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“最速のGT3”目指す新生DTM「クラス1規則のファン」であるベルガーが語る変革の現在地

“最速のGT3”目指す新生DTM「クラス1規則のファン」であるベルガーが語る変革の現在地

 DTMドイツ・ツーリングカー選手権のボスであるゲルハルト・ベルガーは、クラス1規則にかわってFIA GT3規則のマシンによるレースへと生まれ変わろうとしているシリーズが、現在は「非常にいいポジション」にあると述べている。

 新たな装いとなったDTMは先日、ホッケンハイムにおける2日間の公式テストでスタートした。5月に予定されるラウジッツリンクでのテストを経て、レースは6月から、8ラウンドでの戦いが予定されている。

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 2020年にはアウディとBMWの2メーカーのみがクラス1規則の車両でレースをしたDTM。シリーズを運営するITRの責任者であるベルガーは記者会見において、今季からGT3規則を採用したことで参戦ブランドが多様化し、シリーズが活性化することに期待をしていると語った。

「いい面と悪い面がある」とベルガー。

「私はクラス1規則のファンであることを隠そうとしたことはない。BoP(性能調整)なしで公平な競争をできるフィールドが、そこにはあった」

「その一方で、開発コストは非常に高かった。テクニカルなファンにとってはとてもいいことだったが、一方でGT3カーも見栄えは良く、(各メーカーの特色が)見分けやすいという声も多く聞かれていた」

「我々のシリーズにはさまざまな音、さまざまな車両、そして多様なエンジン・コンセプトがある。そう、より多くのバラエティだ。ブランドの多様性はファンが必要とし、望んでいたものでもあった」

「その面では、GT3導入には大きなプラスがあった。パフォーマンスを平準化するためのBoPが必要にはなるがね。我々はこの点において、非常にいいポジションにいると確信している」

 ポルシェやランボルギーニなどいくつかの主要なGT3マニュファクチャラーを欠いているにも関わらず、ベルガーは2021年に参戦するメーカーの数は満足していると示唆している。

 ローヴェ・レーシングはスパ24時間で優勝したポルシェ911 GT Rでは参戦せず(BMWで参戦)、ランボルギーニ陣営であるエミル・フレイ・レーシングとグラッサー・レーシングは関心を示したことが知られてはいるが、いずれもメーカーからの支援が不足するなかでの参戦コスト増大を理由に、エントリーを見送ったようだ。

 アウディとBMWがシリーズに残る形となり、メルセデスAMGが復帰。フェラーリはAFコルセおよびレッドブルとジョイントして参戦する。JPモータースポーツはマクラーレン720S GT3を3つのイベントに送り込む予定だ。

「多かれ少なかれフィールドは満たされたが、我々はまだ目指すところに達していない」。参戦メーカー数に関する目標が達成されたかどうかを問われると、ベルガーはそう答えた。

「開幕戦まで、まだ数週間がある。これは進行中のプロセスだ。今後数週間で何がもたらされるか、見てみることにしよう」

「GT3規則はブランドの多様性に大きく貢献しており、それは我々が長いこと目指していたものだ。人生の多くの部分と同様に、ものごとには良い面と悪い面がある」

「だが、ブランドの多様性という面では非常に優れており、いくらかは達成されたと思う。また、男性と女性のドライバーが参戦するフィールドの質は優れており、ファンが楽しみにしているものでもある」

「私は挑戦することが大好きだ。パンデミックなど、現在の環境をとりまく難しさについては理解している。ドイツのような自動車大国で、DTMがどれほど強力な存在であるかについて、私はこれまでも目にしてきた」

「もちろん、多くの壁はあった。間違いない。簡単なことなど何ひとつない。これは大きな課題ではあるが、前向きなアプローチを続けていけば、最終的にはすべてがうまくいくと確信しているよ」

■DTM独自のBoPによりGT3最速を目指す
 ITRのコンペティション&ストラテジー・ダイレクターであるミハエル・レスルは、DTMは世界最速のGT3選手権としての地位を確立するため、「努力をしている」と述べる。

 ADAC GTマスターズシリーズの最近の予選セッションと、先日ホッケンハイムで行なわれたDTMのテストでのラップタイムを比較することで、レスルの意図は裏付けられる。

 昨年9月にホッケンハイムで開催されたADAC GTマスターズのPPタイムは、1分28秒203と、1分38秒193(2レース)。これはピレリのスリックタイヤでマークされたものだ。

 DTMのプレシーズンテストにおける最速ラップは、メルセデスAMG GT3 Evoでルーカス・アウアーがマークした1分36秒153だ。DTMでは今季からミシュランがタイヤをワンメイク供給している。

 ホッケンハイムのテストは、新しいBoPの基礎を形成するAVL製のバーチャル・カーモデル向けとなる実世界のデータを収集する最初の機会を、ITRの技術チームに与えた。

 レスルはBoPシステムはさまざまなGT3車両の「最大のパフォーマンスをチェックするように努めている」と説明する。

 次回のラウジッツリンクでのテストでは、開幕戦のモンツァを見据えたBoPの“バリアント”が試される予定だが、レスルはこれによってフィールド全体のペースが遅くなるとは予想していないという。

「4月のホッケンハイムでは気温が低く、大気圧も良好だった。これらはエンジン性能に寄与するため、少々異なる状況を生み出す」とレスルは述べている。

「当然、DTMは最速のGT3シリーズになるよう、努めている。そのため、我々のBoPはクルマを可能な限り高性能にするよう構築されているが、ホッケンハイムにおける特殊なハイスピードBoPは設定していない。チームがテストを開始するにふさわしい、ベースを提供したにすぎない」

 クラス1マシンによって記録されていた速いラップタイムに、どれだけGT3カーのラップタイムを近づけることをシリーズは望んでいるのか、と尋ねられたレスルは、次のように述べた。

「クラス1と比較するのは難しい。どんなに勤勉なエンジニアがいたとしても、クラス1とGT3のコンセプトは明らかに、大きく異なっているからね。シリーズにGT3カーを導入すると決めた瞬間から、それ(クラス1にタイムを近づけること)は目的にはなっていなかった」

「目的は、(他の)GT3シリーズに近い形で、マニュファクチャラーに向けて非常に高いパフォーマンスのGT3シリーズを用意することだ」

 ベルガーは、DTMにおけるGT3カーのペースがシリーズにとって重要である一方で、メーカー間の接近した競争こそが最優先事項である、と示唆している。

「最も重要なことは、ふたりのドライバーの間で、あるいは異なるブランドやチームの間で、ホイール・トゥ・ホイールのバトルを実現するために努力し、同時にそれを達成するための透明で公正な基盤を持つことだ」とベルガーは述べている。

「それが我々の目指しているところだ。それを達成するためには非常に強力なパートナーが必要だ。そうすれば、ラップタイムは副次的な要素となる」

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