Nmを発生し、フロントタイヤを駆動する。バッテリーの充電は、残量10%から80%まで約19分、30%から80%までは約14分で完了する。
航続距離は、58kWhバッテリー搭載グレードで510km以上、73kWhバッテリー搭載グレードは最大635km。全モデルにマクファーソン・フロントサスペンションとマルチリンク・リアサスペンションを採用しているほか、車酔いを和らげる機能により乗員全員に快適な乗り心地を提供するという。
また、中国における自動運転技術のリーダーであるMomenta社と提携し、「Navigate on Autopilot(ナビゲートオンオートパイロット)」と呼ばれる、地点から地点への移動が可能な高度な運転支援システムを導入する。
このシステムは、高速道路では合流や追い越しなどの複雑な操作をシームレスに処理し、市街地では車線変更や複雑な曲がり角の状況、他の車両が不意に車線に合流した場合などでもスムーズに対応し、ドライバーに安心感を提供する。また、自動駐車機能により、斜めのスペースや狭いスペースなど、難しい状況での駐車も行える。
インテリアでは、49個の独立したセンサーからの情報をもとにAIが自動でシートを調整する姿勢適応システムを備えた「ゼロプレッシャーシート」を採用。また、前席のシートには12ポイントのマッサージ機能を備えるほか、運転席には最大60mm拡張するエアクッション機構も盛り込まれている。
新型EVセダン「N7」は東風日産乗用車公司が生産・販売するモデルで、価格ももうすぐ明らかになる。
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