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衝撃の入れ替え人事から3戦……角田裕毅とローソンのレッドブル/レーシングブルズでの今

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衝撃の入れ替え人事から3戦……角田裕毅とローソンのレッドブル/レーシングブルズでの今

 レッドブルの2025年マシンRB21には優れたパフォーマンスがある……ただ真の力を発揮できるのは非常に狭いスイートスポットでの話、という但し書きが付いている。

 レッドブルのセカンドシートに座ったドライバーたちの成績を比較すると、2025年シーズン開幕から同シートを担当したリアム・ローソンが多いに苦戦したというのは明らかだった。一方で、第3戦日本GPから代わりに飛び乗った角田裕毅はプレシーズンテストがなくても、RB21の良さを比較的引き出すことができている。

■角田裕毅は予選で改善の余地あり……レッドブルF1代表ホーナーが示唆。サウジGPは接触リタイアも「ポイントを稼げたはず」

 ローソンは角田と交代でレーシングブルズに戻って以来、本来の力を取り戻しつつある。ただ、2025年マシンVCARB 02に慣れるまでは新人アイザック・ハジャーの後塵を拝することになる。またレースでは、ペナルティによってハジャーと肩を並べることにも苦労した。

 全体的に見て、ハジャーはローソンよりも力強いパフォーマンスを見せている。サウジアラビアGP決勝を例に見てみよう。ハジャーは早々にアストンマーティンのフェルナンド・アロンソを抜き去ると、ハードタイヤを履いての第1スティントを長めに走った。その一方、ミディアムタイヤでスタートしたローソンはアロンソを抜くのに10周を要した。

 最終的にレースを走りきった時点でハジャーとローソンの差は1.4秒だった。ただ、これはローソンが最終スティントでハードタイヤを履いて驚異的なペースを見せつけたというよりも、ハジャーのすぐ前を走っていたウイリアムズ勢が、レースを走り切るためにペースを落とし、ハジャーを抑え込んだ……それによりハジャーは本来のペースを発揮できなかったことの方が大きい。ローソンの第2スティント序盤よりも、ハジャーの第1スティント終盤の方が良いペースだった。

 とはいえ、ローソンも改善の傾向を見せている。タイム差を縮め、ハジャーはラウンドを重ねるごとに少しずつ近づいていることを感じている。仮にローソンがレース中にタイムペナルティを繰り返すことがなければ、今季のポイント獲得も夢ではないだろう。

 ローソンが見せるべきは、2023年シーズンにアルファタウリでダニエル・リカルドの代役を務めた時に見せたような走りだ。それを通じてF1で長いキャリアを築くに相応しいことを証明するのだ。

 現在のパフォーマンスでローソンがそれを示しているとは言い難いが、シーズン折り返しまでに調子を上げれば、汚名返上には大いに役立つだろう。

 そのためには、ローソンはもう少し自分自身に正直になる必要があるのかもしれない。レッドブルから降格させられた後も自信は失われていないと本人は言うが、間違いなく失ったはずだし、あえて言うならそうなるべきだった。当時は厳しい判断のようにも見えたが、グリッドにいるドライバーのほとんどが同様の試練を経てきた。しかし、キャリアの行方は、単に打ちのめされたことではなく、どれだけ早く立ち上がることができたかで決まるモノだ。

 VCARB 02はトップ4チームに挑むほどのパフォーマンスは持ち合わせていないが、コンストラクターズランキング5位をウイリアムズと争うことはできる。ローソンが目標にすべきはレースでの9~10位。アストンマーティンやザウバーとの争いに巻き込まれるわけにはいかない。

 一方で角田は、ローソンにはできなかった”レッドブルのドライバーとしての入賞争い”に加わり、開幕時点からレッドブルで起用されるべきだったということをここ3戦で証明した。ただ、予選でRB21からパフォーマンスを最大限に引き出すロックを開けられるかどうか、厳しい試練を乗り越える必要がある。

 RB21にはポールポジションを獲得するのに十分なパフォーマンスがある。限界までパフォーマンスを引き出せばグランプリ勝利もあり得る。それはマックス・フェルスタッペンが証明した。角田がそのレベルまで到達するにはまだ多くの時間が必要……忍耐は美徳だ。

 角田はQ3に進出するために必要なラップタイムをコンスタントに刻めるところまで来たが、Q3でRB21からさらにタイムを引き出す必要がある。しかしレッドブル昇格後、マシンについて多くを学んでおり、そのためのプロセスは進んでいる。

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みんなのコメント

4件
  • cbr********
    そもそもレッドブルは育成ドライバーを抱え過ぎ    
    駄目なら次、駄目なら次と…。
    今のF1で経験無しでチャンピオン経験者と同等に走れって
    ムリがあり過ぎです。
  • md3********
    いきなり来て早かった奴としてミカを思い出す。アンドレッティのクビでマクラーレンに乗って予選でセナを上回った。もちろん、リザーブだからミカはテストはしていたと思うが、限界走行は認められていなかったのではないか?マックスと角田のQ3での差が、それを物語るのではないか?ミカやマックスやエヤトンとの差を。

    、るる
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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