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フォレスターを使い倒す! 純正オプションで用意される「車中泊仕様」で実際に寝てみた結果【マンスリーレポート/2】

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フォレスターを使い倒す! 純正オプションで用意される「車中泊仕様」で実際に寝てみた結果【マンスリーレポート/2】

前回の1.8Lターボを搭載した「フォレスター スポーツEX」に続き、第2回はストロングハイブリッドの「フォレスター Xブレイク S:HEV EX」にオプションを装着したモデル。試乗車はアドベンチャースタイルパッケージを備えた車中泊仕様で、実際に使い倒し、車中泊も行ってみた。便利な装備を活かしたときに見えてくる使い勝手やその快適性を検証しながら、フォレスターというSUVの本質に迫る。(Motor Magazine 2026年5月号に掲載した内容をWeb用に再編集)

装備を使い倒すことで見えてくるXブレイクの「道具としての本質」
1.8LターボモデルのスポーツEXに続いて、Xブレイク S:HEV EXのアドベンチャースタイルパッケージ+車中泊仕様(オプション装着車)を試す。今回のテーマは装備を活かした「車中泊体験」である。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

まずこのグレードの特徴だが、フロントグリル(試乗車はオプショングリル装着のため異なる)やDピラーにエナジーグリーンのアクセントが入り、ラダータイプの大型ルーフレールが装着される。ドアミラーはダークグレー、ホイールもダークメタリックでまとめられる。内装では撥水素材のシートや荷室の撥水カーゴフロアボードなど、実用性を強く意識した仕様となる。

つまりフォレスターの中でも、よりSUVらしさを前面に押し出し、タフに使うことを前提としたグレードだ。今回はそこに「アドベンチャースタイルパッケージ」が加わり、フロントグリルやランプサイドプロテクター、ボディサイドプロテクター、ルーフエッジプロテクターなどが装着される。標準モデルの洗練された印象とは対照的に、無骨さと道具感が際立つ仕立てだ。ボディサイドプロテクターは単なる保護にとどまらず、ロードバイクなどを立てかけられる機能性も備えている。

パワートレーンは2.5L直噴水平対向4気筒に2モーター(駆動用+発電用)を組み合わせたS:HEV(ストロングハイブリッド)。エンジン単体では160ps/209Nmだが、そこに119.6ps/270Nmのモーターパワーが加わる。駆動はプロペラシャフトを用いた機械式4WDシステムを採用しているのが特徴で、電動化と引き換えに駆動力を失うのではなく、従来から培ってきた機械式の駆動力制御技術を活かしつつ、電動化によって4WDシステムを昇華させている。

S:HEVの走りは、次回プレミアムS:HEV EXの試乗を予定しているので、そこで紹介するとして、今回は実際に車中泊を通して感じたその印象と使い勝手を紹介する。

車中泊で快眠を左右するのは「目隠し」だった
近年はアウトドア需要の高まりとともに車中泊を楽しむ人も増えているが、道の駅やサービスエリアでの「宿泊」は基本的に認められていない。利用するならRVパークやオートキャンプ場といった場所が前提となる。国土交通省のホームページにも「駐車場など公共空間における宿泊利用は『基本的に』ご遠慮いただいています」と。つまり、かつてのように「どこでも泊まれる」わけではない。

そんな中で、私中村は20年近く車中泊をさまざまなクルマで行ってきた。その理由はあえて語らないが、経験上、快眠において重要なのはスペースやシートのフラット以上にいかに「光と外からの視線」を遮れるかどうか(個人差あり)。それで安心感は大きく変わる(本当に眠い時はどんな状況でも寝られてしまうが・・・)。

フォレスターの車中泊仕様は、その点がよく考えられている。リアはプライバシーガラスに加え、フロントやサイドまでしっかり覆えるウインドウシェード(8枚セット)が用意されており、さすが専用設計でフィット抜群。室内は完全に独立した空間になる。

そんなフォレスターで実際に寝てみた。本来ならば少し遠くに出かけて泊まるという使い方を試したかったところだが、リアルにモーターマガジン誌の締切前の業務に追われた状況から、会社所有のガレージにて実用的(合法的?)に活用させていただいた。

実際に寝てわかった完成度。フォレスターはどこまで快適なのか
身長約180cmの私の場合、前席を少し前に出すか倒すことで足を伸ばして横になれる。横幅は1m強あるので、ふたりでの就寝も現実的だ。リアシートバックエクステンションで段差を埋め、専用マットを敷くと、寝心地は想像以上に良い。頭側と足側で硬さを変えたマットの工夫も効いている。

そして使って初めてありがたみを感じたのが、カーゴサイドストレージだ。スマートフォンやメガネなど、就寝前に使っていた小物を収めるのにちょうどいい場所にある。こうした細かな気配りが、実際の使い勝手を大きく左右する(普段寝るときにはセンターコンソールボックスの上にスマートフォンを置いたりするのだが、知らないうちに滑って隙間に落ちていたりする)。

スペースは十分なので、これに毛布や寝袋を組み合わせれば快適に宿泊ができる。かつて2ドアクーペで無理やり車中泊をした経験と比べれば、その差は歴然だ。

「これならホテルはいらない・・・」と言い切るのはさすがに言い過ぎだが、少なくとも「クルマで泊まる」という選択肢が現実的なものになる。SUVが支持される理由のひとつは、こうした「いざというときに使える」機能性の高さにあるのかもしれない。

今回使用したマットレスやウインドウシェードはすべて荷室に収まるように収納できるのも専用設計ならではのポイントだ。

こうして実際に使ってみると、自然といろんなイメージが湧いてくる。たとえばたくさんのキャンプ道具を積んで出かける休日も良いなと。残念ながらそれはまだ実現していないが、きっとフォレスターなら、その一歩は確実に近い。

フォレスター車中泊仕様アイテムリスト
アドベンチャースタイルパッケージ(フロントグリル/ランプサイドプロテクター/ボディサイドプロテクター/ルーフエッジプロテクター):20万8340円/山デカールリア(赤城山):9000円/車中泊マット:3万3500円/リヤシートバックエクステンション:3万5000円/ユーティリティフック(カーゴサイド用)2個セット:1900円/カーゴサイドストレージ:1万5000円/カーゴシェルフボード:2万円/ユーティリティバー:6000円/カーゴベンチシート:1万9000円/ウィンドウシェード(1台8枚セット)4万2000円

フォレスター Xブレイク S:HEV EX 主要諸元
●全長×全幅×全高:4655×1830×1730mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1740kg
●エンジン:直4 DOHC+2モーター(駆動用+発電用)
●総排気量:2498cc
●最高出力:118kW(160ps)/5600rpm
●最大トルク:209Nm/4000-4400rpm
●モーター最高出力:88kW(119.6ps)
●モーター最大トルク:270Nm
●トランスミッション:無段変速
●駆動方式:機械式4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・63L
●WLTCモード燃費:18.8km/L
●タイヤサイズ:225/55R18
●車両価格(税込):447万7000円

[ アルバム : フォレスター車中泊仕様 はオリジナルサイトでご覧ください ]

文:Webモーターマガジン 中村圭吾(Motor Magazine編集部)
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