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【気付き始めた気に入らない部分】ルノー・メガーヌR.S.280(2) 長期テスト

積算1936km 想像以上に優しい乗り心地

text:Matt Saunders(マット・ソーンダース)/Simon Davis(サイモン・デイビス)

【画像】メガーヌR.S.と懐かしの5ターボ 全56枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


ブランズハッチ・サーキットで開かれていたWシリーズ(女性ドライバーによるフォーミュラー・レース)のフィナーレに向かうため、メガーヌR.S.280を長めに運転した。

以前カップシャシーを組んだメガーヌに乗ったことがあったから、長期テスト車の乗り心地が遥かに優しいことを知り、安心した。だが、おそらくコンクリート舗装のM25号線では、これまで運転したクルマの中で最も騒がしいこともわかった。

積算3051km 好みのドライビングモード

走行距離が増える中で、筆者好みのドライビングモードの設定が決まってきた。小さな癖や、過剰な刺激を、軽くする方法もわかってきた。完全ではないけれど。

フォルクスワーゲン・ゴルフGTIの日常での乗りやすさを、疑問視するドライバーはいないだろう。だがメガーヌR.S.280も、想像以上に一緒に暮らしやすいパートナーになれるようだ。

積算4213km ルノー車にまつわる記憶

10年前、V6ディーゼルを積んだ、短命に終わったルノー・ラグナ・クーペに乗ったことがある。その体験と、新しいメガーヌR.S.280での体験は異なるものだろうか。

メガーヌと同様に、ラグナにも4輪操舵システムが付いていた。少々敏感に反応する、キーレス・エントリーシステムも付いていた。持っていたカバンにキーを入れたまま乗り込んで、カバンを助手席に置くと、センサーはドライバーがクルマから離れたと判断し、自動でロックされたものだった。

メーターパネルとペダルのオフセット

その時は、ルノーのエンジニアの考えに疑問を持った。ルノーのエンジニアは変化したのだろうか。メガーヌR.S.280で、筆者を悩ませることを挙げてみたい。

われわれが悪いわけではないと思う。フォルクスワーゲン・ゴルフGTIのライバルを目指すなら、細かな部分であっても、ルノーは改善を検討して欲しい。

まず、主な人間工学的な操縦レイアウトは、細かな部分とは呼べないだろう。長時間メガーヌを運転していると、シートの中央ではなく、外よりのサイドサポート側に座っていることに気づいた。オフセットしたペダルの位置に関係している。

運転し始めて1時間ほどで、居心地が悪くなってくる。メーターパネルの中心と、ステアリングコラムの中心が完全に一致していないこともわかった。

ステアリングの12時の位置に真っ赤なラインが入っているから、目を向けると、いつもそのズレを確認することになる。気になって仕方ない。

メガーヌR.S.280が搭載する、タッチモニター式のインフォテインメント・システムも、なかなか使い慣れない。長期テスト車には縦長のモニターが付いているが、メニューが表示されるのは画面下部。

操作するには、画面の下の方へ毎回腕を伸ばす必要がある。うっかり変なところを触ると、目的とは違うメニューが表示されてしまう。デジタルのモニターで、アナログのスピードメーターとタコメーターを再現するというスタイルも好きではない。

気になる部分も含めて愛せるのか

クルマに乗る度に聞こえる、ウェルカム・サウンドもいらないと思う。幸運にもオフにする方法を発見できた。変わった形状のシートベルト・バックルも違和感がある。

英国の読者からは、2018年1月にメガーヌR.S.を購入してから体験した、品質や信頼性の問題点を報告するメールをもらった。まだ長期テストのR.S.には発生していないことばかりだが、今後どうなるのか、少し心配になった。

しかしその読者は、メガーヌR.S.を愛しているという。そして実は筆者も、乗る度に愛車としての思いが強くなってきている。アバタもエクボという言葉があるけれど、気に入らない部分は、そもそも少ない方が良いのだけれど。

テストデータ

気に入っているトコロ

ドライビングモード:パワートレインやトラクションコントロールなどを個別に設定できる。一度エンジンを切っても、そのモードが保たれたままという点も良い。

気に入らないトコロ

マニュアルギア:感触がグニャグニャで、ストロークが長く、変速フィールもはっきりしない。クルマにはふさわしくない。

テスト車について

モデル名:ルノー・メガーヌR.S.280(英国仕様)
新車価格:2万7835ポンド(398万円)
テスト車の価格:2万9435ポンド(420万円)

テストの記録

燃費:11.6km/L
故障:なし
出費:なし

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