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スズキGT380に取り付けられた三段シート背面にはポエムが記されていた ~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.31~

■川端康成の機微は解釈できなくても、矢沢永吉のハートは理解できる!

 暴走族は頭が悪いと決めつけてはならない。確かに勉強は苦手かもしれないけれど、それは頭が悪いのではなくて、勉強が嫌いだということ。教師の命令に従うという従属行為への反発に根元があり、その延長線上のイベントである授業に取り組む気になれない。その結果である成績が悪いだけで、けして頭が悪いのではない。そう思うときがあるのだ。

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 昔、素敵なポエムを目にしたことがある。スズキGT380がベースの単車にひときわ目を引く三段シートが括りつけられていた。それは恐竜がペローンと舌を伸ばしたような奇妙な形をしていて、おそらく背もたれのつもりなんだろうけど、その背面を画板としてそこに気恥かしいほどのポエムが記されていたのだ。

「俺たち真夜中の天使達は、暴走することによって青春を燃焼させる」

 きゃはは。素敵である。自らを天使に置き換えるあたりが、絶品である。漢字とひらがなのバランスも悪くはない。語呂もいい。ここまでのポエムを書ける暴走族の頭が悪いわけがないのである。川端康成の「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」の機微は解釈できなくても、矢沢永吉のハートは理解できるのである。

「ハイウエイダンサーとして散るならば、それは我々が生きていた証である」

 キャハハ。ほとんど戦後の特攻隊精神である。靖国神社に祀ってあげられないことが不憫(ふびん)である。

 勉強が嫌いだったのに、いけしゃあしゃあと小説などを上梓している僕と、思考の構造はさして変わらないような気がする。そういえば、「おぬしの原稿は、時々テレくさい」と褒め言葉のようなディスリをいただくことがある。暴走の経験はないが、スピード競技に参加していながらテレくさい原稿を書くおのれと、それほど違いがないような気がしてならないのである。

 僕が今になってこの文体をウリにするようになったのは、暴走族全盛期の青春時代に街のそこかしこでみかけたポエムの影響を受けているのかもしれない。そう思うとなおさら気恥かしい。

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